アラフォー女性必見! “高齢出産”の知識とメリット・デメリットまとめ

女性の社会進出や晩婚化が進むにつれ、近年は35歳以上で妊娠、出産する人も急増し、“高齢出産”が当たり前の時代になりました。一般的に“高齢出産=リスクが高い”という不安面ばかりが強調されがちですが、そもそもどんな妊娠、出産にもトラブルはつきものです。

そこで今回は、この”高齢出産”について、メリット・デメリット、染色体異常のリスクや高齢出産しやすい人の特徴などをまとめてみました。

(作成:パピマミ編集部・原)


知っておきたい高齢出産の基礎知識3つ

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(1)高齢出産って? まずは正しく理解しましょう

日本産婦人科学会によると、高齢出産とは、35歳以上で妊娠、出産することだと定義されています。妊娠、出産のリスクは、年齢を重ねるとともに増えていきますが、実年齢を重ねるということは、卵子も年を重ねるということ。

卵子の状態は30代前半から大きく変わってくると言います。それに伴い、自然流産率や先天性異常の発症率も上がってきます。実際30歳未満で10%だった自然流産率は35歳になると20%まで増えますし、ダウン症の発症率は、20代で700分の1だったものが、35歳では300分の1になります。

(2)体重管理も大切! 『妊娠高血圧症候群』

流産率や先天性異常発症率が注目されがちな高齢出産ですが、もう1つ注意が必要なのが、『妊娠高血圧症候群』です。『妊娠高血圧症候群』の症状としては、“むくみ(浮腫)”“高血圧”“尿たんぱく”などがあります。妊娠20週から分娩後12週までに発症したものを言います。

高齢出産だけが原因ではありませんが、発症率は高まるため注意は必要です。特に、太り過ぎると血管に負担がかかります。疲労やストレスも要注意です。

むくみにも気をつけなければいけません。悪化すると、お腹の赤ちゃんに酸素や栄養が行き届かなくなります。また出産前に胎盤が剥がれる、『常位胎盤早期剥離』を起こすことも考えられます。

予防するためには、血圧と体重管理は非常に重要です。定期的に計測するようにし、加えて、塩分を控え高タンパク・低カロリーにするなど、食事にも気を付けなければいけません。

(3)メリットもいっぱい、高齢出産!

さて、高齢出産は、リスクや注意すべきことだけでなく、メリットもいっぱいです。

人生経験も豊富で経済的にも自立している年代ということもあり、多くの人が生活の基盤がある程度できているため、余裕を持って出産を迎えることができます。女性ホルモンの分泌により、若々しくいられるとも言われています。

ロンドン大学の発表によると、母親が40歳以上で出産した場合、子どもの肥満やケガの割合が低いと言います。また5歳までのIQ値も高いそうです。ハーバード大学の研究者は、40代で出産した女性は長寿の100歳まで長生きする割合が高いと発表しています。

出典:知っておきたい高齢出産の知識3つ

残念ながら、年齢と共に卵子も年を重ねるという事実は変えられません。しかし、『妊娠高血圧症候群』は妊娠中のどの女性にも起こりうることですし、高齢出産した女性は長生きする割合が高いというのはうれしい情報ですね!

アラフォー出産のメリット&デメリット

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メリット

-(1)仕事の経験を積んでから、出産と子育てに突入できる

お仕事に没頭する期間が長い分、さまざまな分野を学び、経験を積むことができます。

仕事を続けてアラフォーで出産した女性から、「30代で仕事を任され、充実感があった」という声を多く聴きます。

-(2)年齢を重ねると、若いころより精神的、金銭的な安定感がある

良くも悪くも、年齢を重ねると多くの人に出会って多種多様な価値観にふれ、若いころよりさまざまな考え方を受け入れる度量が大きくなります。

育児は“考えもしなかったこと”の連続なので、「思い通りにいかないけれど、仕方がない」と受け止められる心の余裕があるかもしれません。

-(3)周囲に“出産経験者”が多いので、育児の質問や愚痴を言いやすい

アラフォーになると、友人に出産経験者が増えるので、育児の相談がしやすい。特に、“3~5年前に出産した友人”には相談もしやすいし、リアルな現実を聴くこともできます。

デメリット

-(1)“体力的に育児が大変”という現実。これは私も実感

徹夜ができた20代のころと違い、アラフォーになると“夜中の授乳”や“夜泣きの世話”が本当に大変でした! 若いころは「自分は大丈夫」なんて思っていましたが、体力は年齢相応に落ちてくるので産後が大変だと実感しています。

-(2)育児協力者の「親」も年を取っている! 育児の助けを求めやすいのは50代?

