味覚に関係が? 食後に「甘ったるいデザート」が食べたくなるワケ

【女性からのご相談】
“糖化”という現象を知ってから、甘いものは食後に取るようにしています。しかし、気がつけば前よりもこってりと甘いものでなければ満足できなくなっています。これでは逆効果なような気もしますが、私の好みが変わっただけなのでしょうか?

a 食後は、食前よりも甘味に対する感覚が鈍くなります。

こんにちは。健康管理士のSAYURIです。ご相談ありがとうございます。

“空腹は最高のスパイス”だと言われているように、お腹がすいているときは何を食べてもとてもおいしく感じますよね。これは特に甘味に関して大きな変化があるのです。今回は脳内物質の作用から味覚についてひも解いていきたいと思います。

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味覚はもともと命を守るための機能だった!

現在では冷蔵庫が普及し、食品には賞味期限も表示されているため、食品管理がずさんでなければ食べ物で命を落とすことは少なくなっています。しかし、人間の歴史から見ればそれはごく最近からのこと。それまで人は、嗅覚と味覚で食品の安全性を見分けていたのです。

味覚の構成要素、“五味”

五味とは、

・甘味
・塩味
・うま味
・酸味
・苦味

の5つを指します。この5つの味をキャッチするのが舌の表面にある味蕾(みらい)。例えば、砂糖を舐めると唾液で溶かされたショ糖の分子が甘味受容体の表面にくっつきます。それを受けて甘味受容体が神経を通じて脳に信号を出すことで、私たちは甘味を感じることができます。

五味の中でも酸味受容体は“腐ったもの”を感知し、苦味受容体は“毒”を感知するという働きも持っているので、子どもが酸味や苦味を嫌うのは本能的なものといえるでしょう。

残りの甘味、うま味、塩味はいずれも命を維持するために必要な成分だともいえます。甘味は最も早くエネルギーに変換される糖質。うま味は体を作るタンパク質(アミノ酸)、塩味は細胞内外を正常に保つために必要なナトリウムの味です。

空腹時に甘さを強く感じるワケ

ご相談者様が以前より甘い物を食べるようになったのには、きちんとしたワケがあります。

空腹時は“内因性カンナビノイド”という脳内物質の働きで甘味の感受性が高まるため、甘味を強く感じます。逆に、満腹になると今度は“レプチン”と言う物質が働き甘味の感受性が鈍くなります。

そのため、空腹時に食べて甘いと感じていたものを食後に食べても物足りなく感じてしまい、こってりとしたさらに甘い物を選ぶようになったのです。しかし、おいしくないということは、体が必要ないと訴えているサインだと思って、「本当に甘い物が食べたいのか?」「習慣的に食べているだけではないのか?」と、自分の食生活を見直してみてはいかがでしょうか?

【参考リンク】
口腔の感覚 | 桐生厚生総合病院(PDF)

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

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