実は成功者に多い? 日本人男性の「マザコン」の割合&結婚するメリット

【女性からのご相談】
初めまして、来年の6月に結婚を控えている20代です。婚約を機に同棲(どうせい)し始めたのですが、彼のマザコンぶりが目につき、気持ちが揺らいでしまっています。

まず、朝は義母からのモーニングコールで目を覚まします。私と彼がケンカをした数日後には、義母から、「悪気は無いようだから、許してあげてちょうだい」とのお電話。式の衣装や演出の打ち合わせのときも、彼は意見が分かれるたびにお義母さんに電話して相談する始末です。

あるときガマンできなくなり、義母に直接意見してしまいました。すると義母は、「日本人は親孝行を美徳とする民族なんだから、男性なんて大体こういうものだと思ったら? 若さのせいもあるけど、あなたは少し考えすぎなのよ」という返答……。一方、同棲しているマンションに私の両親を呼んだりすると、義母はあまり良い顔をしません。

納得いかないことだらけなのですが、義母の言う通り、日本の男性とはこんなもの、と思った方がいいのでしょうか? ふに落ちないまま結婚しても後悔してしまいそうで、深刻に悩んでいます。

a お義母さんの言葉は当たらずといえども遠からず!? 日本人男性はマザコン傾向が強いかも……。

ご相談ありがとうございます。ご相談者様と若干似通った境遇に悩み、前向きな離婚を目指している(笑)フリーライターの月極姫です!

ご結婚を前に、同棲するまでは分からなかった彼のマザコンぶりを見ていると、将来が不安になるのも無理はないですよね。

筆者の感想から申しあげると、お義母さまの、「日本の男性とはこんなもの」というお言葉については、少々決めつけ過ぎで強引な印象を受けます。確かに、和を重んじる日本人にとって親孝行は美徳の一つ。しかし、ご相談者様の彼のように、朝のお目覚めから結婚式の決め事まで母親に依存する方はそう多くはないのではないでしょうか? 男性読者の中には、「そんなマザコン男と一緒にするな!」と憤慨される方も多いことでしょう。

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やっぱり男性はマザコンばかり!?

しかし、こんな残念なデータも……。2009年~2010年に、結婚情報誌『ゼクシィ』が20代~30代の女性597人を対象に調査を行いました。その結果、『男は誰でもマザコンだと思いますか?』という質問に対し69%、『彼(恋人・夫)がマザコンだと思ったことがありますか?』という質問に対しては37%の女性がYesと回答しています。

そしてさらに深刻なことに、『自分が好意を持った男性にマザコン疑惑が浮上したらどうしますか?』という質問に対しては、48%もの女性が『関係を進展させるのをやめる』と回答しているのです。

ご結婚を控えたご相談者様には酷なデータだと思いますが、後ほどマザコン男性と結婚するメリットにも触れますので、どうぞ意気消沈なさらず最後までお読みくださいね!

マザコン傾向と国民性

では、少し海外に目を向けてみましょう。ご相談者様のお義母様は、「日本の男性はそんなもの」と豪語されましたが、マザコン傾向と国民性の間に相関性はあるのでしょうか?

カナダで大学生活を送り、欧米人・日本人両方との恋愛を経験した英語講師の平松純子さんにお話を伺いました。

『欧米人の男性だってお母さんは大好きだし、大人になってもあいさつ代わりのキスやハグはしますよ。むしろ愛情表現の面では、日本人男性よりはるかに濃厚に映るかもしれません。ただし、それ以外の面では親子であってもお互いのプライバシーを尊重し、個別の大人対大人として接する。逆に日本人男性の中には、欧米人のようなあからさまなスキンシップはしないものの、いざというときにお嫁さんよりお母さんの肩を持ったり、優先したりする人がみられます。いい歳をして身の回りのことまで母親にさせたり、精神的に自立していない男性も結構いますよね』(平松さん)

平松さんの見解をヒントに定義すると、

・マザコン=母親から自立できておらず、依存関係にある状態
・親孝行=母親への愛情はあるが、個人として自立した言動ができる状態

と言えるかもしれません。ちなみに平松さんが主に過ごしたバンクーバーでは、大人向けのナイトスクールが非常に盛んで、生徒の多くが主婦層だったとか。

『育児が落ち着き始めると主婦はナイトスクールに通い、料理の腕を磨いたりビジネスにつながるスキルを身につけたり、自己研鑽(けんさん)に余念がないの。暇な時間がないので、自分の子どもに過度に干渉する時間もないと感じました』(平松さん)

子どもが小さいうちは、極力一緒に過ごす時間を大切にするべき、ということは誰もが共感することでしょう。一方で子どもの成長に合わせて、母親も1人の大人として成長を目指すべきなのかもしれません。

子どもが巣立ったとたん“空の巣症候群”になって空虚な生活を送ることも、子どもへの依存がやめられず若夫婦の間に押し入っていくのも、大人の女性として誉められたものではありません。筆者にも幼稚園児の男の子がいますが、異性の子どもに対して強い愛着を感じる現象は心理学的にも自然な流れであり、その気持ちはよくわかります。

しかし、自分のおなかを痛めた子どもとはいえ、彼らは母親とは別の人格。愛すればこそ、将来恋人や妻になる女性と幸せになっていけるよう、自立を促すのが母親の務めではないでしょうか?