私も出産するまで、“育児を手伝ってもらう親の年齢”なんて考えたこともありませんでした。

育児には体力が必要なのですが、自分がアラフォーになったころには、親達もその分年齢を重ねている。周囲を見ると、走りまわる幼児(孫)の面倒をみて、活躍しているおじいちゃん、おばあちゃんは50~60代前半の方のようです。

-(3)妊娠しやすいカラダや年齢がある。早めの『妊活』がベスト

“妊娠しやすさ”は年齢と大きく関係があり、「25歳から少しずつ妊娠率が下がり、35歳でガクンと下がる」というデータもあるそう。

また、ストレスの多い仕事や生活を送っている女性には、婦人病や不妊で悩む人も多いです。年齢が若い方が、やはり妊娠はしやすいようです。

出典:アラフォー出産のメリット&デメリット

高齢出産ならではのメリットもたくさんありますが、妊娠のしやすさや体力面から考えても早いうちに妊活しておいて損はないのかもしれません。

子どもを産むなら早い方が良い!? 染色体異常と母親の年齢の関係性

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ダウン症などの染色体異常のリスクは母親の年齢とともに上がる

ここに興味深いデータがあります。ダウン症の赤ちゃんが産まれる確率と母親の年齢を表したものです。

・25歳で1250分の1
・30歳で1000分の1
・35歳で400分の1
・40歳で100分の1
・45歳で30分の1

これを知ったときにはさすがに驚きました。でも私が出産したときに産科の医師と上記の話になったとき、『これはあくまでもデータだからね。実際は同じ30歳、40歳でも食生活や体力にも個人差があるし、身体の状態も人それぞれだから』と言われました。本当にその通りだと思います。

体力があるに越したことはない

ただひとつ、実際に子どもを持ってみてつくづく思うのは“子育ては体力”だということ。

数々の眠れない夜による慢性的な寝不足、有り余る体力を発散させるべく、とにかく動き回る幼児の後を追いかけ続ける毎日……。オールで遊べていた10代のあのころの体力があれば……と、正直何度も思いました。

今は、「出産は若いうちに」と言われたら「確かに!」と答えてしまう自分がいます。でも、努力すれば体力をつけることだってできます。妊娠出産に備えて体調を整えるのも大切ですが、その後に待ったなしでやってくる子育てに備えて、体力作りを何よりもおすすめします。

出典:若いうちに子供を産んだ方がいい? 染色体異常と年齢の関係性とは

データ上では、母親の年齢が上がるにつれて、染色体異常の赤ちゃんが生まれる確率も上がるということでした。しかし、同じ年齢でもかなり個人差があるのも事実なので、必要以上に心配する必要もないように思えます。体力面を考えるとやはり若いうちに出産した方がいいのかもしれませんが、諸事情で高齢出産が見込まれる人は今のうちから基礎体力作りに励んでおいた方が良さそうですね!

高齢出産ができる人の特徴3つ

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(1)若さと健康を保つ

40歳以上の高齢妊娠・出産を成功させているお母さんたちに、ほぼ共通して言えること。それは、“年齢より若く見える”ことです。

最近の研究により、40歳以上で出産した女性の平均寿命は、それ以外の女性と比べて長いことがわかりました。子どものために長生きしようと努力した結果だという解釈もありますが、私は、おそらく元から長生きの素質がある人、つまり、健康的で若々しい人が、高齢でも妊娠する確率が高いのだと思っています。

もともとの遺伝子は変えられませんが、若さと健康を保とうという努力は、今からでもできます。バランスの良い食事と適度な運動で、健康維持を心がけましょう。

(2)できると信じる

不思議なもので、心と体はつながっています。「どうせ私はもうだめだろう」と思っている人のところには、なかなか赤ちゃんはやってきません。たとえ口ではそう言っていても、心の底では「次は私の番!」と思っている人のところへ、赤ちゃんはやってくるのです。

