病気をねつ造? わが子を犠牲にする「代理ミュンヒハウゼン症候群」とは

【女性からのご相談】
『代理ミュンヒハウゼン症候群』という言葉をよく耳にします。これはいったい何なのでしょうか? 専門的なお話をされてもよくわかりません……。できるだけ簡単な言葉で説明をしてもらえますか。また、もしそうだと診断された場合、どのような対策をしていけばよろしいのでしょうか?

a 『ミュンヒハウゼン症候群』とは、“病気を作り出す”病気のことです。

こんにちは、健康ライターの鍋谷萌子です。

代理ミュンヒハウゼン症候群についてのご相談ですね。

この病気を正しく理解するためには、まず『ミュンヒハウゼン症候群』について知らなければなりません。

ミュンヒハウゼン症候群は、1951年に命名されました。この病の特徴は、“病気を作り出す”ことで、実際には大した病気ではないのに、それをことさら大きく騒ぎ立て、医療関係者に訴えます。

この病気が治ったら、またさらに新しい病気を自分の中から見つけ出し、同じ行動をとります。また、自傷行為などによって、実際に自らを傷つけ、傷や病気を偽装することもあります。

150731nabeya

『代理ミュンヒハウゼン症候群』とは何か

代理ミュンヒハウゼン症候群は、1971年にイギリスの医師によって提唱されました。上記であげたミュンヒハウゼン症候群は、自分自身を対象とするものですが、代理ミュンヒハウゼン症候群は“他者”を対象とします。

子どもを病気に仕立てて病院にかかり、医療関係者や周囲の注目を浴びようとします。このとき、子どもを害した親は、献身的に子どもを心から心配する親のように振る舞います。

その行為や注目自体が、加害者にとっての快感になるからです。

『代理ミュンヒハウゼン症候群』の問題点とその対処方法

このような行為の犠牲になるのは、代理ミュンヒハウゼン症候群患者の配偶者であるケースもあります。しかし、配偶者は大人であり、異常などを自覚しやすいため、多くの場合は、母親から年端もいかない子どもに対して行われます。

代理ミュンヒハウゼン症候群の場合、本人に、「子どもが嫌いだから傷つけてやろう」という意志はありません。傷つけることが目的ではなく、それによる看病や、他者からの注目が目的だからです。そのため、周囲から状況が把握しづらく、発覚がとても遅れるという問題点があります。

また、仮に発見されたとしても、その治療は困難を極めます。たとえ子どもの病気が治って一時的に退院をしたとしても、また病気に“仕立て上げて”しまうことも多いからです。また、加害者本人に加害意識がないことも、治療が難しい原因の一つです。

このような場合、物理的に患者から子どもを引きはがす、という手段がとられることもあります。児童相談所や医療機関が連携して、代理ミュンヒハウゼン症候群に立ち向かっていくことになるのです。

【参考リンク】
代理によるミュンヒハウゼン症候群 | 日本小児科学会(PDF)

【関連コラム】
嘘で注目を集めたがる! 「演技性パーソナリティ障害」の人への対処法
カナダの研究で判明! 子供を嘘つきにする親のNG行動とは
上司にタメ口!? 職場で「大人の発達障害」の人とうまく仕事を進めるコツ

●ライター/鍋谷萌子(フードアナリスト)

data-ad-region="1"> data-ad-region="2">

注目の記事

このコラム読んでどう思う?

  • いいね (4)
  • うーん (5)
data-ad-region="2"> data-ad-region="2">

あなたにオススメの記事

パピマミをフォローする