もうすぐ忘年会シーズン! 飲酒後に「下痢」になるメカニズム&予防法

こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。ご相談ありがとうございます。

気がつけばもう師走はすぐそこ。忘年会シーズンの到来です。ところで、この季節になると悩みが絶えないのが“下痢をしやすい体質の人”です。みんなが盛り上がってる真っ最中に「もしかしてまた催すんじゃないか」と不安に思うと、本当に催してしまうもの。下痢をしやすい体質の人はどんなことに気をつけて忘年会のシーズンを乗り切ったらよいのか。今回はこの問題について考えてみたいと思います。

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メンタルが原因で下痢に悩まされている人の大半は“過敏性腸症候群”です。

「明日の宴席で、また催してきちゃうんじゃないかなあ」と不安で不安で、本当に下痢をしてしまう。こんなふうにメンタルが原因で下痢に悩まされている人はその大半が、“過敏性腸症候群”ではないかと思われます。

下痢の権威である日本大学の小橋恵津先生(医学博士)によると、この過敏性腸症候群の下痢には次のような特徴があるそうです。

・検査をしても腸に異常はみられない
・さっきトイレに行ったのにまたすぐにもよおしてくる
・食欲は普通にある
・下痢が続いているのに、やせることはない

このようなタイプの下痢体質の人は、不安の原因が改善されると症状が軽減します。

飲酒後の下痢は、肝臓が「助けて!」と叫んでいるのだと認識すべし

「とりあえず」のビールもおいしいですが、ここ数年ですっかり復権したハイボールもおいしいですよね。筆者はスコッチ系のウイスキーをハイボールにして飲むのが大好きなのですが、冷たいお酒を飲み過ぎるとお腹が冷えて下痢の原因になるので、“ほどほど”にしておく必要があります。

しかし、お酒を飲んだ後に起こる下痢は、“お腹(胃腸)”の問題というよりも、実は“肝臓”が原因であることが多いと、前出の小橋先生は下記のように説明されています。

『お酒を飲んだ場合、アルコールの90%が肝臓で解毒されて体の外に出されます。アルコールは体に大きな影響を与えるものなので、飲酒後の肝臓はすみやかにアルコールを分解して外に出そうとフル活動するため、それ以外の働きがおろそかになり、脂肪分を消化するのに必要な胆汁(たんじゅう)の作成が遅れ気味になってしまいます』

そんな状態のところへ、宴席の定番料理である“唐揚げ”や“牛タン”、“中トロの刺身”などが入ってくると、消化しきれずに下痢になるわけです。こうしてみると、お酒を飲んだ後の下痢は肝臓が「助けて!」叫んでいるSOSだということがよくわかりますね。

なお、お酒を飲むときに、

・枝豆
・卵料理
・野菜(サラダ)
・ピーナッツ

などのビタミンやタンパク質が豊富に含まれているおつまみをできるだけたくさん食べることによって、肝臓が受けるダメージを和らげることができると言われています。

下痢は、人間の体にとって必要不可欠な毒素排出の作業である

前出の小橋先生は下痢のメカニズムについて、『アルコールなどの毒素を排出するための正常な体の働きである』という主旨の説明をしています。つまり、“下痢止め薬でムリに下痢を止めることは体に良くないが、ある程度は止めないと大腸にのみ生息する善玉菌まで一緒に排出してしまうので痛しかゆし”といったところのようです。

このことも踏まえて、忘年会シーズンが近づいてきたら次のことを意識して心がけるようにしましょう。

・医薬部外品の乳酸菌サプリメントを日頃から取り、腸内の乳酸菌を増やして腸内環境を整えておく
・乳酸菌飲料メーカーが発売しているビフィズス菌飲料を日頃から飲み、大腸全体のコンディションを整えておく
・複数の善玉菌を含有するヨーグルトを食べる習慣をつけ、日頃からお腹のケアをしておく

もちろん、お酒に飲まれないよう適量の飲酒を心がけることは、忘年会の席での下痢を防止するうえでもたいへん重要です。本稿が、みなさんが楽しい忘年会シーズンを送るための参考に少しでもなれるようでしたら、これに勝る喜びはありません。

●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)

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