ダダこねで応戦!? 子どもの“わがまま”に悩むママへのアドバイス

【ママからのご相談】
幼稚園の年長さんになった一人息子に手を焼いています。「幼稚園に行きたくない」とだだをこねたり、「おもちゃがほしい」と大騒ぎしたり。特に、幼稚園の帰りに気に入らないことがあると、道端で大泣きしてなかなか帰れずにいます。息子は口が達者で、ママが嫌がることをわざと言ったり、わざと怒らせたりするんです。そういう年頃とわかっていても困ってしまいます。私もだんだん嫌になり、息子を置いて歩いていってしまったり、つい感情的になって叩いてしまうこともあります。後悔するのですが、どうしたらいいのかわかりません。「大好きだよ」と普段から一生懸命伝えていても、感情的になっているときは、「やっぱり自分なんか大事じゃないんだ」と言われてしまい、もう何も言えなくなってしまいます……。私がしたことをお友達にしていることもあり、恥ずかしい思いでいっぱいです。どうしたら上手に子育てできるのでしょうか?

a 「上手に子育てをしなくては」と思わないことが子育てを楽しくする近道です!

ご相談ありがとうございます。メンタルケア心理士の桜井涼です。

幼稚園の年長さんは、口が達者になって体も大きくなるので、お母さんは大変な苦労をされる時期ですね。感情的になってしまうのも当然です。私もそうでした。それは悪いことではないですよ。むしろ、お子さんとちゃんと向き合っている証拠です。

子育てにちゃんと向き合っているからこそ、「どうしたら上手に子育てができるのか?」という悩みが出てくるのです。むしろ、楽しさを見つけるようにしてみませんか。

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“だだをこねる”などの行為は、注目を浴びたい気持ちの表れ

だだをこねたり、大騒ぎしたり、泣いたりといった行為は、親からすると本当に困ってしまいますよね。この親を疲れさせてしまう行動も、心理学の面から考えると少し理解できると思います。

この時期(2~7歳ごろ)は『前操作期』と呼ばれる発達段階で、自他の区別が不十分な時期です。物事を見たり、何かを考えたりする際に、別の視点から見ることが困難な時期でもあります。そのため、自己中心的な行動をしてしまうのです。

だだをこねる・大騒ぎをする・泣き叫ぶのは、「自分のことを見てほしい」という欲求から起こります。こんなときは、大人の方が子どもの目線に合わせるためにしゃがみ、子どもの話を聞いてあげましょう。すると、子どもが、「お母さんが自分だけの話を聞いてくれている」と感じやすくなります。

「幼稚園に行きたくない」の対処法

子どもが、「幼稚園に行きたくない」と言ったときは、こんなふうに会話をしてみてはどうでしょう。

子:「幼稚園に行きたくない」
親:「お母さんも行かせたくない! でも、どうしよう……。お仕事もあるし、お母さんがお仕事に行かないと困る人がいるよ。お仕事から帰ってきてから、一緒にいっぱいいっぱいお散歩したり遊んだりしない? そうしたらお母さん、すっごく助かるんだけどなぁ」

お母さんが困っていると、子どもはお母さんのために何かしてあげたいと思うものです。それでも、「行きたくない」という場合は、元気そうに見えても体調が悪い場合があります。体温をチェックしてあげてください。

感情的になってしまったときは、「チャンス到来」と考えましょう

子育てをしていたら、感情的になってしまうことや、きつく怒ってしまうこともあります。

ご相談者様も、「感情的になって叩いてしまうこともある」のですよね。親だって完璧ではありませんから、手が出てしまうことだってあります。ただし、叩く場所には気をつけなくてはなりません。

頭は大事なところですから、守らなくてはいけません。それに、顔の近くには耳があります。誤って耳に手が当たってしまえば、鼓膜が破れてしまうことだってあるのです。お尻であれば、障害につながるようなことにはなりません。万が一、手が出てしまったときは、お尻にとどめておくようにしてください。

叩く行為は、時と場合によって効果を発揮することもあります。しかし、逆効果になってしまったり、子どもの心を傷つけてしまうこともありますので、注意が必要です。

ご相談者様のように、怒った後に反省するのはとても大事なことです。反省したときこそ、チャンスです! その気持ちをお子さんに伝えてあげてください。

抱っこして、「さっきは怒ってごめんね。『お母さんも悪かったな~』っていう気持ちになったよ」と正直な気持ちを話してあげましょう。「悪いことをしたら、『ごめんなさい』って言うんだ」ということを身をもって教えることができます。

「上手に子育てしなくては」と考えない方がうまくいく

多くのお母さんたちが、「上手に子育てしなくては」と考えています。そして、それが自分を追い込んでしまうことにつながっているのです。

・「わがままいうのは、私がしつけていないせいかもしれない」
・「口ごたえするのは、私のことが嫌いなのかもしれない」
・「子どもが嫌になってしまう私は、親として失格なのかも……」

というような思いを、たくさん抱えてしまうのです。

私も、子どもが幼児のころはそう思って落ち込むこともありました。「自分は親として失格。もう、どうすればいいのかわからない!」と親に愚痴ったことも。

そんなとき、私の母はこう言いました。『言うことを聞かないのが子どもなんだよ。大人の目線ではなく、子どもの目線まで下がったら、子どもの気持ちがわかるようになるから。上手に子育てしようなんて思わないこと』

子育ては正直大変です。怒っても褒めてもどうにもならないときは、お子さんを抱きしめましょう。抱きしめることで、お子さんの自己肯定感が上がります。それに、ご相談者様も優しい気持ちになれます。

また、「上手に子育て」なんて考えずに叱るときは叱り、褒めるときはうんと褒めましょう。お子さんの目線で物事を見るようにして、子どもよりちょっと年上くらいの気持ちで接するようにすると、子育てが楽に感じます。うれしいことも、悲しいことも共感してあげられるお母さんを目指しましょう。

書籍『子育てハッピーアドバイス 大好き!が伝わる ほめ方・叱り方』には、

悲しいときには、一緒に悲しんでくれる。うれしいときには、一緒に喜ぶ。そういうときに、子どもは、自分の気持ちをわかってもらえた、と思います。そして、愛されている、と幸せを感じます。

と書かれています。


怒らなくてはいけないときはビシッと、それ以外は息子さんと同じ年齢か2歳くらい上になりましょう。ご相談者様が先に、「このおもちゃがほしい! ○○くん買って~」と言えば、お子さんが大人になって、「今日は買わないよ」と言ってくるかもしれません。

私の息子がだだをこねたときにこの方法を使うと、「ママは大人なのにワガママ言ったらだめでしょ」と息子の方が大人みたいな言い方になっていました。「大人げない行動だったなぁ」と思いますが、頭ごなしに叱ってお互いにストレスを感じるより良いのではないかと思っています。

考え方をちょっとだけ子どもよりにして、子育てを楽しむ方向でいってみませんか。きっとお子さんの良いところも今以上に見えてきますし、自己肯定感を高めてあげることができますよ。

【参考文献】
・『子育てハッピーアドバイス 大好き!が伝わる ほめ方・叱り方』明橋大二・著

●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)

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