学年別にアレンジ! 小学生に自主的な勉強をさせる“声かけ”のコツ

【ママからのご相談】
うちの子どもたちは、注意してもなかなか勉強をしないので困っています。小学生の分数や小数でつまずくと大変なことになると聞いたので頑張ってもらいたいです。周囲のママに聞くと自主的に勉強する子もいるようです。どうやったら子どもが自主的に勉強するようになるのでしょうか(ちなみに小3と小5の息子です)。

a お母さんが共感を示した声かけをして、子どもの勉強に対する姿勢を変えさせましょう!

こんにちは。学習塾で講師をしていたことのあるメンタルケア心理士の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。

低学年のころに一生懸命勉強を頑張っていた子でも、中学年くらいになってくると、どうしても遊びが優先的になり、勉強がおろそかになってしまいがちですよね。

そこで親は頭ごなしに、「勉強しなさい」と言ってしまうんですよね。うちも同じような境遇で、長男に言ってしまっていました。親は自分の子に期待をかけすぎてしまいます。

子どものためを思って、「できるようになって欲しい!」と考えてしまうあまり、「勉強しなさい!」が出てしまいます。でも、その言葉より先に違う声をかけてあげることで、自主的に勉強するようになります。

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分数や小数がわからなくなる前に一緒にやる

私も、“小学生の分数や小数でつまずくと大変なことになる”という話を聞いたことがあります。それに自分の親にも同じようなことを言われた記憶があります。

分数や小数は、数の逆転が起こったりしますので、それまで学習してきたものとは性質が違ってきます。しかし、きちんとやり方がわかれば、つまずいても大変なことにはなりませんので、ご安心ください。

学校の授業では、分からない子がいてもかまわずに進んでしまうので、分からない問題が放置されてしまいます。そうなると、“分からない=算数が嫌い”という悪循環が出来上がってしまうのです。

ここで大事なのは、“親も一緒にやる”ということです。子ども部屋で1人きりで勉強しても、分からないものは分かりません。まずは分かるところから一緒に勉強しましょう。

そうすると、分からないところを発見することができます。ドリルを買ってきてもいいですし、教科書に付いている問題でも構いません。1度目は一緒に解いてみます。2度目は隣で見ながら子どもに問題を解かせます。解けるようだったら、今度は1人の力で解かせてみてください。

そして、同じ問題を何度も繰り返し解かせることで、「できる!」と自信をつけていきます。そうなってから、次に進むようにしてみましょう。この小さいステップがつまずいたときに有効な方法です。

心に寄り添って共感する!

「勉強しなさい」と言われてやる勉強って、どうしてもやらされている感があって、頭に入りません。相談者様にもそういう記憶はないでしょうか。自分から、「やろう!」と思って取り組んだものは今でも頭の中に残っていたりするものです。子どもが自発的に学習するようになるために必要なのは、心に寄り添うことです。

塾に来ていた生徒の中に、宿題をまったくしてこない子どもがいました。1週間まったくやってこないか、でたらめな数字を並べて書いてくるようなことしかしてこないのです。それで理由を聞いてみたところ、「解き方がわからない、どう書けばいいかわからない」など、分からないことだらけで苦しい思いをしていたことがわかったのです。

私は、「分からなくて苦しい1週間だったね。先生が悪かった、本当にごめんね。○○くんはできないんじゃなくて分からなかっただけだもん。分かったら絶対スラスラいっちゃうよ! だから一緒にやってみよう」と気持ちを共感してあげました。

この生徒は、3日で“分からない”が“分かる”に変わり、その後も分からないことが出てくると必ず聞きに来るようになりました。大事なのは、子どもの心を理解して共感することだと思った出来事でした。

勉強しない子どもの心には、「分からないから自分はできない子なんだ」と思い込んでしまっている場合もあります。頭ごなしに、「勉強しなさい」と言うだけではダメなときもあるのです。

学年別声かけの仕方

学年が上がるにつれて、声のかけ方を変えてみると、すんなり心に届くことがあります。

低学年

勉強内容としては、まだまだ優しい分野なので、やったらとにかくほめてあげてください。「今日も音読上手だったよ!」「計算問題がスラスラ解けたね! すごいじゃん!」など、ほめればほめただけ自信がついて、どんどんやります。

中学年

ゲームなどの遊びに気を取られてしまうこともあるでしょう。少しの時間でも机に座る習慣をつけさせることから始めてみてほしいです。宿題をやり始めたら、「自分からやろうとするなんてすごいね!」「遊びたいのを我慢して宿題を優先したなんてさすがね!」自分からやり始めたことをほめてあげましょう。

高学年

この時期になると、委員会活動や部活などがあって帰宅が遅くなるだけでなく、宿題も相当な量を出されてきます。分からないことも出てくるでしょう。

そんなときは、「お母さんと一緒にやろう」「○○くんなら絶対にできるようになるよ!」「できない子どもなんていないから、絶対にできるよ!」と自信をつけてあげることと、分からなくても受け入れてあげることを言葉で示してあげましょう(親にとっても難しい問題が出てくることもありますので、本屋で教科書ガイドを用意しておくとすぐに教えることができます)。


どの学年のお子さんでも、「お母さんと一緒にやろう」と言われたら、最初はしぶしぶでも自主的に勉強するようになります。お母さんと一緒というところが大事ですし、心に寄り添うことが大事なのです。そのうち、「勉強しなさい」と言わなくても良くなります。共感の心を示すことからやってみましょう。お母さんの言葉って、特別なんです。お母さんができるよって言ったら、できるようになるんですよ!

それに、最初からできない子どもなんていないんです。絶対にできるようになります! 相談者様もぜひ、お子さんと一緒にやってみてくださいね。

【参考文献】
・『子どものこころが動きだすことば』七田眞・著

●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)

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