パパも一緒にツイスター! 運動が苦手な子どもにオススメの“遊び”とは

【ママからのご相談】
40代。昼間だけコンビニでアルバイトをしながら小3の男の子を育てています。息子は生まれつき病弱だったため、運動に親しむ機会が少なく、運動に関して消極的で、苦手です。自分からすすんでやる運動といえば日曜日にパパとするサイクリングくらいでしょうか。もちろん、私も夫も、息子に運動で身を立ててほしいなどとは思っていません。ただ、男の子で極端に運動が苦手だと、高学年や中学生になってからいじめられたり、何をやっても体力的に長続きしない人になってしまうことだけが心配です。体力の向上と健康のために、子どもが楽しみながらできることはないでしょうか。できれば親子で一緒に楽しめるようなことがいいです。

a けん玉、ツイスター、鬼ごっこ、自転車……。何か一つ得意になれば楽しくなります。

こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。ご相談ありがとうございます。

実は私も、子ども時代は体がとても小さく、何をやっても友達にかなわないため、運動はあまり好きではありませんでした。ところが、ご相談者様の息子さんと同じ小3のとき、親と行った後楽園球場(当時)で、王貞治選手の豪快なホームランの打球がはるか頭上を超えて場外へ飛んで行くのを見て、野球が大好きになったのです。その後自分でも野球をやるようになり、野球を通して運動全般に何となく自信が持てるようになりました。

都内で小児科クリニックを開業している医師に聞くと、

『野球のようなスポーツの競技として認められているものでなくても全然かまわないのです。けん玉、ツイスター、鬼ごっこ、自転車に乗ること、などなど。神経を集中させ手先や体全体を使うことであれば、何か一つでも興味を持って遊んでいるうちに上達するでしょう。そして、得意になってくると、今度は運動全般が楽しく思えてくるものです』(50代男性/都内小児科クリニック院長・小児科医師)

と言います。ここでは小児科医にどんな遊びが子どもの心身の健康にお奨めか、より具体的に伺ってみたいと思います。

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けん玉は体重移動のコツを学ぶのに最適。親子で楽しく遊びましょう

『小学校3年生ぐらいのころは一般的に“ゴールデンエイジ”と言われる年代にあたります。これは、脳神経系の機能が飛躍的に発達する時期であるため、新しい運動動作を見て即座に覚えることができるという、人の生涯の中で極めて特異な期間のことを指します。

この時期にお奨めの運動遊びは、けん玉やヨーヨーなどです。これらの遊びは、第一に膝(ひざ)の使い方と体重移動の感覚を養い、第二に道具を扱う手先の感覚を鍛え、第三に脳と神経を一つの目的に向けて集中させる能力を磨きます。そのため、スポーツをするのと同等の効果があり、けん玉の達人にでもなろうものなら、他のあらゆるスポーツに対しても“気おくれ”や“苦手意識”といったものは薄れていくでしょう。けん玉やヨーヨーは、パパもママも一度はやったことがあるという方が多いでしょうから、ぜひ親子で一緒に楽しく遊んでください』(50代男性/前出・小児科医師)

ツイスターで体の柔軟性・日ごろ使わない筋肉を鍛える

「右手は赤!」「左足は青!」「左手黄色に!」という、あのツイスター遊び。これがまたスポーツをするのに優るとも劣らない運動になるようです。

『体の柔軟性を養うのにツイスターはうってつけの遊びです。ルーレットを使う場合でも、人が指示を出す場合でも、やっている間にありえない体勢をとることに変わりはないため、日ごろは使わない筋肉を鍛える効果もあります。人が指示を出す場合は頭を使い、あえてプレイヤーが困惑するような意地悪な指示を出しましょう。それでも粘り切った人は、もう、「運動が苦手だ」などと思うことはありません。ツイスターのチャンピオンは立派なアスリートです。また、ツイスターも親子で一緒に遊べるところがいいですね』(50代男性/前出・小児科医師)

みんな大好きな“鬼ごっこ”も立派な運動遊びです

どちらかといえば運動が苦手な息子さんでも、学校の休み時間に友達と“鬼ごっこ”で遊んだことはあるだろうと思います。鬼ごっこをしていると、子どもはたとえ足が遅くてすぐにつかまってしまっても“ひとりじゃない”ことを実感でき、「今度は“鬼”をやらなくてもいいよ」といった友人の言葉に“思いやり”を感じることができます。

『実は、鬼ごっこも立派な運動遊び。どんな子でも本能的に、“鬼”につかまらないように必死に逃げ回りますよね。そのこと自体が無意識のうちにも危険から脱出するための方法を思考する脳トレになっていて、集中力を磨き、瞬発力を養い、走力と持久力を鍛えるのです』(50代男性/前出・小児科医師)

サイクリングで風を切って走っている男の子は、格好いいものです

息子さんは運動が苦手といいながら日曜日にパパとサイクリングすることをとても楽しみにしているのですよね。自転車で風を切って走っている男の子はとても格好よく、それだけでアスリートです。

『よく言われることですが、サイクリングはランニングやウォーキングと並んで有酸素運動の代表格です。有酸素運動は、疲れにくい筋肉をつくり善玉コレステロールの血中濃度を増加させる健康効果をもたらします。比較的長時間やっても飽きずにつづけられるサイクリングの場合、特に子どもにとっては“持久力”を鍛える最高の運動です。格好よく風を切りながら、パパもママも一緒に健康と体力の向上を図ってください。ただし、お子さんは必ずヘルメットを着用して自転車に乗ってくださいね』(50代男性/前出・小児科医師)


ご相談者様、こうしてみると、息子さんが運動が苦手だったことも、家族みんなで積極的に運動遊びに取り組むためのいいきっかけになったと言えるのではないでしょうか。今回ご紹介したような運動遊びを日常の暮らしの中にぜひ取り入れていただいて、親子そろって楽しみながら体力の向上につとめていただければと思います。

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●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)

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