喫煙者はアウト!? 男性が“尊敬される中年”になる秘訣

【女性からのご相談】
30代。契約社員です。職場にいる50代以上のいわゆる中高年男性は、尊敬できるステキな人とあんまり近寄りたくないムサ苦しい感じの人とで極端に違うのはどうしてでしょうか? 正社員か非正社員かとか、お子さんがいるかいないかとかは、全然関係ないような気がします。そんなことではなく、何かが違うのです。ウチの旦那にもいずれはステキな中高年になってほしいので、何が違うのか教えてください。身だしなみでしょうか? 健康でしょうか?

a やたらに怒らない大人の安定感や、恥じらいを忘れていない清潔さなどが違いですが、いずれも“心”と“体”が一定の健康度をキープしていることが重要です。

こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。ご相談ありがとうございます。

50代まっ只中の私は、今回のご相談を一読したときに、「はたして自分はどうであろうか」と、思わずビクッとしてしまいました。ただ、できるだけ客観的になって申し上げるならば、“尊敬できるステキな中高年男性”と“近寄りたくないムサ苦しい中高年男性”の違いは、

・やたらに怒ったりムキになったりせず、大人としての情緒の安定性を保っていること
・もういい歳なのだからと自分に甘えておらず、大勢の人が一緒に働く職場にあって若い人たちと同じように恥じらいを忘れず、常に清潔であることを心がけていること

の2点ではないかと思います。

いずれも“心”と“体”の両方が一定の健康度合をキープしていないと、そうはなれません。都内でメンタルクリニックを開業する内科・心療内科・精神科の医師に話を伺いながら、ご相談の件について考えてみたいと思います。

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権限ある立場に居ても、“自己愛”が強くミスや批判に対応できなければ尊敬はされません

わが国の勤労現場において男性の50代以上ともなると、正社員ならある程度権限のある立場に居る場合がほとんどですし、非正社員だとしても相応の実務経験を持っているため、30代以下の若い人たちから見れば多かれ少なかれ、重みのある存在かと思います。

『ところが、中高年の女性よりも男性に多い人格的特性として、自分の重要性について尊大な感情を有しているためにちょっとしたミスや敗北、批判といったものにうまく対応することができず、従わない者にはムキになって怒るといった傾向を持つ人がいます。この傾向が社会生活に支障をきたすレベルになると“自己愛性パーソナリティ障害”といって精神科の治療対象になります。

ご相談者様の職場にいるこの傾向を持つ中高年男性の人たちは職業生活がちゃんとできているわけですから、「障害」とは呼ばず、“自己愛性パーソナリティ・スタイル”ということになり、病気ではなく一つの個性です。しかし、若い人たちから見ると年齢相応の人生経験に裏打ちされた余裕が感じられないため、このような傾向の人が尊敬されたり慕われたりということは期待しにくいでしょう』(50代女性/都内メンタルクリニック院長、内科・心療内科・精神科医師)

恥じらいを忘れず自分なりに加齢臭対策をとるような清潔さは、好感を持たれます

限られたスペースで大勢の人が働く職場では、中高年男性の場合には自分なりの方法で加齢臭対策をとるような小さな気配り一つでさえ、“尊敬できるステキな中高年男性”であれるかどうかの大きな分水嶺(ぶんすいれい)になります。

中学生・高校生の少年や少女が、汗の臭いや腋臭(わきが)を恥じらってドラッグストアで自分に合ったデオドラント商品を探すのと同じように、“他人の目を気にする”姿勢があるかどうかは“近寄りたくないムサ苦しい中高年男性”にならないための大きな要素となります。

『50代に入ってきた男性の場合、“タバコをやめることができているかどうか”も重要です。喫煙者の場合、非喫煙者よりも加齢による悪臭が強くなる傾向があり、そのメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、タバコは1本吸っただけでも胃腸の働きを鈍くさせるため、そのことが悪臭の原因の一つとなっているという説もあります。余談になりますが、1本の喫煙は25mgのビタミンCを消費してしまうと言われており、ビタミンCの抗酸化作用は有害な活性酸素から体を守る働きをすることから、その人の全身的な“若々しさ”を低下させてしまうことにもつながりかねません』(50代女性/前出、内科・心療内科・精神科医師)

一般論が全ての中高年男性に当てはまるわけではありません

ここまで考察してきたようなことは、あくまでも“一般的なサラリーマン社会”における話が中心であることは論を待ちません。

“やたらに怒ってばかりいるような中高年男性”であったとしても、その人が中小企業のオーナー社長で会社の業務に関わる全てのリスクを背負い、従業員とその家族の生活に責任を持っている人だとしたら、ある程度はピリピリしたり怒ったりするのも仕方のないことだと思います。

仕事を離れればきっと気さくで情に厚い“尊敬できるステキな中高年男性”なのでしょう。一般論が全ての中高年男性に当てはまるわけではないということだけは、お断りしておきます。

ご相談者様への回答を、自分自身への戒めともしたい今日この頃です。

●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)

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