隠す自治体も? 「待機児童」の数にカウントされない「保留児童」の実態

【ママからのご相談】
こんにちは。私の住んでいる市は、待機児童がほとんどいません。そのこともあって結婚後、この市に引っ越してきたのに、近所では保育園に入れなかった子がたくさんいます。それでも、相変わらず待機児童として発表されている数は少ないです。意味がわからないし、これじゃあ将来の出産も諦めた方がよいのかと、最近悩んできました。どうしてこういうことが起こるのでしょうか?

a 「待機児童ゼロ」という言葉に惑わされないで!

こんにちは、ライターの佐原チハルです。

『待機児童』の問題が社会的に広く知られるようになってから、いろいろな自治体が試行錯誤し、待機児童を減らすための対策をしてきました。そんな中で最近問題になってきているのが、“要件を満たしているのに保育園に入れず、しかも待機児童としてカウントされていない児童”の存在です。

『保留児童』と呼ばれることもある、こうした子どもたちがどうして存在してしまうのか、出産前にぜひ知っておいていただきたいと思います。

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『待機児童』の定義ってなんだっけ?

待機児童とは、“保育所に入園するための要件を満たしながら、保育所の定員オーバーなどの理由で入所がかなわず、空きが出るのを待機している状態の児童”のことを言います。産後も共働き予定の場合、この数字を参考にして引越しを行うこともあります。

しかし、この『待機児童』のカウント方法、実は今、自治体ごとにバラバラなのです。カウントしなくてもいいことになっているため、数えないで過ごされる児童が生まれてしまっています。それが『保留児童』です。自治体によっては『その他』とされたり、公開されていなかったりもします。

どういう場合に『保留児童』になるの?

実際に保活をされている中で保留扱いされてしまったお母さんたちのブログなど、参考にできるものも多くあります。特に、『保育園を考える親の会』代表によって書かれた記事は、ポイントがしっかりまとめられています。保留扱いになってしまう例として、「育休中である」「一時保育を利用している」「認可外保育所に預けている」などが挙げられています。

私の知り合いでは、通える範囲内にはあれど宗教的な理由で利用できない保育園があり、そこの希望を出さなかったところ、「希望園だけを選んでいるから」という理由で待機児童枠から外されてしまったケースもありました。

“直接問い合わせる”のが確実です

現状でできることとしてやはりオススメなのは、役所への電話や窓口に行くなどして“直接問い合わせる”ことです。

もし、「もう保留児童がたくさんいる自治体に引っ越してきて産んじゃったよ!」という状況であっても、諦めるにはまだ早いです。窓口に直接出向くことで、利用できるサービスを紹介してもらえたり、通りやすい書類の作り方や、保育園利用の重要度を決める点数のつけ方に基づくアドバイスがもらえたりします。


今は地道に『保活』をして、みんなの、「困った」という声を届けていくことが近道です。

必要な人が利用するのに十分な数の保育園がある。そんな社会になってくれるまでは、子どもを産むことへの不安はなかなか減らせないとは思います。とはいえ、まずは“現状を確実に知ること”が大切です。ぜひ、お住まいの自治体の現状を確認してみてくださいね。

【参考リンク】
保育所入所待機児童数(平成26年10月) | 厚生労働省(PDF)
安倍さんが知らない「待機児童数」のナゾ(1/3) | PRESIDENT WOMAN Online

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●ライター/佐原チハル(フリーライター)

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