2016年から無料化! B型肝炎の症状とワクチンによる予防接種情報

【ママからのご相談】
6歳と1歳の子どもがいます。最近ママ友から、「子どもにB型肝炎の予防注射受けさせた方が良いみたいよ」という情報を聞きました。

自費接種で3回ほど打つのが標準みたいで、費用もばかにならないのですが、やっぱり受けた方がいいのでしょうか。また、受ける人は多いのでしょうか。

a 世界的には3回接種が推奨されている

ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。

世界的に見ても“予防接種後進国”と言われている日本ですが、近年は定期接種化される予防接種も増えてきました。

乳幼児のお子様をお持ちの親御さんは予防接種のスケジュールが非常にタイトになっている上、任意接種のB型肝炎の予防接種まで組み込むとなると悩ましいですよね。

そこで今回は、B型肝炎の予防接種の最新動向についてご紹介したいと思います。

肝炎とB型肝炎について

まずはB型肝炎についてご紹介する前に、肝炎や肝炎ウイルス(HBV)から説明していきます。

まず、肝炎とは肝臓の細胞に炎症が起こり、肝細胞が壊される病態のことを言います。

その原因には、ウイルスやアルコール、自己免疫などがあります。

日本では、B型肝炎ウイルスあるいはC型肝炎ウイルス感染による肝炎が多く約210〜280万人いると推測されています。

ではその肝炎ウイルスとは一体なにものなのでしょうか?

まず肝炎ウイルスには、A型、B型、C型、D型、E型などがあります。感染経路としては主に、

・A型・E型肝炎ウイルス
→主に水や食べ物を介して

・B型・C型・D型肝炎ウイルス
→主に血液・体液を介して

感染します。

これら肝炎ウイルスに感染している人は40歳以上の方が9割以上を占めているようです。

しかし最近は、B型肝炎においては若い人の感染も増加していると言われています。

B型肝炎は、B型肝炎ウイルスに感染している人の“血液や体液”を介して感染することにより起こる病気のことを言います。

感染経路

感染経路としては、以下2つが挙げられます。

【垂直感染:母子感染】
出産時、産道においてB型肝炎ウイルスに感染したお母さんの血液が赤ちゃんの体内に入ることにより感染してしまうケース。

日本においては1986年以降、母子感染予防対策が行われるようになったことで、出産時でのB型肝炎ウイルス感染はほとんど防げるようになっているようです。

【水平感染】
医療従事者の針刺し事故や予防接種での注射器の使いまわし、性的接触、HBVに汚染された血液の輸血に伴い感染してしまうケース。

B型肝炎は感染した時期や健康状態により、一過性感染で終わる場合と6か月以上にわたって感染が持続する持続感染とに分けられます。

B型肝炎における日本の感染者は110万人~125万人(2011年時点)と推定され、その多くは60歳以上の高齢者と言われています。

肝臓の働きについて

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ウイルスが肝臓に感染することで、炎症がおこりそれがウイルス性肝炎になる、とのことですが、いったい肝臓はどんな働きをしているのでしょうか。

肝臓の働きは大きく分けて3つあります。

(1)消化液である胆汁を作る
→胆汁とは脂肪を消化するために必要な液体

(2)栄養素をためたり、変化させたりする
→栄養素としてからだが吸収できるように変化させる(ぶどう糖→グリコーゲンに変化させエネルギーとして使うため体内へ送り出すなど)

(3)からだにとっての毒物を中和する
→体内に入った毒物を分解し、毒のないものに変化させる

肝臓は体内にある特定の物質を生成・貯留・分泌(ぶんぴつ)・排泄(はいせつ)する器官。

肝臓が元気ないと全ての器官に悪影響を及ぼすと言っても過言ではないほど大切な働きをしてくれているのです。

B型肝炎の主な症状

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B型肝炎の主な症状としては、

・全身の倦怠感
・食欲不振
・吐き気
・発熱
・肝臓の腫れ
・黄疸(おうだん、皮膚や眼の白目の部分が黄色くなる)

