妊婦は胎児感染リスクも!? 完治が難しい「性器ヘルペス」の知識3つ

【女性からのご相談】
股間のところに水ぶくれみたいなものができて痛いです。ヘルペスっていう性病を聞いたことがあるのですがそれでしょうか?

a 外陰部にできる水ぶくれや潰瘍、それが治癒と再発を繰り返す場合は『性器ヘルペス』の可能性があります。

こんにちは、スチューデントドクターのひでくらてすです。ご相談ありがとうございます。

“ヘルペス”とは、水ぶくれが集まった状態のことを指し、ヘルペスウイルスによる感染でこのような状態が引き起こされます。ヘルペスウイルスにはいくつか種類があり、“水ぼうそう”や“帯状疱疹”も、このヘルペスウイルスの一種によって引き起こされます。

今回はヘルペスウイルスの中から『性器ヘルペス』についてお話しします。

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『性器ヘルペス』についてのポイント3つ

どうやって発症する?

“性器ヘルペス”は、“単純ヘルペスウイルス2型”というウイルスに感染することで発症します。主な感染経路は性交渉です。ヘルペスには“口唇ヘルペス”という病気もありますが、この原因となるウイルスは“単純ヘルペスウイルス1型”と厳密には違うウイルスです。

しかし、“単純ヘルペスウイルス1型”への感染も“性器ヘルペス”を引き起こすことがあり、“口唇ヘルペス”に感染している人からでも、“性器ヘルペス”を発症することがあります。

どういう症状があるの?

“性器ヘルペス”は、感染後3〜7日程度の潜伏期間を経て、男女ともに外陰部(性器)やお尻の辺りに強い痛みを伴う水ぶくれや潰瘍が生じます。症状は初感染のときに強く、再発の場合、水ぶくれや潰瘍は軽度なことが多いです。また、初感染の場合、通常2〜4週間程度、再発の場合も数日間で自然と治癒します。

ヘルペスウイルスは体内から完全に排除することが難しく、症状が治まっても体内に潜伏感染しています。そして、体力の低下やストレスなどによる免疫力の低下に伴い再活性化して症状が引き起こされます。

治療法は?

先ほども述べましたが、残念ながら体内に潜伏感染しているヘルペスウイルスは排除することができません。しかし、活性化しているウイルスの増殖や症状の抑制は薬で行うことが可能です。

また、妊婦の方は出産の際、新生児に産道感染すると“新生児ヘルペス”という病気を引き起こす可能性もあるので、帝王切開や薬の予防的投与が必要となります。

早期の治療は症状を抑えるだけでなく、感染の予防にもつながります。このような症状があった場合は早めの受診をお勧めします。

【参考リンク】
「GHってどんな病気」 | グラクソ・スミスクライン株式会社

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●ライター/ひでくらてす(スチューデントドクター)

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