ショック死するケースも? 「人食いバクテリア」の症状と感染対策

【ママからのご相談】
少し前にニュースで話題になっていた“人食いバクテリア”に感染すると、どうなるのでしょうか。子どもが感染したらどうしようと思うと心配でたまりません。子育てに追われていてどんな菌なのか、予防法はあるのかなど詳しく把握できていないので教えてください。

a 劇症型溶血性レンサ球菌感染症のことで、A型溶血性レンサ球菌が病原体です。

ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。

2015年8月に全国的に報道されたニュースでは、人食いバクテリア、つまり劇症型溶血性レンサ球菌感染症の今年の感染者数はすでに過去最多で、30歳以上の大人に多く発症しているということがわかっています。意外にも子どもではなく、大人に多い感染症ではあるのですが、人食いバクテリアという呼び方が不安を増長させてしまうお気持ち、よくわかります。

そこで今回は、今メディアでも話題の人食いバクテリアについてご紹介します。

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人食いバクテリアとは?

国立感染症研究所によると、劇症型溶血性レンサ球菌感染症のことを人食いバクテリアと俗称で読んでいるのだそうです。劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、1987年にアメリカで最初に報告された感染症で、真新しい病気ではないのですが、ここ数年で感染者数が急増していることからメディアでよく取り上げられるようになりました。

病原体は?

劇症型溶血性レンサ球菌感染症の原因は、主にA型溶血性レンサ球菌によって引き起こされます。この細菌自体は、略して溶連菌とも呼ばれ、冬から春にかけて保育園、幼稚園、小学校など集団生活の場での感染が多く、お子さんをお持ちのママなら一度は耳にしたことのあるポピュラーな病原体です。

A型溶血性レンサ球菌は、通常であれば感染者は子どもに多いものの、風邪に似た症状(喉の痛み、咳、発熱、発疹、嘔吐など)を起こします。抗生物質での治療を受けると大半の場合3日〜1週間ほどで熱が下がり、登園・登校可能となる感染症です。また、咳、くしゃみなどの飛沫によって大人も感染する場合があり、同様に風邪様症状を引き起こすことがあります。

しかし、まれに菌が傷口から血液に侵入した場合、劇症化する場合があるのです。初期症状は、38度以上の高熱、手足の腫れ、痛みなどですが、進行が早く、多臓器不全などを引き起こすとショック状態で死に至ることもあります。これが劇症型溶血性レンサ球菌感染症です。

国立感染症研究所によると、劇症化するメカニズムはまだ詳しくわかっていないそうです。また、原因となるA型溶血性レンサ球菌の感染は子どもによく見られるものの、劇症化は30代以降、特に60代からが多いことがわかっています。そのため、劇症化を防ぐためには、けがをした場合には消毒し、傷口に菌が入らないようにする、手洗いうがいを徹底するなどの基本的な感染対策をおこなうのが勧められています。


いかがでしたか? 今回は人食いバクテリアについてご紹介しました。溶血性レンサ球菌は子どもがかかりやすい感染症ですので、人食いバクテリアと聞くと心配になりますが、重症化を防ぐためにも風邪のような症状がある場合は早めに受診すること、傷があれば清潔に保ち、傷口からの感染を防ぐように対策をすることなどが大切です。

【参考リンク】
劇症型溶血性レンサ球菌感染症 | 徳島県

●ライター/MAKI(健康・美容ライター)

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