学校でケンカばかり!? 問題行動の多い子どもを「食卓」からケアする方法

【ママからのご相談】
息子は小学6年生なんですが、4年生になったころから成績が落ちました。それでも元気にしていたため、「学校の成績だけがすべてじゃないし」と、当時はあまり気にしていませんでした。ところが昨年くらいから、同級生とのケンカで何度か学校に呼び出されるようになりました。先日は、「一度、心療内科か精神科にでも連れて行かれた方がいいのではないですか?」と言われ、とてもショックを受けています。仕事もしているので忙しくてあまりかまってやれずにいるのですが、精神科の治療が必要なほど深刻だとは思えないのです。どうすればいいのでしょうか?

a 病院の前に食卓の見直しを!

こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。ご相談ありがとうございます。

お子さんが心療内科や精神科の受診を勧められたなんて、本当にショックなことと思います。お気持ちしっかりと受け止めさせていただきました。

心理カウンセラーとして子育てのご相談も承っている筆者ですが、実は最近、同様のご相談が増えているのです。

150730sayuri01

子どものケンカ、実は寂しさが原因かも

「子どもの成績が下がった」「子どもがよくケンカをして帰ってくるようになった」、そんなとき、まずはその時期のご家族の状況を思い出してみてください。

例えば、「父親の帰りが遅くなる」「母親が仕事や習い事を始めた」などの理由で子どもと過ごす時間・コミュニケーションが減ったということはないでしょうか? 「もう○年生なんだから、食事くらい一人でできる」そう思って、子どもが食事をしている間に洗濯などほかの家事をこなしてはいないでしょうか?

たしかに、お箸を持ってこぼさないように口に運ぶという“行為”自体は問題なくできるでしょう。しかし、一人でテレビを見ながらの食事は楽しいものでしょうか?

心理学から見ても、まだ発達段階の子どもは自分の感情をうまく表現することも整理することもできません。そのため、「寂しい」と感じていることを寂しさだと受け止められず、無意識のうちにイライラや腹立たしさに置き換え、友達にあたってしまうことがあります。勉強も同じで、努力していい成績をとっても、その努力の過程や結果をちゃんと聞いて認めてくれる人がいなければ、承認欲求が満たされず無気力になりがちです。

さまざまな問題を引き出す『孤食』

食育研究家で医学博士の服部幸應氏が提唱する『6つの“こ”食』については過去にも書かせていただきました。その中でも、一人で食事をする『孤食』においては、『好き嫌いを注意してくれる人がいないので、好きなものばかり食べる傾向になり、栄養が偏るだけでなく、コミュニケーションの欠如から、社会性や協調性のない人間に育ってしまう恐れがあります』とされています。

食卓での会話を増やしましょう

心理学で『ランチョンテクニック』というものがあるほど、人は食事を共にすることで信頼関係を築きやすくなると言われています。「親子なんだから」は親の甘え、おごりです。

筆者がお子さんの問題行動で相談に来られたお母さんからの依頼で、そのお子さん(当時、中学3年生)と話したときの彼女の言葉が5年経った今でも忘れられません。

『だって、お母さん、昔みたいにご飯作ってくれなくなったし、いつも一人でご飯食べて……そんなんだったら友達と一緒にいた方がいい!』

【参考リンク】
「食を通じた子どもの健全育成(-いわゆる「食育」の視点から-)のあり方に関する検討会」報告書について | 厚生労働省

【関連コラム】
ニワトリ症候群に注意! 子どもの成績に影響する“朝ごはん”の重要性
約30%がバカ舌!? 現代っ子が“味覚障害”になる原因と摂るべき食品
孤食だけじゃない! 心身の健康をむしばむ6つの「こ食」とは?

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

data-ad-region="1"> data-ad-region="2">
data-ad-region="2"> data-ad-region="2">

あなたにオススメの記事

パピマミをフォローする