普通の母乳と何が違う? 赤ちゃんに与えるべき“初乳”のポイント2つ

【女性からのご相談】
来月出産の予定です。先日育児教室で、生まれてくる赤ちゃんにとって初乳はとても大切だと聞きました。初乳はどのように大切なのでしょうか。

誰でも出るものなのでしょうか。もし飲ませることができなかったらどうなるのか不安です。

初乳について詳しく教えてください。

a 初乳には、豊富な栄養が含まれています。

ご相談ありがとうございます。ウェブライターのうぇぶりんです。

来月ご出産予定とのこと、いよいよママになる瞬間が近づいていらっしゃるのですね。おめでとうございます。

初乳は、読んで字のごとく、出産後初めて出る母乳のことです。栄養価がとても高く、免疫成分も多く含まれているといわれています。

生まれてすぐの赤ちゃんに初乳を飲ませることで、まだ免疫力が発達していない赤ちゃんに抗体を与え、病気から守ることができます。

飲ませられる環境にあれば、ぜひ飲ませてあげたい大切な飲み物なのです。そんな初乳の素晴らしい秘密を3つご紹介します。

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初乳についての基礎知識2つ

(1)初乳と普通の母乳の違い

初乳と普通の母乳との一番の違いは色と濃さではないでしょうか。初乳は少し黄色がかった色をしており、トロッとしています。

一方、普通の母乳にはとろみはなくさらっとしています。

初乳が出る期間はわずか数日ですが、その栄養価の高さから、“完璧な栄養”としてWHO(世界保健機構)が新生児へ初乳を飲ませることを推奨しています。

具体的には、“イムノグロブリン”という免疫成分がウイルスの侵入を防いだり、体内に侵入してきたウイルスを無害にしようとしたりする働きをしてくれます。

最近よく耳にする“ラクトフェリン”も初乳には母乳の数倍の量が含まれています。“ラクトフェリン”には抗ウイルス機能や高い免疫力があると言われています。

ぜひ飲ませてあげたいですね。

(2)母乳の出を良くする方法

初乳が出産して初めて出るおっぱいということがわかりましたが、実は、出産直後はまだ乳管が開ききっていない時期でもあります。

乳管自体がまだ詰まっているため、思うように母乳が出てこない場合があるのです。

これでは、せっかくの初乳を飲ませるタイミングを逃してしまうことにもなりかねません。

そんなトラブルを回避するために一番効果的な方法は、やはりおっぱいを赤ちゃんに吸わせることです。

初めは上手に吸うことができなくても、何度も吸ううちに、赤ちゃんも上手になりますし、刺激を受けた乳腺が発達し、乳管も開き、母乳の出もよくなります。

その他に乳房マッサージも効果があると言われています。赤ちゃんに“完璧な栄養”“黄金の飲み物”を飲ませてあげるために、これらのことを意識しておくことが大切です。

牛の初乳には“アレルギー”を緩和させる効能がある!?

ちなみに、牛の初乳には花粉症やアレルギーを緩和させる可能性があることが分かっています。

小林製薬の研究によると、初乳を摂取した患者さんの鼻水とくしゃみの重篤度は、非摂取の患者さんに比べ低かったそうです。


初乳はママから赤ちゃんへの初めてのプレゼントです。ポイントしっかり抑えて母乳育児に備えましょう。

●ライター/うぇぶりん(児童英語講師)

編集部追記

今回のコラムでは、初乳の基礎知識として、「出がよくなるマッサージを試してみましょう」という視点でアドバイスをいただきました。

「初乳(黄金の液体、完璧な栄養源、免疫のコンクジュース、完全栄養食、免疫ミルク)」について、一般的にはどう言われているのか、編集部でまとめてみました。

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初乳がでる時期はいつまで?

産後すぐに乳房から出てくるお乳のことを“初乳”と言います。免疫機能が発達していない赤ちゃんを病気から守るため、たくさんの免疫や抗体、栄養素が含まれているそうです。

この初乳が出る期間は短く『産後約1週間だけ』。中には『産後5日で終わった……』なんて方も。1回の授乳ではおよそ6~24g程度。

徐々に授乳回数も増え、6日間における1日当たりの総授乳量は平均428gという結果もあるようです。

個人差はあるようですが、いずれも期間限定のものであり非常に貴重なお乳と言われています。

初乳が終わると、“移行乳”といわれる時期にはいり、約2週間の間に量が増え色や成分が変わってきます。

その後は“成乳”と呼ばれる時期になりお米のとぎ汁のようなサラサラとした状態へと変化します。

最初のころには少なかった脂質も授乳が進むにつれて豊富に含まれるようになります。赤ちゃんのニーズに合わせ、母乳成分も変化していきます。

初乳は母乳より栄養がたっぷり!?

【初乳の特徴】
・クリーム色
・少しとろみがある
・量が少ない
・たんばく質やビタミンなどの栄養が多い
・抗体(IgGなど)が多い
・乳糖や脂質が少ない
・ラクトフェリンが多い

色がクリーム色(黄色)なのは、母乳に比べて5倍も多いβ-カロチンを含んでいるため!

