良い子すぎてもダメ? “素直な子ども”の育て方と注意点

【ママからのご相談】
小学3年生の娘を持つ母です。先日、小学校の個人面談で娘に素直さが欠けていると言われてしまいました。

確かに、何かと反抗的で屈折している部分があり、このまま本格的な反抗期を迎えるかと思うと不安になります。少しでも素直な子になってもらうために、何か親にできることはあるのでしょうか。

a 親子の信頼関係と親の笑顔が子どもの心を育てる!

ご相談をどうもありがとうございます。ママライターの山上れいこです。

「素直な子に育ってほしい」と願わない親はいませんよね。

ここでいう“素直な子”とは、“大人の言うことをよく聞く、手がかからないイイ子”のことではありません。

“穏やかでまっすぐな、ひねくれていない心を持った子”こそが“素直な子”だと言えるのではないでしょうか。

けれども、「素直な子に育ってほしい!」と願うばかりでは、子どもは育っていきませんよね。

では、親に何ができるのでしょうか? そして、素直な子を持つ親はどんな育児をしているのでしょうか? 早速見ていきましょう。

素直な子の特徴4つ

160829sunao1

(1)平和主義

人から指摘されたことに対し、反発したり批判したりする気持ちがなく、物事を平和に解決しようとします。

自分とは真逆の考えを持つ人に対しても「そんな考え方もあるのか」と受け入れ、相手にとっての正解を否定しない寛容さを持ちます。

(2)人の話を聞く

素直な人の大きな特徴のひとつが、聞き上手であること。

これは自分の目上の人に限らず、後輩や部下、さらには自分の嫌いな人だとしても相手の言うことに耳を傾けることができます。

先入観にとらわれず、どんな人に対してもフラットな状態で接することができる人が多いと言えるでしょう。

(3)感情表現が豊か

自分が今感じたことを、ストレートに表現することができるのも素直な人の特徴です。

好きなものは素直に好きと言い、感情が動かされる出来事に遭遇すれば、その気持ちを惜しげもなく伝えます。照れて恥ずかしがるなどありません。

(4)裏表がない

人とのコミュニケーションにおいて、相手の考えていることの裏を勘ぐったり、騙されるのではと警戒したりすることがありません。

褒め言葉を素直に受け取り、指摘を正面から受け止める。言われたことを、言葉のままに受け取ります。

また、コミュニケーションにクセがないことから、人との距離も近い傾向にあるでしょう。

世界各国の“素直な子”の基準

160829sunao2

日本での“素直な子”や“良い子”は、従順であり、協調性があるような子どもを指して言われることが多いですが、他の国では違ったものが評価されるようです。各国の基準を見てみましょう。

(1)アメリカ

アメリカでは、賢さに加え物事を認識する鋭さ、さらには自主性の強さなどが重視されます。

自主性は、ともすると反抗的な態度と取られることもありますが、自分を表現することのできる子どもが良いとされるようです。

(2)イタリア・スペイン

イタリアやスペインでは、落ち着いてバランスの取れた子どもが評価される傾向にあるようです。

これは、子どもが穏やかであることが大事だとされていると言え、いわゆる“扱いやすい子”という意味で使われる点は、日本と近いところがあるのではないでしょうか。

(3)オランダ

アメリカでは、よく質問することは積極性の表れとされますが、オランダでは“相手に依存している”と捉えられ、ネガティブに思われるようです。

また、いい子の条件として”明るさ”が重視されており、人生を楽しむ子が良いという気持ちが強く持たれています。

素直な子どもの親の特徴

151023yamagamireiko

1……冷静に自分の非を認め、子どもに謝ることができる
2……子どもの話をしっかり聞く
3……約束を守る
4……他の子どもと比べない
5……子どもの自主性を尊重する
6……きちんと褒め、きちんと叱る
7……規則正しい生活基盤ができている
8……親子間で良質なコミュニケーションがとれている

教員研修の際に教えられたこと、実際の教育現場で言われていること、そして私自身の教員経験と育児経験から学んだことをまとめてみました。

まず言えるのが、上記の項目を踏まえて育児を行っている親とその子どもは、良好な信頼関係で結ばれているということです。

その関係性が子どもの情緒を安定させ、素直な心につながっているようです。

そして、子どもの情緒を左右する大きな要因の1つが、家庭環境なのです。

素直な子を育てる方法3つ

160829sunao3

(1)できなくて当然と思う

子どもは、日々大きくなるからといって、教えていないことまで何でもできるようになるわけではありません。

ママ友と話すときなど、謙遜の気持ちから「うちの子、○○もできないんですよー」などと言うことはありませんか?

