乳幼児ママは要注意! 抱っこで「腱鞘炎」が起こる理由&予防法6つ

【ママからのご相談】
先月出産したばかりの新米ママです。クリニックで知り合った先輩ママが、抱っこのしすぎで腱鞘炎(けんしょうえん)になったらしく、片方の手首がズキズキとかなり痛むようです。赤ちゃんの体重が増えるにつれて腱鞘炎になりやすいらしいのですが、腱鞘炎にならないようにするにはどんなことに気をつけたらいいのでしょうか。

a 赤ちゃん抱っこによる腱鞘炎予防は、なるべく片側ばかりに負担をかけないよう、交互にバランスよく手を使うことです。

ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。

赤ちゃんを抱っこして腱鞘炎になってしまうママは少なくありません。今回は、赤ちゃんの抱っこで起こる腱鞘炎についてご紹介いたします。

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腱鞘炎の症状

腱鞘炎の“腱鞘”とは、骨と骨をつなぎ、関節の動きを助けている腱の“鞘(さや)”となる部分です。腱鞘があることで、人は手足の関節をスムーズに動かせるのですが、炎症が起きると腫れや痛みなどの症状が現れます。これを“腱鞘炎”と言います。

赤ちゃん抱っこで腱鞘炎が起こる理由

腱鞘炎は主に好発する部位や症状によって“ドケルバン病”、“弾発指(バネ指)”、“ガングリオン”の3種類に分けられていますが、赤ちゃんの抱っこによる腱鞘炎は“ドケルバン病”に相当します。

ドケルバン病は、別名『狭窄性腱鞘炎』ともいわれ、親指や手首の酷使により、親指側にある腱鞘が炎症を起こし、腱の動きが悪くなったり手首の親指側に痛みや腫れが起きてしまう状態をいいます。

なぜ、赤ちゃんを抱っこしているとドケルバン病になることがあるのでしょうか。一般的には、赤ちゃんを抱っこする際の姿勢の悪さが一番の原因と考えられていますが、ドケルバン病に詳しい東京の整形外科医師の話によると、姿勢や手首の酷使だけでなく、女性ホルモンのバランスが変化することも大きな原因の一つなのだそうです。

実は、2つの女性ホルモンのうち、“プロゲステロン”には、腱の周囲にある腱鞘を収縮させる作用があり、“エストロゲン”には腱や関節を柔軟にする働きがあります。

妊娠すると、エストロゲンが増加するだけでなく、プロゲステロンの分泌量も急激に増加するため、腱鞘が収縮して腱や関節部分の動きに影響を及ぼし、腱鞘炎を引き起こしやすくするのです。

このように、赤ちゃんを抱っこするときの姿勢と、女性特有のホルモンバランスの変化という複数の原因が重なるために、腱鞘炎(ドケルバン病)が引き起こされる可能性が高くなるのです。

今からできる腱鞘炎の予防対策6つ

赤ちゃん抱っこで引き起こされる腱鞘炎(ドケルバン病)を予防するには、次の6つの対策がおすすめです。

(1)抱っこひもやスリングを使う

手首や指の負担を軽減できます。正しい装着をすることで猫背を防ぐこともできるので、腰痛対策にもなります。

(2)抱っこする腕を交互バランスよく使う

赤ちゃんを抱っこするとき、どちらか一方に偏って抱っこしてしまうという方は片方の手ばかりを酷使するので、腱鞘炎のリスクが高くなります。赤ちゃんを支える腕は左右交互にしましょう。

(3)授乳中の姿勢を工夫する

授乳中はずっと同じ姿勢でキープしなければならないので、腕や手首に負担がかかります。授乳クッションを使って手首の負担を減らしたり、寝ながら授乳するなどママが少しでも楽な姿勢をとるようにしましょう。

(4)できるだけ休む

育児をしながら家事をしているとどうしても利き腕に負担がかかり、フライパンを持っているときに腱鞘炎を発症してしまうということも十分に考えられます。休めるときに休む、上手に家事を手抜きするなど工夫して腱鞘炎のリスクを減らしましょう。

(5)指のストレッチをする

赤ちゃんを抱っこしたり、家事で指を動かす前に、指のストレッチをするのも効果的だそうです。親指から順番にゆっくり指を反らし、最後に手首を反らす簡単なストレッチで腱鞘炎を予防しましょう。

(6)ホルモンバランスを整える栄養素を摂取する

ホルモンバランスの変化により腱鞘炎のリスクが高まるため、産後はホルモンバランスを整える食事をしましょう。

・大豆イソフラボン(大豆製品)……女性ホルモンに似た作用を持つ
・ビタミンB6(バナナ、マグロ、カツオなど)……女性ホルモンの代謝に関与し、ホルモンバランスを整える
・ビタミンE(うなぎ、納豆、干し椎茸など)……ホルモンを分泌する器官である卵巣の細胞膜が酸化するのを防ぎ、ホルモンバランスを整える


いかがでしたか。今回は、育児中のママに多い腱鞘炎について、原因と予防策をご紹介してきました。女性のホルモンバランスの変化は妊娠・出産の時期だけに限らず、更年期のタイミングでも起こります。産後だけでなく、更年期にも腱鞘炎の予防と対策をするのがおすすめです。

【参考リンク】
ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎) | 日本整形外科学会

●ライター/MAKI(健康・美容ライター)

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