これは、妊娠のことばかり考えなさいということではありません。むしろその逆で、いつかは貴女も妊娠するのだから、気楽に生きていなさい、ということです。

くよくよ思い悩んでいては、体は健康になりません。明るく、楽しく、次は私の番だと信じつつ、毎日を楽しみましょう。

(3)夫婦生活の回数を増やす

日本で盲目的に行われている不妊治療法と言えば、『タイミング法』です。つまり、排卵に合わせて夜の仲良しをするということです。

確かに、理論的には間違っていません。卵子の寿命はたったの24時間ですから、そのタイミングで精子が卵管にいないことには、受精はなりたちません。

ですが、人は機械ではありません。そんなに四角四面に、計った通りに物事が運ぶわけではないのです。

あまり意識されていませんが、昔は今より高齢妊娠の確率が高かったように思います。思いがけずにできてしまって、これで最後と、子どもに“シメ”だの“トメ”だのと名付けていたほどです。

これが意味していることは何でしょう? タイミングなど計らなくても、できるときにはできる、ということです。

精子の寿命は最高7日間です。そして、研究結果により、毎日射精した方が、精子の運動率が挙がることが明らかになっています。

さあ、もうタイミングを計るのは止めて、回数を増やし、夫婦生活そのものを楽しみましょう!

出典:40代で妊娠出産ができた女性たちの特徴3つ

高齢出産できる人は、若さと健康を意識した健康的な生活を送り、ポジティブな心を持って、夫婦関係も大事にしているようです。どれも女性として、妻として忘れてはいけない大切なことですね。

40代で出産した女性に聞く! ”妊娠力”の高め方4つ

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(1)妊娠力を高める食事をすること

ブロッコリーやカリフラワー、キャベツ、ケールなどの緑色葉物野菜を摂取すること。ホルモンの調整をしてくれるナッツやアボガド、抗酸化作用のあるブルーベリーを食べること。

葉物野菜には葉酸がたくさん含まれています。妊婦と赤ちゃんの栄養のために妊娠前から摂取しておくと効果があると言われています。また、ナッツやアボガドは体を若返らせるビタミンEが豊富に含まれています。

ブルーベリーもアントシアニンという妊娠しやすい良質な成分が入っています。バランス良い食事をするのが大前提ですが、ぜひこれらの食品も意識して摂取していくようにするといいでしょう。

(2)ストレスを減らすこと

ストレスが妊娠力を弱めるということは科学的にも立証されています。ストレスがあるとコルチゾールというホルモンが分泌され、これは血圧や血糖レベルを高め、不妊の原因になるのです。

日頃から極力ストレスを解消させる生活を心がける必要があります。適度な運動や質のいい眠りを取り入れるなどして、ストレスを軽減すること。なかなか難しいかもしれませんが、努力したい事項のひとつです。

(3)“妊娠できる”と信じて瞑想すること

妊娠できる、妊娠をするんだというポジティブな気持ちをイメージしながら瞑想をすること。瞑想のやり方は人それぞれですが、精神を統一して呼吸をしながら赤ちゃんを待つ。そんなイメージトレーニングを日常的にするといいでしょう。その際には、必ず赤ちゃんが自分のところに来ると強く訴えること。

そういえば高齢で出産された方で多いのは、自分が高齢と思っていなかった、当然妊娠すると思っていたという方が多いように見受けられます(決して無知という意味ではありません)。

(4)健康的な体重を維持すること

痩せすぎでも太りすぎでもだめです。中くらいのベストな体型を維持すること。当然、過度な運動や無理なダイエットなどは絶対に控えるようにしましょう。痩せたり太ったりを繰り返すのも絶対にしてはいけないそうです。

また、産婦人科医の中山摂子さん(ご自身も44歳でご出産)が監修にあたられた『35歳からの出産を選ぶあなたに ー 自分で決める出産適齢期』(吉水ゆかり・著)の中では“かくれ肥満”に注意と書かれています。

一見スレンダーでも、高カロリー高資質な食事ばかりをしていると内臓に脂肪がつく、かくれ肥満になります。これはインシュリン抵抗性や糖尿病などの病気に関係し危険です。妊娠したい女性は、痩せすぎ、太りすぎ、隠れ肥満の3つに注意をしましょう。

出典:高齢出産した40代女性に聞いた“妊娠力”を高める方法4つ

「どうせ高齢出産は……」とネガティブにならずに、前向きな気持ちで心身ともに健康的な生活を送ることが何よりも大事です!

