ナゼ禁止されてたの!? 「妊婦は温泉に入ってはいけない」のウソ

【ママからのご相談】
第1子を妊娠中です。そろそろ安定期に入るので、旅行に行こうと企画中です。とはいっても、妊娠中ですので、あまりアグレッシブなプランを練るわけにもいかず、「ゆっくり温泉でも行ってみようか」と考えていました。ところが、実母にその話をしたところ、「妊娠中は温泉に行っちゃいけないのに」と反対されてしまいました。妊婦は温泉に入っちゃいけないのでしょうか?

a 妊婦が温泉に入ることは、むしろ良いとされています。

ご相談ありがとうございます。ママライターの木村華子です。

「妊婦さんは温泉に行くべきではない」という話は、私自身も妊娠中に耳にしたことがあります。当時受けたアドバイスには、以下のような理由がありました。

・滑りやすいので、転倒してしまう恐れがあるから
・妊娠中は免疫力が低下しやすく、感染症にかかってしまう可能性があるから

たしかに納得できる内容です。このことから、私自身も第1子を妊娠中は温泉を避けて過ごしていました。

ところが時代の変化(といっても、ここ数年ですが)とともに、世間の妊婦が温泉に入ることに対する制限が弱まっていくのを感じるようになりました。昨今では、“マタニティプラン”を用意した温泉宿も珍しくありません。温泉側も、今やすっかり“妊婦ウェルカム状態”になっているようです。

“マタ旅”という言葉も広がり、相談者様のように、「最後の思い出作りに」と温泉旅行を選ぶカップルも多く見受けます。当時私が受けた、「妊婦さんは温泉に行くべきでない」という助言は何だったのでしょうか?

そこに、相談者様とお母様が持たれている常識のギャップが隠れているのかもしれませんね。

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なぜ、妊婦は温泉に入っちゃいけなかったの?

環境省が温泉の保護や災害防止、適正な利用を図るために定める“温泉法”というものが存在します。この温泉法により、妊婦の入浴が禁忌対象になってしまったのは1982年のこと。これ以降、温泉の注意書きや効能・成分を記した掲示内容に“妊婦NG”が加わったとされています。

私が第1子妊娠中に受けたアドバイスは、おそらくこの温泉法によるものでしょう。そして、相談者様のお母様がおっしゃっていることも、同じく温泉法が定めた禁忌対象を元に広まった情報からきているのではないでしょうか。

ところが2014年1月、32年ぶりに温泉法の基準が見直され、入浴の禁忌対象から妊婦が除外されることになりました。

その理由はなんと……、“禁止された理由がよくわからない”から!

妊婦の入浴を禁じる医学的な裏付けを改めて調査した結果、なぜ禁じられているのかが分からなかったのだそうです。環境省によると、「海外の文献や、俗説を元に定めたのではないか」とのこと。つまり、妊婦の入浴は、「なんか体に悪そう……」というあやふやなデータから禁忌対象にされていたんですね。

温泉法の見直しから妊婦の温泉がOKになりましたが、まだ1年ほどしか経過していません。そのため、相談者様のお母様のように、現在でも“妊婦の温泉は良くないこと”と考えている方がいらっしゃっても不思議ではないでしょう。

やっぱり、安全に入浴することがイチバン大切!

妊婦さんによる温泉への入浴は、冷え対策やリラックス効果から、「むしろ、妊婦さんこそ入るべき!」と、そのメリットが注目されています。とはいえ、安全に注意しておくことに越したことはありません。

妊娠中に温泉を利用するのであれば、以下のことに注意して楽しむようにしてください。

【妊婦が温泉を利用するときに注意すべきこと5つ】
・滑ったり転んだりしないように十分気をつける
・熱すぎる温泉は避ける
・10分以上の長風呂は避ける
・しっかりと水分補給をする
・温泉旅行は安定期に計画する

また、あまりにも遠い温泉まで足を運ぶ場合は、道中でママの体にかかる負担が心配です。温泉自体に問題はなくとも、長距離の移動は好ましくありません。余裕のあるプランで、のんびりと楽しめる旅行を計画しましょう。

【参考リンク】
温泉法の概要 | 環境省

●ライター/木村華子(ママライター)

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