オウム返しが効果的!? パパが「聞き上手」になれる心理学テク2つ

【パパからのご相談】
妻からよく、「人の話を聞いていない」「私1人で子育てしているみたい」と、よく言われます。自分としては、話を聞いているつもりですし、休みの日には子どもを公園に連れて行ったりと、子育てにも参加しているつもりです。どうしたら妻は満足するのでしょうか。

a 聞き上手は“話を聞いていますよ”のサインを相手に送っています。

ご相談ありがとうございます。ママカウンセラーの赤井理香です。

夫と妻のこうした行き違いは、私のサロンにご相談にいらっしゃる方からも、よく伺います。本人としては、話を聞いているのにも関わらず、「聞いていない」と思われる原因として、“話を聞いていますというサインが相手に伝わっていない”という可能性が考えられます。“あなたの話に興味を持って聞いています”と、相手に感じてもらうために、心理学では2つの手法があります。

今回は、話している相手の満足感を高める“聞き上手”になるための、心理学的アプローチを2つご紹介しますね。

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“聞き上手”になるための、心理学的アプローチ法2つ

(1)『ペーシング』で相手の話を引き出す

ペーシングとは、コミュニケーション技法の一つで、会話の速度や口調を相手に合わせることです。相手と会話のリズムが合うと、人は、「この人とは気が合う」「わかってもらっている」と感じ、安心感を抱きやすいものです。逆に、全く会話のリズムが合わないと、「気が合わない」「理解してもらえない」と、不満を感じやすくなります。

夫婦間でよくあるのが、妻(夫)が早口でまくし立て、夫(妻)がそのペースについていけず、黙り込む。または、のんびり答えて、相手のイライラを誘う。などのケースです。

これは、双方のペースが全く合っていないので、お互い気持ちが未消化のまま、会話が終了する結果になりがちです。では、ペーシングを会話に取り入れるときに、具体的にどうすれば良いかと言うと、

・ゆっくり話す相手……こちらもゆっくりめに話す
・テンションの高い相手……こちらのテンションも高めで話す
・静かに話す相手……こちらも落ち着いた口調で話す

など、“リズム”、“早さ”、“テンション”、“口調”など、相手に呼吸を合わせた会話をすることを心がけましょう。人は、相手との共通点を見つけると、無意識に好感を抱きやすくなります。ペーシングを取り入れることによって安心感が生まれ、夫婦間の会話が増えて、互いの理解につながります。

(2)『バックトラッキング』+αで会話の満足度を高める

バックトラッキングは、日本語では『オウム返し』と言われ、その言葉通り、相手が言った言葉をそのまま繰り返すことです。例えば、

・相手……「私はりんごが好きです」
・自分……「あなたはりんごが好きなんですね」

バックトラッキングは、会話を円滑に進めるために有効な一つの方法ですが、慣れていない人が多用すると、わざとらしくなり逆効果な場合もあります。

そのため、私が相談でアドバイスするときには、バックトラッキング+αの方法をおすすめしています。例えば、妻が、「今日ケンタが幼稚園で描いた絵を持って帰ってきたんだけど、すごく上手だったのよ~!」と話したときに、「へー。そうなんだ……(新聞から目を離さず答える)」といった返答を、毎回していたとしたら、妻は2人の子どもなのに、夫が子育てを人ごとのようにとらえていると感じてしまうでしょう。「私だけが子育てしている」と、寂しい気持ちになるかもしれません。

では、バックトラッキング+αの返答はどうなるのか、下記がその例です。

・妻……「今日ケンタが幼稚園で描いた絵を持って帰ってきたんだけど、すごく上手だったのよ~!」
・夫……「へー! ケンタが幼稚園で描いた絵、上手だったんだ! すごいなあ! ケンタ絵の才能あるかもな(新聞を読むのをやめて、相手の目を見て答える)」

など、バックトラッキング+αの方法では、“オウム返し+感想”を伝えます。

バックトラッキングによって、「夫は自分の話をちゃんと聞いて理解している」と思え、安心できます。さらに、感想を聞くことで、「子どもに対して、いろいろ考えてくれている」「子育てを一緒にしている」と、“気持ちを共有”できたことに、会話の満足感が高まります。

相手の話を“聞く”ことからはじまる

コミュニケーションスキルをアップするセミナーや本は、ちまたにあふれていますが、手法にとらわれ過ぎて肝心の“心”が抜けてしまうと、どんなに効果的な手法であっても、望む結果にはつながりません。

相手の話をよく聞かなければ、“感想”を抱くことも、伝えることもできません。相手のペースに合わせる『ペーシング』、相手の言葉を繰り返す『バックトラッキング』という心理学の手法を取り入れる際にも、一番大切なのは、心を傾けて相手の話をしっかり聞くこと。『傾聴』があって、はじめて『ペーシング』『バックトラッキング』といった心理学的手法が生きます。

ぜひ、心の耳で聞いて、“あなたの話を聞いています”というサインを送ってくださいね。

●ライター/赤井理香(働くママ応援家)

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