身体ナビゲーションVol.78「唾液の主な働き7つ」

こんにちは。健康管理士のSAYURIです。

前回から口腔内の仕組みをご紹介していますが、今回は、さまざまな働きを持つ“唾液”についてお話ししていきたいと思います。

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食べ物の消化は唾液から始まる

“消化”と聞くとまず思い浮かぶのが、“胃液”だと思います。しかし、実は唾液にもアミラーゼという炭水化物消化酵素が含まれています。唾液が食物を溶かして混じり合い、味成分が溶け出すことで、舌や口腔粘膜などに存在する味蕾という組織がその情報を受け取ります。それが脳へ伝達されることで、私たちは“味”を感じることができます。

また、唾液に含まれる粘液性のムチンという糖タンパク質は、その粘り気で固い食物をなめらかにして、口腔や食道の粘膜を保護する作用があります。さらに、唾液に含まれるアミラーゼという消化酵素は、でんぷんの一部を分解し、ブドウ糖にします。ご飯をよくかむと甘みが出てくるのはそのためです。

口腔環境を維持する唾液の働き7つ

(1)虫歯を予防

唾液は歯の表面に被膜を作ります。唾液成分のスタテリンは歯表面のハイドロキシアパタイトと結びつき、歯のエナメル質を修復して再石灰化することで虫歯を予防し、歯を丈夫にします。

(2)pH緩衝作用

唾液が口腔内のpH値をほぼ中性に保つことで細菌の繁殖を抑えています。

(3)洗浄作用

食物のカスを洗い流して、口腔内を清潔に保ち口臭を防ぎます。

(4)抗菌作用

唾液に含まれる白血球やリゾチウムなどが感染から身を守り、虫歯菌や歯周病菌などの病原微生物の増殖を防ぎます。また、食品についた細菌の繁殖を抑えて、食中毒を防ぐ効果もあります。

(5)がんを予防

食品添加物や食品の焦げ、たばこのヤニなどから発生するがんの原因となる有害な物質の一部を無毒化します。

(6)全身を若々しく保つ

唾液に含まれるEGF(表皮成長因子)とNGF(神経成長因子)というホルモンが細胞の新生や神経の成長を促します。

(7)円滑作用

発音や発話をスムーズにします。

ドライマウスに気をつけましょう

ドライマウスとは、加齢や薬の副作用、ストレス、糖尿病や口呼吸などによって唾液の分泌が低下したり、唾液が蒸発しやすくなったりして口の中が乾燥する症状をいいます。

このような症状が続くと、舌がひび割れる、口の中が痛むといった症状だけでなく、口臭、味覚異常などのさまざまな症状が現れ、虫歯や歯周病などの原因になるといわれています。

なお、50代から70代の女性にドライマウスが多く見られる原因は、女性ホルモンと関係があると考えられています。近年では幼少時の口呼吸からのドライマウスの増加も問題視され始めているので、子どものころから十分な注意が必要です。

【参考文献】
・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行

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●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

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