また、ドロッととろみがあるのは、水溶性ビタミンやたんぱく質を多く含むからだそうです。

母乳よりも高い濃度で含まれる成分が沢山あるので、この完璧な栄養源を可能な限り少しでも多く飲ませることが理想的とされているようです。

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初乳が出ないときの改善方法

初乳が出ないときは、ママの体調に何かしらの異変がある場合を除くと“母乳の通り道である乳管”が詰まっていることが原因と考えられます。

この乳管のつまりを解消する方法としては、“赤ちゃんに乳首を吸わせること”だそうです。赤ちゃんが母乳を飲むことで乳腺が発達して乳管の流れがよくなるそうです。

また、マッサージも効果的だと言われているようです。『産後出ると聞いていた初乳がでず、助産婦さんに相談したところ“乳房マッサージ”によって出た』という方もいるようです。

最近は、“出ないのが当たり前”になりつつある初乳ですが、もしも乳管のつまりが原因で出ないときは、マッサージも含めてや赤ちゃんに何度も乳首を吸わせることで改善してみてはいかがでしょうか?

実際には、

・『3回の出産経験をしたものの、初乳は1度も出なかった……あらゆる方法は試したのですがダメでした』
・『初乳が出るのはわずか数日と聞き、必死で痛い痛いマッサージを耐え、ほんの数ccだけ出せました』

など、初乳自体が貴重でありつつも誰もが出だせるものでもないようです。完全栄養食といわれる“初乳”は、人によっては中々お目にかかれないミルクのようですね。

初乳は赤ちゃんとママにもうれしい!?

赤ちゃんにとっては、完璧な栄養源によって免疫力も高められることは大きなメリットと言えるでしょう。

また、ママにとっては、初乳を飲んでもらうことでその後の母乳の出る量が増えるというメリットがあるようです。

母乳の出が良くなることで、育児がスムーズにやりやすくなると言われています。

初乳はその後の授乳にも大きな影響を与え育児に大きな役割を果たしてくれるようですね。

母乳を出やすくする主な方法3つ

(1)水分補給をしっかりする

実は母乳の99%は水分でできています。ですので、食事以外でも可能であれば3Lぐらい、また水分を失いやすい夏場は5Lを目安に飲めると理想的と言われているようです。

(2)乳首を吸わせる

初乳を出させる方法としてもご紹介しましたが、赤ちゃんが乳首を吸えば吸うほど母乳は作られていくので、出なくてもいいので吸わせることがポイントになるようです。

(3)和食中心の食生活を

パンより“お米”。単なるサラダよりも“根野菜”を積極的にとりましょう!

甘いものをとるときも“和菓子”が基本。乳製品は乳管が詰まる原因にもなるので、食べ過ぎには注意が必要なようです。

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母乳・ミルク育児のメリット&デメリット

母乳育児のメリット&デメリット

【メリット】
免疫物質・栄養素が過不足なく含まれていること
・病気になりにくい(母親から免疫をもらっているため)
・添い乳で夜泣き・ぐずり対応ができる
・経済的

【デメリット】
授乳感覚がミルクよりも短い
・乳頭が痛くなる
・赤ちゃんが授乳なしではいられなくなる

ミルク育児のメリット&デメリット

【メリット】
・ママのストレスが少ない
・赤ちゃんが飲んだミルク量が把握しやすい
・場所を気にせず授乳できる

【デメリット】
・子宮の戻りが遅くなる
・外出時の荷物が増える
・添い乳ができないため、泣く度にミルクを作る必要がある
・免疫力が弱い


「母乳が出ない……」と悩むママも多いようですが、日本のミルクは品質が良いことでも有名です。

でないことでストレスを抱えて産後うつになるママも少なくないようなので、出ないのは仕方がない!

ぜひ、それぞれのメリット&デメリットを参考にしてみてください。

初乳がサプリメントに!?

海外では、ウシやウマ・ヤギなどの“初乳”がサプリメントとして商品化されているようです。

日本では少ないようですが、初乳に含まれる成分を使用した乳製品は多く出回っているようです。

また、日本の食品衛生法では分娩後5日以内の乳の出荷が禁じられています。

初乳は独特の苦味があり、熱で固まるタンパク質が多いことなどから、人が飲むのには適していないようです。

栄養満点の“初乳”も、飲む相手によっては効果を発揮しないようですね。必要としている相手に合わせた万能ミルクなのかもしれませんね。


「初乳が出る期間」や「母乳との違い」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

妊婦になって初めて“初乳”を耳にした方も少なくないようです。産まれたての赤ちゃんにこそ飲ませたい栄養素がたっぷり含まれている“初乳”。

誰もが簡単に出せるものではないようですが、助産婦さんによるマッサージや水分補給によって出たという方も多いようです。

妊娠を控えている方、ぜひ参考にしてみてください。

(パピマミ編集部/笠原)

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