乳首から白いカス!? 妊娠中の胸につく“乳垢”の原因とケア方法4つ

【ママからのご相談】
現在2人目の出産を間近に控えています。乳頭からカスのような、鼻パックに付く白い栓のようなものが出るのですが、取ってよいのでしょうか?

a 母乳が出る準備のためにマッサージを!

ご相談ありがとうございます。ママライターりょんぺいです。

第2子のご妊娠おめでとうございます。妊娠中の乳頭からの分泌物について、地域の育児センターでも講演をされている現役助産師さんにお話を伺いました。

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乳垢、乳カスとは

乳頭につく白いカスのようなものは、乳垢(にゅうこう)・乳カスなどと呼ばれ、妊娠によって分泌され始めた母乳が固まったものです。

妊娠中は、プロラクチンという女性ホルモンが分泌されることで母体が母乳を作る準備を始めます。

一方で、母乳が噴出することを抑える作用を持つプロゲステロンという女性ホルモンも働きます。

そのため、妊娠中は準備段階として分泌され始めた母乳が乳頭のまわりにカスのようにまとまっているのです。

出産後はプロゲステロンの働きは弱まり、代わりにオキシトシンという母乳の噴出を促す女性ホルモンが分泌され始めます。

そのときに乳腺を乳垢がふさいでしまっていると、母乳の噴出に影響が生じます。

そのため、妊娠20週ごろからは乳頭マッサージをして乳首を清潔に保つことが大切です。

乳首に垢がたまるその他の原因

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妊娠中期になるとよく見られる“乳垢(乳カス)”ですが、実は妊婦でなくても乳首に垢がたまることがあります。

あまり知られていませんが、乳首には他の場所と同様に汗腺がついており、汗をかきます。そのため、その汗が垢となって乳首にたまってしまうのです。

乳首の垢は汗をかきやすい人に多くみられると言われていますが、生活習慣や食習慣にも大きく関係してきます。

たとえば、肉や揚げ物などの脂っこい食べ物ばかりを取っていると、皮脂が過剰に分泌されるため、毛穴に詰まったり垢になったりするのです。

人によっては、乳首の垢が油っぽく感じたり便のニオイに感じたりすることもあるようです。

また、乳首の垢は黒ずみの原因にもなるため、コンプレックスに感じてしまう女性も少なくないでしょう。

乳首の垢は乳垢と同様にマッサージやオイルパックなどで取ることができます。

乳垢(乳カス)がつきやすい妊娠中の胸のケア方法4つ

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妊娠中の乳垢は、放っておくと産後の授乳に支障をきたす可能性があります。そのため、妊娠中は日頃から胸のケアをしておくことが大切です。

以下では、乳垢によるトラブルを避けるための胸のケア方法についてご紹介します。

(1)乳頭マッサージ

お腹の中で胎盤が出来上がってくると、乳腺もだんだん発達していきます。そのため、胎盤が完成する妊娠20週目位からマッサージを始めると良いとされています。

乳頭マッサージをすることで、乳腺の詰まりを取り除くことができます。また、授乳に備えて乳首を強くする訓練にもなるので一石二鳥です。具体的なマッサージの手順は以下の通りです。

【STEP1】
乳頭や乳輪を指でつまみます。親指、人差し指、中指の3本が最適だと言われています。3秒ほどかけて指の腹で力を加えましょう。乳腺は複数あるので、場所を変えて何度もくりかえしましょう。

【STEP2】
STEP1のように乳頭や乳輪をつまんだまま、今度は横方向にずらしていきます。少しねじるような感覚です。これも場所を変えて行いましょう。

【STEP3】
最後に、縦方向(前後)にもみながら動かします。


乳頭マッサージは入浴中か入浴後に毎日行うようにしましょう。その際、オリーブオイルやベビーオイルなどを塗ると効率よくできます。

マッサージの時間は、大体2〜3分程度でOKです。

マッサージをする際、爪は必ず切っておきましょう。乳首に傷をつけてそこからばい菌が入る原因になります。

また、乳頭マッサージは子宮を収縮させることもあるので、体に異変を感じたらすぐにやめるようにしましょう。

(2)乳首パック

乳首には凸凹があるため、爪やタオルなどで乳垢(乳カス)を取ろうとしてもなかなか上手にできません。

そこでおすすめなのが、“乳首パック”。乳垢(乳カス)を除去するには一番効率が良いとされている方法です。

【STEP1】
ベビーオイルやオリーブオイル、馬油などをコットンに含ませ、それを乳首の上に当てます。その上からラップをかぶせて30分ほど待ちます

【STEP2】
30分たったら、ラップやコットンを外して入浴します。胸をシャワーで流したり石鹸で優しく洗いましょう。


この方法は、マッサージや普通の入浴では乳垢(乳カス)が取れない場合に行いましょう。乳首は傷つきやすいので、間違ってもゴシゴシと強くこすってはいけません。

(3)ノーブラ

個人差がありますが、妊娠中から乳房がかなり大きくなるケースもあります。

その時期に胸をブラジャーで圧迫してしまうと、血液の巡りが悪くなり、乳腺が十分に発達しなくなる恐れがあります。

また、衣類との接触により繊維が乳腺に詰まってしまうことも。外出時以外はなるべくブラジャーを着用しないようにしましょう。

ブラジャーで胸を固定せずに生活することで血行が良くなり、自然とマッサージ効果が生まれると言われています。

(4)乳頭吸引器

もしも陥没乳首である場合、赤ちゃんが十分に授乳できなかったり、自分自身のケアが行き届かずにさまざまな母乳トラブルを引き起こしたりする可能性があります。

そのため、上述した乳頭マッサージに加えて“乳頭吸入器”を使用するようにしましょう。乳頭吸入器での吸引は毎日行い、はじめ4〜5秒くらいからスタートして、最後には2〜3分ほどかけます。

痛いときは無理せず休むようにしましょう。毎日気長に継続することが大切です。


キレイにしようとついつい力が入ってしまいがちですが、やり過ぎは厳禁

乳垢の取り方については、入浴中に保湿したところで、綿棒などにベビーオイルやオリーブオイルを含ませて優しく拭うようにするとスルリと取れ、その後シャワーなどで流せばOKとのこと。

ゴシゴシ取ろうとせずに、むしろ産後に赤ちゃんが吸いやすい乳首になるように強化させることを心掛け、マッサージをしながら優しく取りようにしましょう。

乳垢(乳カス)が“乳栓”になる可能性も

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母乳は産後の授乳に備えて妊娠中から分泌されます。乳垢(乳カス)はその母乳の成分が固まってできたものですが、これが母乳の出口を塞ぐ“乳栓”となってしまうこともあります。

乳栓ができてしまうと、産後に母乳が詰まって出なくなったり乳腺炎などの病気の原因になったりします。

一説では、母乳トラブルの8〜9割は乳栓が原因で起こるとも言われています。

乳栓ができるのを防ぐには、血液をサラサラにして母乳の質を良くすることが大切です。そのため、脂っこい食事はなるべく控えるようにしましょう。

また、下着などの繊維のカスがたまることもあるので、ゆったりしたサイズのものを着用するようにしてください。

まとめ

「乳垢(乳カス)の除去方法」や「乳栓の予防法」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

乳垢(乳カス)は母乳が順調に作られている証拠なので、憂慮すべき現象ではありません。しかし、十分なケアをせずに放置しておくと、乳栓化して母乳が出ない原因になることもあります。

今回ご紹介したケア方法はすべて自宅で手軽に始められるものばかりなので、今日から実践してみてはいかがでしょうか。

●ライター/りょんぺい(ママライター)
●追記/パピマミ編集部

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