45歳で念願の妊娠! 高齢出産に向けて準備しておくこと3つ

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(1)体づくり

妊娠期も出産も、そして子育てにも必要なのが“体力”です。40代になれば、20代、30代に比べて体力が落ちるのは当たり前ですね。

体力不足は出産に時間がかかったり、産後の回復を遅らせることがあります。リスクを避けるためにと安静に過ごし過ぎると、体重が増えすぎたり、長時間かかる出産に臨む体力が不足してしまいます。だからといって、妊娠初期から激しい運動をするのも危険です。

安定期に入るまでの妊娠初期は軽いストレッチをしておくと、股関節が柔らかくなり骨盤に柔軟性が生まれて、お産が楽になります。また、安定期に入っても体に無理がなく疲れが翌日まで残らない程度の運動を続けていくと、ストレスの解消やリラックス効果もあるため、おすすめです。

体重が増えてくると、これまでできていた運動ができなくなってきます。専門家による妊婦のためのクラスなどで、体重管理と体力のキープに努めましょう。

妊娠中の運動は、家にこもり沈んでしまいがちな妊婦のいい気晴らしになります。家族も積極的に一緒に行動すると互いに安心でしょう。ただし、医師の診断を受けGOサインをもらってから始めること、少しでも体調に変化を感じたら休むことは妊婦の義務です。

(2)心作り

妊娠の途中で胎児が先天的な異常を持つとの診断を受けたり、流産や早産の危険に見舞われることもあります。これらのリスクはあらゆる出産に起こりえますが、高齢出産の場合には確率が上がるといわれています。

年齢がいくつであろうと、ショックを受けるのは同じです。ただ、高齢出産の場合には母体が、「高齢だから」と悲観的になってしまい、それが体調に影響を与えることもあります。そんなときこそ、夫をはじめとする家族の存在が大きな慰めとも支えともなります。

さまざまなリスクに関する情報を集め、話し合いをしてきた夫婦であれば、つらい場面でのショックを最小限に抑えることも可能でしょう。また、そんな背景を持つことが、母体の安心感につながり、リスクを減らすことにも役立ちます。

高齢出産の場合には、より母となり父となるための強い心を育てること、そして心と心がつながっていることが大切なのです。

(3)環境作り

妊娠は病気ではないから、妊娠したからといって環境を変える特別な配慮は必要ないとの考えもあります。しかし、ここでいう環境とは必ずしも形ある家や車などのことを指すわけではありません。日々の生活を送る空間すべてが環境です。

例えば、階段で3階まで上り下りしなければならない家という環境は、高齢妊婦の負担になることがあり、なんらかの手立てを考える必要があります。そして同時に、相性が悪くストレスとなる同居人がいるならば、それもまたなんらかの配慮が必要のある環境なのです。

特別扱いをする必要があるわけではありませんが、過剰な疲労やストレスは母体にとってマイナスの影響を与える可能性があるということ、それが高齢であればより大きな影響となりやすりことを知っておく必要があるのです。妊娠中は通常よりも神経質になったり、神経が過敏になったりする傾向もあります。可能な範囲で転居や別居などを考えていくべきでしょう。

また、出産前後の手伝いや産後の子育てや家事の分担などについても、あらかじめよく話し合い、慣れない部分は練習もしておきましょう。たとえ高齢であっても安心して出産を迎えられる環境とは、ベビーグッズを買いそろえることだけではないのが分かりますね。

出典:45歳で初産のリスクは? 高齢出産に向けて準備しておくこと3つ

出産に備えて、適度な運動で体力をつけ、逆境に負けない強い心を育て、赤ちゃんを迎えるため快適な環境を整えることは、高齢出産に限らず全ての妊婦さんが心がけたい大切なことですね!


いかがでしたか?

“高齢出産”についての正しい知識を元に、計画的な妊娠、出産プランを立てましょう。また、既に高齢出産が見込まれる場合には、食生活や体力作りなどの”体”の健康と、ポジティブで強い心を築く”心”の健康がキーになるようです。

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