マタ旅のリスクは? 妊娠中期のプレママが“旅行”するときの注意点4つ

【ママからのご相談】
現在第1子妊娠中で、5か月に入ったところです。初期のころはつわりに悩まされていましたが、だいぶ落ち着き元気になってきました。安定期に入ったこともあり、夫と、「子どもが産まれたらなかなかゆっくりもできないだろうから、今のうちに旅行できたらいいね」と話しています。最近、雑誌などで“マタ旅”の特集などを目にしますが、安定期であれば旅行をしても大丈夫でしょうか?

a 万が一のリスクを想定し、無理のない範囲で楽しめるならOK!

こんにちは、ママライターのacoです。ご相談ありがとうございます。

妊娠5か月というと妊娠中期に入ったころですね。そろそろ胎動がみられる時期でもあります。お腹も少しずつ目立ってくるので、赤ちゃんの成長をより実感できることと思います。

妊娠中期に入ると体調が落ち着いてくる方が多く、また流産の確率も下がることから、この時期は“安定期”とも呼ばれます。しかし、安定期だからといって絶対に何も起こらないというわけではありません。相談者様は安定期の間に旅行をお考えとのことですが、結論から言いますと、ダメというわけではありません。

ですが万が一のリスクを想定し、無理のない範囲で楽しみましょう。そうすれば旅行もリフレッシュの良い機会になると思います。

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知っておくべき万が一のリスクとは?

「妊娠は病気ではない」という言葉をしばしば耳にしますが、何があるかわからないのも妊娠です。せっかくお腹に宿ったわが子の命を守るためにも、万が一のリスクについて知っておくことは大切なことです。

順天堂大学医学部附属浦安病院産婦人科の今野秀洋医師らによる、『妊娠中の旅行に関する危険性―東京近郊にある巨大テーマパークからの産科緊急受診に関する検討より―』という論文には次のような内容があります。

順天堂大学医学部附属浦安病院と社会保険船橋中央病院は千葉県東葛南部医療圏における3次周産期医療施設ですが、『近隣のテーマパーク来園者のうち2007~2010年の間に両者の医療施設を受診した妊婦さんは計129人』だったそうです。ほとんどは軽症だったようですが、『入院が20人、結果的に早産となった例が6人、さらにこの中には常位胎盤早期剥離という重症例も1例あった』とのことです。

妊娠の経過が順調であっても、旅行先でトラブルがあり、そのまま現地の医療施設で入院や手術となるリスクがあることがわかります。現地で入院になると、妊婦さん本人はもちろん、家族の方にも心身ともに負担がかかってしまいます。また早産ですと、ママが先に退院し、お子さんだけが入院の継続を余儀なくされる場合もあり、母子分離が生じてしまうというリスクも考えられます。

また海外旅行の場合、海外旅行傷害保険では、妊娠にまつわるものはほとんど適用外となるため、旅行先でトラブルがあると全額自己負担となってしまいます。国によっては、早産となりお子さんがNICU(新生児集中治療室)に入り治療を受けると、何千万円というお金が必要になってしまうこともあります。

旅行やお出かけを計画する際のポイント4つ

リスクについての話を聞くと不安な気持ちばかりが先立ってしまうかもしれません。かといって全くお出かけをせず過ごすとなるとストレスばかりたまってしまうでしょう。適度にリフレッシュしてストレス発散することは、妊婦さんにとっても、お腹の赤ちゃんにとっても大事なことです。そこで、もし旅行やお出かけを計画する際に気をつけるポイントをお伝えしたいと思います。

・主治医に相談する
・母子手帳や保険証、検査データなどを携帯する
・無理のない行き先を選び、余裕をもったスケジュールで動く
・旅行先で何かあった場合に備え、かかりつけ以外の24時間体制で診察を行っている産科を探しておく

一人でも多くの妊婦の皆さんが安全に、そして充実したマタニティライフが送れることを願っています。

【参考文献】
・『妊娠中の旅行に関する危険性―東京近郊にある巨大テーマパークからの産科緊急受診に関する検討より―』順天堂大学医学部附属浦安病院産婦人科(今野秀洋/田嶋敦/矢田昌太郎/平崎真由子/鈴木千賀子/野島美知夫/吉田幸洋)、社会保険船橋中央病院周産期母子医療センター(加藤英二/後藤俊二/南宏次郎)・著

●ライター/aco(フリーライター)

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