家族のサポートは必須? 「糖尿病」患者が「うつ病」を併発しやすい理由

【女性からのご相談】
30代の主婦です。同居している私の父のことで相談させてください。最近、父が糖尿病だと診断されました。主治医から、食事や運動などの見直しが必要になると言われたので、確かに大変だとは思うのですが、診断されてからというもの、明るかった父が引きこもりになってしまい、心配しています。家族としてどうしてあげたら良いのでしょうか。

a 糖尿病とうつ病は併発しやすいことがわかっています。早めに主治医に相談の上、心療内科も受診して、両方の治療を併行しましょう。

ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。

明るかったお父様が引きこもりになるほど悩まれているとのこと、ご心配ですね。糖尿病とうつ病の関係性については、すでにさまざまな研究の結果より、明らかになっています。まずはその点についてご説明し、それから同居する家族としてできることは何かを紹介していきたいと思います。

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糖尿病だとうつ病になりやすい?

厚生労働省の調査によると、糖尿病の約30%にうつ症状があるといわれ、糖尿病とうつ病には深い関係があることがわかっています。どうして糖尿病だとうつ病になりやすいのでしょうか。

日本糖尿病学会が監修する糖尿病治療ガイドによると、“糖尿病と診断されたとき”、“治療法が強化されたとき”、“血糖コントロールがうまくいかないとき”、“合併症を併発したとき”などに、強いストレスを感じ、それがうつ病を誘発する可能性があるとされています。

糖尿病は、自覚症状に乏しい病気であるため、突然糖尿病だと診断されることも少なくありません。そして、糖尿病になると、食事制限、運動療法、血糖値測定、場合によってはインスリンの自己注射などの必要があり、自分や家族がきちんと管理をしていかなければならないので、糖尿病だと認めたくない気持ちや、周囲への罪悪感、治療への不安、合併症の不安などが引き金となってうつ病が引き起こされることがあります。

うつ病になると糖尿病治療へも影響が出る

糖尿病の方がうつ病になると、治療への不安からうつ病になるだけでなく、糖尿病の治療がおろそかになり、糖尿病の症状まで悪化する可能性があります。

うつ病になると、自己管理が必須である食事療法や運動療法に取り組む意欲がなくなり、次第に血糖コントロールが乱れてしまいます。そうすると、糖尿病の合併症のリスクが高くなり、糖尿病の三大合併症(網膜症、腎症、神経障害)のみならず、命に関わる合併症といわれる心筋梗塞や脳梗塞のリスクも高くなってしまいます。

家族や周りの人ができること

厚生労働省によると、糖尿病でうつ病を併発していても、本人は自覚がないことが多いそうです。そのため、家族や周囲の人が糖尿病の方の心と体の不調に早く気づくことが大切です。

糖尿病は、食事療法、運動療法を基本とし、必要に応じて薬物療法を併用していくため、同居している家族の協力が非常に重要となります。糖尿病の方の隠された“うつのサイン(体重が減った、食欲ややる気が低下した、動きが遅くなったなど)”を見逃さず、普段と様子が違う場合には、なるべく早めに糖尿病専門医を受診し、心療内科の治療も行うべきか相談しましょう。


いかがでしたか? 今回は糖尿病とうつ病の関係性についてご紹介しました。糖尿病とうつ病の治療は同時に行えますので、命にかかわる可能性のある合併症を発症する前に早めに対処しましょう。

【参考リンク】
糖尿病とこころ | e-ヘルスネット(厚生労働省)

●ライター/MAKI(健康・美容ライター)

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