歯が溶ける!? 赤ちゃんに「イオン飲料水」を与える時の注意点

【ママからのご相談】
0歳の息子がいるのですが、これからの時期、脱水症予防のために赤ちゃん用のイオン飲料水を飲ませるべきかどうか迷っています。イオン飲料水は本当に飲ませたほうがいいのか? 飲ますならどれくらいの頻度で与えるべきなのか? 教えてください。

a 赤ちゃんにイオン飲料水を与えるときは、注意が必要です。

ご相談ありがとうございます。ベビーマッサージ講師のfurahaです。

0歳の赤ちゃんの場合、まだミルクしか飲んでいないというお子様も多く、ママとしては水分が足りているのかどうか心配になるところですよね。赤ちゃんは、主に下記のことが原因で大人よりも脱水症になりやすいと言われています。

・元々大人に比べて体内の水分比率が高い(大人が体重の60%なのに対して、赤ちゃんの体内水分量は約80%)
・体から出ていく水分比率が高い(赤ちゃんは成長するために水分がたくさん必要、汗っかきでおしっこの回数も多い)
・下痢や嘔吐をしやすい
・腎臓機能が未発達で、尿の濃度や量を上手に調節できない
・自分で水分補給できない

そんな赤ちゃんを脱水症から守るために使われがちなのがイオン飲料水です。しかし、ママが正しい知識を持った上で赤ちゃんに与えてあげる必要があります。

以下では、赤ちゃん用イオン飲料水の役割と、それを与える際の注意点についてご説明します。

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赤ちゃん用イオン飲料水の役割

そもそも、なぜイオン飲料水は脱水症に効果があるとされているのでしょうか。

イオン飲料水の役割は水分の補給とミネラルの補給。脱水症状のときにイオンを含まない水を与え過ぎると、体内のイオン濃度が薄まり、それを元に戻そうと体が水分を放出するので、水を吸収しにくくなります。

そのため、脱水症にはイオン飲料水を飲ませることが効果的だと考えられているのです。

イオン飲料水の飲み過ぎは虫歯の原因に!

しかし、脱水症にならないようにと常に赤ちゃんにイオン飲料水をあげるのは間違い!

テレビCMの影響でイオン飲料水はとにかく体にいいと思ってしまい、入浴後や汗をかいた後など日常的にイオン飲料水を赤ちゃんに与えているママもいらっしゃるかと思いますが、イオン飲料水を水やお茶代わりに飲ますのは控えましょう。

日本小児歯科学会からは、『イオン飲料水の飲ませ過ぎが虫歯の原因になる』という報告もされています。

口の中にイオン飲料水がある状態が続くと歯のエナメル質が溶けて虫歯になりやすいのです。それだけでなく、脱水状態でない赤ちゃんにイオン飲料水をあげるとかえって喉が乾き、絶えずイオン飲料水を飲んでいないといけない状態になります。イオン飲料水は糖度が高く甘みがあるので、赤ちゃんもどんどん欲しがり、飲むことが習慣化してますます虫歯になりやすくなる、というわけです。

特に脱水症状になるのを心配して、寝る前や夜中にイオン飲料水をあげると、この虫歯のリスクがうんと高まるので、要注意! また、イオン飲料水を飲ませ過ぎることは肥満の原因になったり、逆に食欲不振に陥ったりと全身に悪影響を与える恐れもあります。

日常的にイオン飲料水を飲ませる必要はない!

日本小児歯科学会からは、必要以上にイオン飲料水を飲ませないための対策として、以下のような提案がされています。

・過激な運動や極端に汗をかいたとき以外は、普通の水で充分
・イオン飲料を水の代わりに使用しない
・下痢や嘔吐でイオン飲料を飲ませたときは症状が軽快したら中止する。のどが渇いたときは普通の水を飲ませるようにする
・寝る前や寝ながらイオン飲料を与えないようにする。夜中にのどが渇いたときには水を与える
・入浴後は水を飲ませる

上記を見てみると、イオン飲料水を与えるのは極端に汗をかいたり、下痢や嘔吐など脱水症状がみられる場合のみで、日常生活においてはミルクや水・お茶での水分補給で充分だということがわかります。

もちろん、イオン飲料水そのものが悪いわけではありません。脱水症状などで本当に必要な場合は、医師から飲むように言われることもあります。子どもにイオン飲料水が必要なのかどうかママが判断して、必要なときに飲ませてあげるようししてください。

もし自分で判断しかねる場合や、脱水症の疑いが少しでもある場合は、すぐに医師に相談されることをおすすめします。

【参考リンク】
日本小児歯科学会
母子健康協会

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●ライター/furaha(ベビーマッサージ講師)

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