高熱で動けない!? 妻が「腎盂炎」になったときの家事サポート5例

【パパからのご相談】
40代です。小学校高学年の男の子がいます。4日ほど前、妻が“風邪”を訴え、体調を崩しました。それでも、3日前に妻は38度台の熱をおして日帰りの出張へ行ってきました。帰宅してから病院で診察してもらうと、驚くことに“腎盂炎(じんうえん)”と診断されました。

医師からは、「これ以上悪くなった場合、もっと大きな病院での入院治療をお勧めします。どうしても入院してはいられないというのであれば、極力安静にして、きちんと薬を服用し、水を飲んでください」と言われてきました。夫として、私はどのようなサポートができるでしょうか。

a とにかく1週間程度は安静にしていられるよう、家のことやお子さんのことをやってさしあげてください。

こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。ご相談ありがとうございます。

腎盂炎(じんうえん。急性腎盂腎炎)は寒気とともに38度を超える高熱が襲ってくるため、多くの患者さんが“風邪”や“インフルエンザ”を疑います。背中や腰の片側が痛む場合もありますが、高熱や“だるさ”に気を取られて風邪だと思い込む患者さんが多いのです。しかし、腎盂炎には“くしゃみ”や“鼻水”といった風邪の症状はありません。こういった場合、特に女性は腎盂炎の可能性を頭に入れておいた方がいいでしょう。

腎盂炎は細菌が腎盂に入って炎症を起こす感染症です。第一に、抗生物質を摂取すること、水を飲んで尿から菌を排出することに努めます。どんなに軽度の腎盂炎であっても、少なくとも初診から1週間程度は安静にすることが治癒の絶対条件です。ですから、ご相談者様が心がけるべきは、奥さまが安静にしていられるように家のことや息子さんのことをやってさしあげることです。

以下、都内で内科・泌尿器科クリニックを開業する医師のお話を参考にしながら考えてみます。

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抗生物質を飲み始めて1週間は高熱・痛みがつらい

『腎盂というのは腎臓で作られた尿が集められるロートのような場所で、腎盂炎はこの腎盂に細菌が感染して起こる炎症です。成人患者の約3分の2は女性で、これは女性の体の構造と関係があります。一方、男性は前立腺炎を合併している場合が多いです。初めに寒気を伴って38度以上の高熱に襲われるため“風邪”と勘違いしやすいですが、午後から夜にかけて39度近くまで熱が上がり翌朝にはいったん下がるというパターンに特徴があります。

急性の腎盂炎は早期に診断を受け抗生物質を使った適切に治療をすれば治りますが、安静が大事であるため入院治療を勧める場合が多いです。ただし、比較的軽度の腎盂炎で“今どうしても仕事は休めない”という場合は、

(1)安静(体に負担がかかるような筋肉労働は避けること)
(2)水分摂取(水分を多く飲み、尿量を増やして細菌を排出する。尿を我慢しないこと)
(3)医師の指示通りに薬(抗生物質)を飲み切ること

以上の3点を守って、ご家族の協力も得ながら療養するようにしてください』(40代男性/都内内科泌尿器科クリニック院長・医師)

上記はドクターから頂いた、とても分かりやすい“腎盂炎の基礎知識”です。ご相談者様の奥さまが言われたこととほぼ同じですね。実は筆者の妻もこれまでに数度、この腎盂炎を患ってきたのです。

筆者と結婚してからおよそ30年の間に、妻は3~4回ほど腎盂炎を患っており、その都度入院せずに働きながらこの病気を治してまいりました。妻によると、「抗生物質は、飲み始めてから効果が現れてくるまでの1週間、高熱・だるさ・脇腹から背中にかけての痛みがとてもつらい」ということです。

おそらく、今ごろ奥さまもつらさと闘っていらっしゃるのだと思います。そこで筆者の体験から、妻が腎盂炎を患っていたときにサポートした内容をご紹介させていただこうと思います。

いつもより1時間早起きして、洗濯・洗濯物干し・家族の朝食準備をしましょう

妻が腎盂炎で苦しんでいるときに“とても助かった”というサポートの内容は、次のとおりです。

・a……いつもより1時間だけ早起きして、洗濯と洗濯物干しをする
・b……家族の朝食の準備をする。凝らずに栄養バランスだけ考えればOK

いかがですか? これだけだったら何も問題なくできますよね。さらに、もしできるのであれば夕方仕事が終わったあと、

・c……(帰宅途中に)買い物。特に重たいものや大きなものは買っておいてあげましょう
・d……(お子さんがいる場合は)お子さんの学校や勉強に関することのサポート
・e……(簡単でかまわないので)掃除。家の中を清潔な状態に保ちましょう

何も難しく考える必要はありません。ご相談者様がこれだけでも心がけてさしあげれば、奥さまの腎盂炎がより早く治ることに疑いの余地などないはずです。


ドクターも指摘しているように、腎盂炎に苦しむ患者さんのおよそ7割は女性です。また、腎盂炎になりやすい体質の方は膀胱炎(ぼうこうえん)や結石も発症しやすい傾向があるそうです。しかし、腎盂炎はいたずらに恐れるべき病気というわけではありません。ドクターの指示を守り、家族の協力があれば(比較的軽度の場合)入院せずに治せる病気なのです。

今回ご紹介した程度の協力であっても、妻はとても助かったと申しております。ご相談者様の、「自分にできることって、どんなことかな?」という問いへの一つの答えとして、少しでも参考になれば幸いです。

●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)

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