これを聞いた子どもは自分をダメな子だと思うようになり、次第に卑屈になっていきます

子どもが教えられていないことをできないのは当然のことで、これを意識すると子どもは自分の知らないことを素直に周囲の人に聞くことができるようになります。

当たり前のことであっても、“子どもはできなくて当然”という気持ちで接するようにしましょう。

(2)抱きしめる

子どもを過剰に抱っこすることを、「抱きグセがつくのでは?」と否定的に捉える人もいるのではないでしょうか。

しかし、最近の研究では子どもを抱きしめることはメリットの方が大きいことが分かってきており、小学校高学年になるぐらいまでは、子どもをしっかりと抱きしめてあげるようにすることが勧められています。

「あなたのことが大好き」というメッセージを存分に伝え、繰り返し愛情を伝えることで信頼感が芽生え、どんどんと素直な子になっていくでしょう。

(3)理想の姿を親が見せる

「こんな子になってほしい」という思いを抱いて子育てするパパ・ママがまず肝に銘じなければならないのは、子どもは親の姿を見て育つということ。

まだ小さい赤ちゃんであれば、物事の善悪などを把握しておらず、あらゆることを親の姿から学ぶことになるのです。

素直に謝る、言い訳をしない、あいさつをするなど、しつけというものは教えるものではなく見せるもの。

自分の言動が手本になるということを意識して行動するようにしましょう。

素直な子が伸びるワケ

160829sunao4

自分の感情をコントロールし、あいさつや敬語を使うことができるなど、人としての基本ができている子どもは、人間としての力が伸びると言われています。

これらの言動は親の姿を見て学ぶものであり、より成長していく傾向にあるようです。

勉強などの分野でも、親や先生などの言葉に耳を傾けることができる素直さを持った子どもは、伸びる力を持っています。

自分のできないことを正面から受け止め、それを解決していくためには、素直さが必要不可欠と言えるでしょう。

子どもをひねくれさせる育て方

160829sunao5

子どもの目に映る世界は、特に小さい子であれば初めてのことばかり。

「こんなことを知った!」「こんなことができるようになった!」など、子どもが言ってくることもありますよね。

これが親にとっては当たり前のことだと、つい「できて当然だよ」「みんな知ってるよ」などと返してしまうこともあるはず。

親に悪気はなくとも、ちゃかすような感じで反応すると、同じような反応を子どもも取り始めてしまうのです。

大人の揚げ足を取るようになったり、話をねじれた方向に持って行くようになったりすると、さまざまなものに素直に興味を示すことができなくなってしまいます。

これは当然、人間としての成長を妨げてしまうことになり、“素直な子”から遠ざかってしまう結果となるでしょう。

素直な子の危険性

160829sunao6

親の言うことをよく聞き、勉強や運動もできる素直な子。親にとっては理想的で育てやすい子どもかもしれませんが、必ずしも良いことばかりではありません。

一般的な物差しで定義された“素直な子”は、あくまで親にとっての良い子であって、これは“良い子にさせられている”とも言えます。

周囲の顔色を伺い、周りが喜ぶことをして、本当の自分を押し殺してる可能性もあるのです。

また最近では、反抗期がない子どもも珍しくないのだとか。

教育熱心な親の元で何不自由なく育てられることで、本来、親を否定し自己を形作らなければいけない時期にそれができなくなってしまいます。

これが行き過ぎると、物事の判断基準が“親が喜ぶか”ということになり、自分を失ってしまう『いい子症候群』となることも。

自主性を失った子どもは、時に自傷行動をするようになるなど問題行動を起こす可能性もあります。

子どもの情緒を安定させる家庭環境とは?

160926anketo

子どもにとって理想の家庭環境は、“安心できる幸せな空間”です。

つまり、“家族が笑顔で楽しめる場所”であり“愛されていると感じる場所”であると言えます。

親だって人間です。もちろん、疲れていたりイライラしていたりすることもありますよね。

そんなときは、子どもに30分~1時間の休憩時間をもらってゆっくり休みましょう。

そして、時間になったら子どもと笑顔で遊んであげればいいのです。

忙しいお母さんは子どもと一緒に楽しみながら家事をしましょう。“笑顔のお母さんと行う作業”は子どもにとってはすべて“遊び”であるからです。

そこで大切なのは、親が笑顔であるという点です。親が笑顔で接することで、子どもは愛されているという安心感に包まれるのです。

親の笑顔が子どもの心を豊かにします。意識して、笑顔の時間を増やしてみてください。

まとめ

「素直な子の基準」や「素直な子の育て方」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

ひと言に「素直な子」と言っても、何か正解があるわけではありません。

自分にとっては素直な子でも、他の人からするとただのわがままな子と受け取られることもあるでしょう。

親の立場からは、自分の行動は常に見られていると思い、手本となるような行動を心がけることから始めることが重要と言えそうですね。

【参考文献】
・『子どもが伸びる! 親のユーモア練習帳』増田修治・著

●ライター/山上れいこ(ママライター)
●追記/パピマミ編集部
●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)KUMI(陸人くん、花音ちゃん)

data-ad-region="1"> data-ad-region="2">
data-ad-region="2"> data-ad-region="2">

あなたにオススメの記事

パピマミをフォローする