相続した実家どうする? 初めて賃貸に出す“不動産会社”を選ぶポイント

【女性からのご相談】
40代の女性です。主人の母が亡くなり、主人の実家を相続しましたが、すでに自分たちの家があるので、実家の方は誰かに貸すことができたらと考えています。しかし、今まで家を誰かに貸す経験がないので、何から始めればいいか困っています。どうすればよいでしょうか?

a 親身になってくれる、幅広く募集をかけてくれる不動産会社を見極めて物件をどうするか相談しましょう。

ご相談ありがとうございます。書評ブロガーの馬場じむこです。

ご主人のお母様がお亡くなりになったとのこと、ご愁傷様でした。

さて、今まで、家を人に貸した経験がないと、貸したい気持ちはあってもまずどうしていいかわかりませんよね。今回は、賃貸物件管理や不動産売買などを行っている東京都文京区の不動産会社みまもルーム代表取締役・渡辺よしゆきさんにお話を伺ってまいりました。

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不動産会社の業務には3種類ある

不動産会社の業務は主に3種類あります。

・管理……賃貸物件や入居者を管理
・売買……不動産物件を売買する
・仲介……売買契約や賃貸借契約が成立するように営業する

『不動産会社によっては、扱っていない業務もあります。例えば、大手チェーンの仲介専門の不動産会社であれば、管理や売買業務を扱う不動産会社から物件仲介の依頼を受けるという形になるので、家主さん個人が物件を貸したい相談に行っても断られてしまうでしょう。街の昔からの不動産屋さんはどの業務も行っていることが多いです』(渡辺さん)

不動産屋さんであればどこの店でも同じ業務だと思っていたのですが、実際は違うようですね。扱っていない業務もあるということを初めて知りました。

街の昔からの不動産屋さんでは新規お断りのところも

『しかし、街の昔からの不動産屋さんにいきなり飛び込んでも、話を聞いてもらえない場合があります。それは、既存の顧客の物件管理などで手一杯だったり、経営が安定している場合、新規の家主と関わりを持つことがリスクが高いと判断され、遠回しに断られることがあるのです。しかし、すべての会社がそうとは限りません。こればかりは、何件か不動産屋さんをまわって、相談にのってくれる会社を探すしかありません』(渡辺さん)

街で見かける不動産屋さんを訪ねて相談すればいいと考えていたので、飛び込みでは断られるケースもあるとは驚きでした。

人の紹介や新興や代替わりした会社がポイント

『そうはいっても、不動産屋をやみくもに探すのも疲れますよね。対応がいい会社を見つけやすいポイントとしては、昔からの不動産屋であれば、若いスタッフが入社していたり代替わりしているところ、割と新興の会社、また実際にすでに大家をしている方の紹介などがいいでしょう。要するにフットワークが軽い会社さんが望ましいと思います』(渡辺さん)

いい不動産会社は売買か賃貸かの相談に乗れる、幅広く募集をかけてくれる

『相談者さんは家を貸したいとのことですが、物件の場所や状態によっては賃貸より売却してしまった方がいい場合もあります。家主さんの要望をまずは聞いたうえで、どちらの方がメリットがあるのか的確に提案できるのがいい不動産会社です。

そして、賃貸でも売買でも、物件を自分の会社だけでなく、仲介専門の会社にも依頼するなど幅広く情報を出してくれる会社であるかというのもポイントです。幅広く出してくれる会社であるかどうかは、インターネットを使って、その会社の物件が他社の不動産情報サイトに載っているかなどでチェックできます』(渡辺さん)

家主、借主両方からの仲介手数料を得るために、物件の情報を他社に出さないというケース(囲い込み)が業界では問題になっているそうです。

売買や賃貸について依頼する場合の契約内容についてもチェック

『最後に、物件の賃貸や売買を不動産会社に依頼するときは“一般”“専任”“専属専任”というように、それぞれメリットやデメリットがある契約のどれかを選ぶのですが、家主がよくわかっていないまま、契約を結んでしまうことが多いです。契約書をよく読んで、わからない用語はその都度質問してください』(渡辺さん)


渡辺さんにお話を伺って、家主もただ不動産会社に任せっぱなしではなく、ともに学んでいく姿勢が大切だというということを強く感じました。初めてのことで大変な部分もあるかと思いますが、まずは良い不動産屋さんと出会えることをお祈りしています。

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【取材協力/渡辺よしゆき氏】
現役大家、投資家、「完全大家さん目線の不動産屋」みまもルーム代表取締役。1973年東京生まれ、家業の小売り業の傍ら、2006年に競売で戸建てを取得し大家となる。2010年に埼玉の山奥に買ったアパート「赤鬼荘」で巻き起こった出来事を綴ったブログが書籍化。2011年より「行動する大家さんの会」を結成し、大家さんの為の勉強会を主催。会員数は現在900名に及ぶ。通常管理の他に、Airbnbを代表する様々な手法での「賃貸経営」を大家さんと共に実践している。一方で空室に悩む大家さんの為に関東を中心に全国を講演してまわる。
著書『新米大家VSおんぼろアパート“赤鬼荘”-満室までの涙の240日』
みまもルーム

●ライター/馬場じむこ(書評ブロガー)

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