好きなのにナゼ? ママが“上の子可愛くない症候群”になる原因と対処法

【ママからのご相談】
小学2年、幼稚園年中、0歳の子どもがいます。主人とその父の6人家族で、家族の仲もよく子育ても手伝ってもらえます。

相談は、私が2年生の長女を好きになれないことです。幼稚園のときは、下の子どもにも優しかったし、うまくやっていたと思うのですが、反抗期のせいもあるのか、どうしても可愛いと思えないのです。下の子は要領もよく、性格も主人に似ていて、可愛いと心から思います。

もっと上の子を好きになれば、子どもにも優しくなれると思うのですが、抱きしめるのも苦痛と思うことさえあります。

どうすれば長女を可愛く思えるでしょうか。子どもを傷つけていると思います。深い傷をつける前に関係を修復したいです。よろしくお願いします。

a ママにどうにかしたい気持ちがあるなら大丈夫

ご相談ありがとうございます。ママライターのマフィーです。

失礼があったら申し訳ないのですが、このご相談、まるで私のことのように思いました。お気持ちがよく分かります。

子どもに対する罪悪感も、でもどうしようもない自分の気持ちのやり場も、とてもよく分かります。

こういった、「上の子が可愛いと思えない」という気持ちのことを、『上の子可愛くない症候群』と呼ぶことがあるそうです。

では、この『上の子可愛くない症候群』の状況から、どうすれば脱することができるのでしょうか。

『上の子可愛くない症候群』とは

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自分の子どもであれば誰でも分け隔てなく可愛いと思うのが当然のように感じますが、2人目が生まれることで上の子を可愛いと思えなくなってしまうことがあり、『上の子可愛くない症候群』と呼ばれています。

これは育児ノイローゼの一種で、「こんな感情を持ってしまうなんてママ失格では」など、真面目なママほど自分を責めてしまうもの。

しかしこれはあくまで本能的なものであり、下の子が成長すれば下の子を同じように可愛くないと感じることもあるでしょう。

この時期をうまく乗り越えることで子どもとの良好な関係を築くことができるはずです。

上の子を可愛くないと思ってしまうワケ5つ

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(1)良くも悪くも自分のコピーだから

母親が上の子を可愛くないと思ってしまうとき、多くの場合、長女に対してと言われています。

異性である長男に比べ、同性である長女。良いところも悪いところも、母親に似てきます。

たとえば口癖。見たくもない自分の嫌な部分である口調や行動に、イライラが募ってしまうことも。

(2)上の子は何でも初体験だから

教育評論家の尾木直樹さんの言葉に、「親は誰も経験していない」というものがあります。だから上の子の育児は、いつだって初体験ばかりです。

トイレトレーニングも初めてだし、反抗も初めて、心の成長を見るのも初めてです。

一方で、下の子の育児は2回目。子育てをする上で“予測がつく”というのは大きいですよね。

2回目の経験をする下の子と違い、はじめての経験で分からない上の子に対しては、「どうしてこんな言い方をするんだろう」「私のことを困らせようとしてるんじゃないか」と思うことが増えてしまいます。

(3)上の子がとても大きく感じるから

下の子が産まれると、思いませんでしたか? 「なんか、上の子がデカイ」と。

私は長女が3歳のときに次女を産みました。現在、次女が3歳になり、当時の長女と同じくらいの月齢です。

次女はまだ小さく感じるのに対し、次女が生まれたころの長女はとても大きく感じました。

「母親には小さいものを守ろうとする本能がある」と言われますが、より小さい下の子を見て、上の子から守ろうとする本能が生まれるのかもしれません。

(4)上の子の反抗期にあたるため

上の子可愛くない症候群が生じてしまうのは、子どもに2歳以上の年齢差があるときと言われています。

子どもが成長し、言葉もしっかりと発するようになると、親の言うことに反抗するようなことも出てきます。

特に、2〜3歳ごろの子どもはイヤイヤ期にあたり、あらゆることに対して反抗を見せることがあります。

これに加え、下の子が生まれたことでママを奪われたかのように感じれば、それ以上にワガママを言うようになるでしょう。

このような態度が続けば、当然ママは上の子に対してネガティブな感情を抱いても不思議ではありません。

(5)子育ての負担増で余裕を失う

これまでは1人の子育てだけで済んでいた状態から、いきなり2人の子育てに追われることになります。

食事やトイレ、お風呂に入れるなど、単純に子育ての負担は2倍になってもおかしくありません。上の子に体力がついてきていれば、それ以上の負担を感じることもあるでしょう。

