ミルクは使っちゃダメ? プレママが知るべき「適切な授乳」の考え方

【ママからのご相談】
安定期に入ったプレママです。いろいろな話を聞きたくて、出産経験のある友人のところへ遊びに行くことが増えたのですが、“母乳”についての話を聞くと、「ミルクをあげるのはあまりよくない」と言っている人も少なくないようで不安です。

a 母乳にこだわるのではなく、“適切に授乳すること”が大切です。

こんにちは、ライターの佐原チハルです。

“ミルクでも子どもは問題なく育つ”はずなのに、「母乳こそが一番!」と言いたがる人は、専門家の中にも数多くいます。母乳を重視するあまりか、適切な授乳を阻害してしまうようなアドバイスを受けた人たちは、残念ながら、少なくないようなのです。

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母乳指導には“トンデモ指導”も多い!?

母乳を出すためは、授乳回数を多く保ち、脳や体に「母乳が必要だ」と判断してもらう必要があります。そのためか、「母乳が足りないと思ってもミルクは足してはいけない、何度でも母乳を与えること」と指導をされることがあります。けれど、母乳が出ないこともありますし、出ても必要量には足りない、という場合もあります。

また、「ケーキなどを食べると詰まる、食べ物に気をつけないと母乳がまずくなる」といった“デマ”もよく聞かれます。『小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK』(森戸やすみ・著)という本にも書かれていますが、これらの言説に化学的根拠はありません。それにもかかわらず、「ママのせいで、こんなヒドイおっぱいになっている!」と、責められてしまったママたちは少なくありません。

日頃であれば信じないような内容でも、産後のボロボロの体で、ホルモンバランスが崩れて正常な判断力の失われている状態では、疑うことすらできないことも多いでしょう。

また、助産師などの“専門家”や、自治体が行っている学級などで言われてしまえば、信じてしまっても当然です。

母乳育児にメリットはあるが、こだわり過ぎるとデメリットも

母乳育児は、厚生労働省からも正式に推進を図るための指針が出されています。母乳育児には、たしかにメリットがあります。

粉ミルクは決して安くありませんので、母乳が出るのであれば経済的です。ミルク育児ですと、ただでさえ多い荷物に加えて粉ミルク・お湯・湯冷まし・哺乳瓶などを持ち歩くため、苦労することもあります(お湯の用意があるショッピングセンターも増えています)が、母乳育児であればその必要もありません。

また、母乳を与える際に脳から分泌されるホルモンは、子宮を収縮させ、元の状態に戻す作用もあります。産後の体力回復にもプラスになるのです。

けれど、赤ちゃんが母乳のみでミルクを受け付けないようですと、お母さんが息抜きすらできない、乳腺炎などのトラブルに悩まされることが増える、黄疸(おうだん)が長引くことがある、飲食や服薬に制限が出ることがある、などのデメリットもあります。

赤ちゃん・ママにあった方法はそれぞれです!

母乳は十分に出る人もいれば、そうでない人もいます。「栄養不足の心配をしなくていい」などの理由からミルクを選ぶ人もいますし、軌道にさえ乗せられれば「母乳の方が楽!」と言っているママさんたちもいます。また、持病などで最初から母乳育児ができない人もいます。

母乳とミルク育児、どちらの方が良いと思うかは人それですし、どちらを選んでも不正解ではありません。どちらでも大丈夫なのです。“トンデモ”に騙されたり、傷つけられたりしてしまうことに気をつけつつ、自分たちにあった方法を、模索しながら見つけていくしかないのですね。

【参考文献】
・『小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK』森戸やすみ・著

●ライター/佐原チハル(フリーライター)

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