『マザコンが多い国ランキング』は意外な結果。しかし、その信ぴょう性は……?

では日本の外に目を向けて、もうひとつのデータを見てみましょう。

テレビ番組『なんでもワールドランキング ネプ&イモトの世界番付』(日本テレビ)の番組中で42カ国を対象行った調査結果です。『恋人(または妻)と母親の意見が対立した場合、母親の意見を優先しますか?』という質問に対してYesと回答した人の割合は下記の通りです。

・1位……インド(74.5%)
・2位……インドネシア(67.3%)
・3位……タイ(66.4%)
・19位……南アフリカ(27.3%)
・23位……ブラジル(24.5%)
(中略)
・最下位……日本(8.2%)

なんと、日本は最下位。世界マザコン分布図の中では、最も目立たない存在ということになっています。しかし、この調査結果には隠れた理由があり、前述したゼクシィの調査結果は回答者が女性、一方このランキングの調査対象は男性自身、要するに男性たちの自己申告による調査結果です。言葉は選ばなくてはなりませんが、回答者の“外面(そとづら)”が如実に表れた結果といえるかもしれません。

このランキングで興味深いのは、上位に先進国がランクインしていない点です。理由としては、女性の社会進出が遅れていて活躍の場が家庭の中に限定されていること、親子の主従関係が明確で子どもの立場が低いことなどが上げられるでしょう。

このアンケート結果にも表れているように、多くの日本人男性は、ご自分が“マザコン”と言われることに憤慨し、否定します。これはとくに近年、マザコンという言葉にネガティブな響きがつきまとうようになったので当然といえるでしょう。

国内にも海外にも“優秀なマザコン男子”は存在する!

さて、ここまではマザコン男性に対する批判的な論調が目立ちましたが、筆者はマザコン男性を真っ向から否定したいわけではありません。マザコン傾向の強い彼との結婚を迷っているご相談者様に、朗報を一つ。マザコン男性には優秀な人材も多い、という見方もあるのです。

世界史の中で有名なマザコン男性としては、アレキサンダー大王やジュリアス・シーザーが挙げられます。とくにアレキサンダー大王が、戦況を逐一母親に報告していたというエピソードは世界史マニアなら誰でも知っているところです。

マザコン男性の優秀さには、日本のテレビ番組も注目していました。国際医療福祉大学の和田秀樹教授は、とあるテレビ番組の中で、『マザコン男は、お母さんをどう喜ばせるか、を考えている。相手を喜ばせるサービス精神が旺盛』と分析していました。同番組内ではマザコンを堂々と自覚する成功者たちが紹介され、ビジネスコンサルタントの西田文朗氏も、『大成功する者の多くはマザコン、人を喜ばせる能力が高い』と絶賛していたのです。

マザコン=ダメ男ではなく、むしろ大きな可能性を秘めている人材も多いということが言えるでしょう。また、マザコン男性は根本的に依存心が強いので、うまくコントロールすることによって、依存の矛先が母親から、恋人や妻にシフトすることもあり得ます。

ご結婚前の同棲生活で彼のマザコンぶりにお気づきになったことは、ご相談者様にとって非常にラッキーだったのではないでしょうか?

お義母様に一歩譲る風に見せかけ、彼を上手にコントロールして出世を応援する。または、自立した大人同士の恋愛を求めて今の彼との関係に終止符を打つ。自立した有能な女性であれば、どちらを選んでもうまくいく可能性は高いのではないでしょうか? 正しい解答などなく、すべてはご相談者様の価値観次第としか申しあげられません。

女性も要注意! マザコンは男性だけではない

蛇足になるかもしれませんが、マザコン=男性という決めつけもまた、フェアではありません。近年は、“マザコン女性”に悩む男性諸氏も多いということをご存じでしょうか?


最近よく聞く“実家依存”という言葉があります。主に出産後や子どもが小さい時期に、子育ての先輩である母親や実家に、精神的にも経済的にも依存してしまう現象です。

『たまひよ(株式会社ベネッセコーポレーション)』が2012年に行ったモニター調査によると、0歳~1歳4か月の乳幼児を育てるママのうち、『月に1~2回以上自分の実家に帰る』と答えた人が過半数、『正直、実家に頼りすぎているかも』と感じている人も4割に達するという結果が出たそうです。

夫の立会出産率が向上し、男性の中には父親として張り切っている方も多くいらっしゃるはずです。そこで妻が頻繁に実家に帰って不在がちになったり、相談相手や食材の援助などを母親に求めてばかりいると、新米パパのせっかくの情熱も空回りしてしまいます。


夫婦関係、恋人関係に限らず、どんな人間関係においても自立した者同士でなくてはうまくいきません。心理学では、特定の人間関係に依存する状態を“共依存”と呼びますが、これは健全な心理状態ではありません。

「今の自分は、年齢相応に自立しているだろうか?」性別、国籍に関わらず、時には踏みとどまって考えてみるべきなのかもしれませんね。

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【取材協力/平松純子氏】
Teddy英会話教室代表。大学時代の6年間をカナダで過ごし、世界20カ国以上を旅した経験を持つ。出身地である岐阜県では、200人以上の生徒を指導し英語講師としてのキャリアを築きあげた。外国のイベントや風習を取り入れたレッスンで、生きた英語の習得を目指す。現在札幌在住、主婦、2児の母でもある。

●ライター/月極姫(フリーライター)

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