体力的な負担はママから余裕を奪い、子どもを可愛いと思う感情すら奪ってしまうのです。

上の子可愛くない症候群がもたらす子どもへのリスク

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上の子が可愛くないからといって、叱ったり怒鳴ったりし続けていると、子どもは次第に自信をなくし、何をするにも自分を否定するようになります

その結果、上の子は多大なストレスを感じるようになり、精神的に追いつめられるようになります。

また、ママも感情をうまくコントロールできなくなることで、虐待など行き過ぎた行動につながってしまうことも。

必ず抜け出すことのできるものとはいえ、ここまでエスカレートしてしまうとその後の子どもの成長にも悪影響が出ると言えるでしょう。

上の子可愛くない症候群はいつまで続く?

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上の子を一度可愛くないと思ってしまうと、それが永遠に続くとすら感じてしまいますが、上の子可愛くない症候群はあくまで一過性のもの

どんなに長くとも2年と言われており、うまく対処すればほとんどこの症状を感じることなく過ごすこともできます。

この時期を抜ければ、後から良い時間だったと思えることもあるのではないでしょうか。

上の子可愛くない症候群を抜け出す方法7つ

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(1)自分の感情を受け入れる

上の子可愛くない症候群に直面したママが最初に思ってしまうのは、「母親失格なのでは……」ということ。それがプレッシャーとなり、余計に自分を追いつめることになってしまうのです。

上の子にイライラしてしまうのは他のママも同じように経験することだと認識し、その感情を受け入れるようにしましょう。

ストレスは子どもにも伝わり、ギスギスした空気はさらに状況を悪化させてしまいます。

(2)愛情を伝える

上の子が可愛く思えなくなってしまうのが自然なことだとしても、その感情を素直に子どもに向けるのはいただけません。

ママと同じように、上の子も不安な気持ちを持っているはずです。これは、ママから変わらぬ愛情を伝えることで解消することができます。

もしイライラが溜まり怒鳴ってしまったとしても、その後に必ず抱きしめ、大好きだということを伝えるようにしましょう。

愛情をかけられることで上の子が落ち着きを取り戻せば反抗もゆるやかなものとなり、可愛くないという思いから遠ざかることができるはずです。

(3)可愛さの違いがあることを認識する

見た目だけでなく中身も大きく違いがある上の子と下の子を、同じ目線で見ようとすると一方が可愛くなくなってしまいます。

生まれたばかりの下の子は、ただそこにいるだけで可愛い、お人形のような存在。

それに対し、上の子は成長を見せ、ときにはしつけをすることも必要になってくる存在。

自我が芽生え大人へと近づいていく姿を見ることも可愛いものです。違いを受け入れれば上の子の成長する姿が可愛らしく思え、2人を比べるということがなくなるはずです。

(4)上の子と2人だけで過ごす時間を作る

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上の子可愛くない症候群の原因は、上の子が嫉妬してしまうことや、ママが子ども同士を比べてしまうことにありました。

それを解消するのに最も効果的なのは、上の子と2人きりで過ごす時間を設けること。

ママは小さな赤ちゃんを優先的に守ろうとする必要がなくなり、上の子もママを奪われる危機感が薄れ安心することができます。

(5)下の子の面倒を一緒に見る

上の子を褒める状況を作るためにも効果的なのが、一緒に下の子の面倒を見ることです。

お世話することでママが喜ぶ様子を見せれば、それが上の子の安心感にもつながります。

このとき忘れてはいけないのは、「お兄ちゃんにやってもらえて赤ちゃんも喜んでるね」というように、上の子の行動が下の子に影響を与えていることを褒めてあげることです。

子どもの責任感を育むこともでき、同時に愛情も伝えることができます。

(6)下の子と比べない

尾木直樹さんは自身のラジオ放送でこのように言っています。

『「下の子は可愛いのに」や「下の子はこんな反抗的なこと言わないのに」など思ってしまいます。反抗する言葉を知らない下の子は反抗しないですし。でも、下の子は、ではなく親として“個”と向きあうことが大事です』