などが挙げられます。

肝臓はもともと痛みなどを感じにくい臓器のため、肝炎を起こしていても自覚症状がないことがほとんどです。

大半のB型肝炎が自然治癒すると言われていますが、しない場合は感染した状態が続きます。

肝炎が進行し重症になると、肝硬変、肝がんへと進展することもあります。

B型肝炎の症状に心当たりのある方は要検査

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以下に当てはまる方は特に、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを調べるための検査を受けることをおすすめします。

(1)これまでB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス検査を受けたことがない
(2)ご家族にB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスに感染している方、肝がんの方がいる
(3)健康診断の血液検査で肝機能検査の値の異常を指摘されたが、まだ医療機関を受診していない
(4)母子感染予防策が実施されていなかった1985年(昭和60年)以前に生まれた
(5)輸血や大きな手術を受けたことがある
(6)医療機関以外でピアスの穴をあけたり、入墨(タトゥー)を入れたことがある

前述の通り自分ではなかなか気づかない病気のため、心当たりのある方、また気になる方は早めに受診してください。

B型肝炎の予防接種が任意だったワケ

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これまで日本では、ウイルスは持っているが発症していないB型肝炎キャリアのご家族や、そういった方と接触する機会の多い医療従事者などがB型肝炎の予防接種の対象とされてきました。

そのため、キャリアが身近にいない方にとってはあまりなじみのない予防接種だったのですが、最近になって、乳幼児期は唾液や体液を介して感染する機会が多く、保育園で乳幼児が集団感染するなどの報告があり、母子感染の予防だけでは不十分な可能性が出てきました。

小児科学会を中心にB型肝炎ワクチンの接種を推奨し、同時に厚生労働省に定期接種化を提言しているのです。

なお、ミキハウス子育て総研“ハッピー・ノートドットコム”が子育て中の母親と父親320人を対象に2015年3月〜4月に実施したアンケート調査によると、B型肝炎ワクチンの接種を「受けた」と答えた人が33.5%と3人に1人がワクチンを実際に受けており、「受ける予定」の7.5%を含めると、4割以上が接種に積極的であるようです。

世界のB型肝炎感染者数

感染している人の数は、全世界で約3億5,000万人と言われ、そのほとんどが持続的に感染している状態(キャリア)と推計。

年間 50 万〜70 万人がB型肝炎に起因する疾病(肝硬変・肝がんなど)で 死亡していると推定されているようです。

国民の感染率から高頻度(8%超)、中頻度(2~8%)と低頻度(2%未満)の3つに分類されています。

感染者の70%以上がアジアに集中し、次いでアフリカにも多く、アジアと併せると実に全世界の90%以上を占めるようです。

2016年10月からB型肝炎ワクチンが無料の定期接種に

出典:http://lovesbaby.jp/rp_vaccine/hepatitis_b/hepatitis_b_05.html

2016年2月5日の厚生労働省による発表によると、同年10月よりこれまで有料であったB型肝炎ワクチンが予防接種法に基づき原則無料の定期接種になることが明らかになりました。

【対象】
今年2016年4月以降に生まれる0歳児

原則として生後2か月、3か月、7~8か月に1回ずつ(計3回)の接種が標準となります。

【対象外】
母子感染を防ぐためにウイルス感染している母親から生まれた新生児に接種する場合は、対象から除外され公的医療保険が適用されるそうです。

これまで任意で接種する場合、1回につき大人は【8,000円】子ども【6,000円】の費用がかかっていました。

費用助成が適用する地域もあるようですが、とても安い料金とは言えませんでした。

また、これまでの接種率は、33.5%と3人に1人といった低い結果でした。

しかし、今回の定期接種化に伴い、より受けやすいワクチンになったことは間違いないでしょう。

まとめ

「B型肝炎ウイルスの感染経路」や「症状」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

B型肝炎ワクチンを接種することは肝臓がんを予防することにもなり、がん発症を未然に防げる唯一のワクチンとも言われています。

世界ではすでに取り組まれていた定期接種化。

やっと日本においても実施されたことにより、予防接種率がグンと上がることを期待したいですね。

●ライター/MAKI(健康・美容ライター)
●追記/パピマミ編集部

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