普通のイビキと違う!? 病気のリスクを伴う「睡眠時無呼吸症候群」の知識

【女性からのご相談】
最近、夜寝ているときの夫のいびきが気になっています。最初のうちは「うるさいな」と思う程度でしたが、たまに呼吸が止まっているのでとても心配です。本人はその自覚がないらしく、寝る体勢を変えてもらっても治りません。睡眠の質も悪いようで、寝不足のために日中の仕事にも影響しているようです。病院で受診させたほうが良いのでしょうか?

a 『睡眠時無呼吸症候群』の可能性があります。早めに専門の医療機関を受診しましょう。

ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。

睡眠時にご主人の呼吸が止まっているとのこと、心配ですね。寝不足で日中の活動にも影響しているとなると、早めに睡眠外来などの睡眠時無呼吸症候群を専門としている医療機関を受診するのがおすすめです。

今回は、睡眠時無呼吸症候群の症状、受診の目安となる診断基準、さらに無呼吸状態が続くことで起こりうる他の病気のリスクについてご紹介していきたいと思います。

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まずは“普通のいびき”を知ろう!

いびき治療に詳しい医師によると、いわゆる普通のいびきは、“単純いびき症”と呼ばれ、風邪やアレルギー性鼻炎などによる鼻づまり、ストレス、疲労、飲酒など、一時的な要因がきっかけで起こるいびきなのだそうです。“単純いびき症”の場合は、これらの要因が引き金となっているため、それを取り除けば改善が可能であることが特徴です。

『睡眠時無呼吸症候群』の特徴

睡眠時無呼吸症候群は、医学的には“sleep apnea syndrome”、略して“SAS(サス)”とも呼ばれます。単純いびき症とは異なり、一時的なものではなく常時いびきがあることと、無呼吸(10秒以上呼吸が止まっている状態)が1時間に5回以上、あるいは一晩に30回以上あること、周りの人から指摘されるほどいびきが大きいことが特徴です。

また、呼吸が止まると息が苦しくなり、夜間に何度も目が覚めるため、日中でも強い眠気をもよおすのも睡眠時無呼吸症候群の特徴です。

睡眠時無呼吸症候群によって引き起こされる病気

『メルクマニュアル』によると、睡眠時無呼吸症候群によって引き起こされる合併症には、高血圧、心筋梗塞(しんきんこうそく)、脳血管障害があると記載されています。

また、ハーバード大学の医師waelK.AI-Delaimy氏らの研究によると、いびきをかく人はそうでない人に比べて糖尿病のリスクが2倍になるという結果が明らかになりました。

これらの合併症を誘発する詳しいメカニズムはまだ研究段階の部分もあります。現段階では、睡眠時の無呼吸によって脳が酸素不足になり、血糖値を下げるホルモンの効き目を弱めてしまったり、脳が覚醒して交感神経が興奮してしまったり、肺の気圧が変化することで血管や心臓に負荷を与えてしまうために起こると考えられています。


いかがでしたか。今回は睡眠時無呼吸症候群についてご紹介しました。睡眠時の無呼吸状態が続くことで日中の活動に影響が出てくると、車の運転に伴う危険や仕事中の居眠りなど、社会的にも大きな影響を及ぼしかねません。

今回ご紹介した症状に心当たりのある方は、早めに睡眠外来などの睡眠時無呼吸症候群の治療を専門とする医療機関を受診するようにしましょう。

【参考リンク】
・睡眠時無呼吸 | メルクマニュアル医学百科家庭版(http://merckmanuals.jp/home/%E8%82%BA%E3%81%A8%E6%B0%97%E9%81%93%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E7%9D%A1%E7%9C%A0%E6%99%82%E7%84%A1%E5%91%BC%E5%90%B8/%E7%9D%A1%E7%9C%A0%E6%99%82%E7%84%A1%E5%91%BC%E5%90%B8.html

●ライター/MAKI(健康・美容ライター)

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