(7)その場で母親が変わる

東京家庭教育研究所では、『子どもと触れ合う“その場”で、母親が変わっていけば可愛いと思えるようになる』と言っています。

子どもの口調や態度、怒ってしまう前にこちらの言い方を変える。これはなかなか難しいことですが、母親の我慢と忍耐も必要かと思います。

上の子可愛くない症候群を経験したエピソード4つ

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(1)次男の出産から帰宅後すぐに違和感が

『次男の出産を終え、数日間でしたが長男から離れ下の子につきっきりで過ごしました。病院を退院してから久々に長男に会ったのですが、なんだかやけに大きく感じました。さらに、以前と変わらぬ行動をしているはずの長男の姿にイラついてしまう自分がいたんです。上の子を受け止めることができなくなっていることにショックを受けました』

上の子可愛くない症候群になるのは、ある日突然ということも少なくありません。

出産で下の子と濃密な時間を過ごし、上の子と触れ合う時間が減っていれば特にその傾向は強くなるでしょう。

(2)下の子への嫉妬が暴力行動となって表れた

『下の子にママをとられたと思ったのか、寝ているときや授乳中などおかまいなしに、赤ちゃんを叩いたりつねったりするようになりました。これを叱ると余計に反抗すると思ったので、下の子と触れ合うのは上の子がいないところでというのを心がけました。また、夫が休みの日などは下の子を任せて、上の子にママを独占させる時間を作るようにもしました』

小さな子どもからすれば、突然現れた赤ちゃんに大好きなママを奪われたように感じてしまうもの。

暴力は決して褒められたものではありませんが、叱るのではなく、うまく気をそらせるために触れ合う時間を別々にするといいでしょう。

ママが一人で背負い込むことのないよう、家族の協力が必要不可欠です。

(3)下の子可愛くない症候群もあった

『下の子が生まれたタイミングで、上の子が可愛く思えなくなって落ち込む毎日でした。ただ、下の子がイヤイヤ期に突入したことでこれも終わりを告げたんです。単に下の子可愛くない症候群になっただけなんですけどね。必ず終わりがくるから心配いらないですよ』

初めて経験する人にとっては驚きの感情である、上の子可愛くない症候群。

聞き分けのない子どもが可愛く思えなくなってしまうのは当然で、時間がたてば上の子も下の子も関係なく同じような感情を持ってしまったということも少なくないようです。

(4)筆者と長女の場合

最後に筆者とその長女の話を……。

私の長女に対する気持ちに、私自身が「あれ?」と思ったのは、次女がつかまり立ちを始めたくらいの時期です。

なんだかいらいらすることが多い。私の口調が、自分でも分かるくらいトゲトゲしている。

次女が踊ったりしゃべったりした面白い行動を長女がマネして、次女は純粋に可愛いと思えるのに、長女の行動には笑えない。

そんなときだって、長女のこと大好きなんです。でも、長女を前にするとイライラが先に立つ

とても泣き虫だった長女。蚊に刺されてかゆいと言って泣き、幼稚園のお迎えが一番じゃなかったと言って泣く。

そのたびにイライラして、イライラしている自分にも嫌悪感を抱きました。

そして私と長女の関係が少し良くなったと思えたのは、幼稚園の年長になったあたりからです。

ある日、とても理不尽に怒ってしまったことがありました。怒っている最中に、こんなことで怒るなんてひどい、と私自身が思うくらいの理不尽さです。

長女もきっとそう感じていたでしょう。いつもはすぐに泣き始める長女。このときもいつものように泣くかと思っていたら、初めて我慢しました。

最初は少し驚いたような顔をして、次に目に涙をためて口を固く結んで。

語弊があるかもしれませんが、このとき、長女の心の内を知ったような気がしました。長女も自分で考え、私に抗議して必死に訴えているのだと思いました。

長女は上の子ではなく、私の娘だということ。忘れていたのかもしれません。

その後、長女と長いあいだ話をして、結果、私に対する思いをその場で言ってくれるようになりました。

もちろん全てではないと思いますが、とても良い関係になったと思います。

「私のことも抱っこしてよ」「なんで次女ばっかり可愛がるの?」言われたときに、できる限り要望に答えて、そして説明をします

まとめ

「上の子可愛くない症候群の期間」や「抜け出すための対処法」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

ネガティブな感情に自分を責めてしまうママもいるかもしれませんが、これはあくまで自然なこと。

必ず抜け出せると信じて、子どもたちに大きな愛情を注げば、その何倍もの可愛らしい姿を見せてくれるはずです。

どんな姿も今しか見ることのできないものだと思えば、きっと乗り越えることができるのではないでしょうか。

●ライター/マフィー(ママライター)
●追記/パピマミ編集部

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