プレ幼稚園で感染! 子どもの“水いぼ”を治すさまざまな方法

【ママからのご相談】
3歳の娘を子育て中の主婦です。

去年プレ幼稚園デビューしたのですが、その夏の水遊びの時期に“水いぼ”をもらってしまったようで、それから体に数か所ブツブツができてしまいました。

近所の皮膚科に連れて行ったら、「放っておけば治りますよ」といって、処置をしてくれませんでした。

放っておけば治るとはいうものの、もう1年も経つのに一向に治りません。“水いぼ”って放置して良いものなのでしょうか。

a “水いぼ”は放置していても治りますが、長い時間がかかります。

こんにちは、どっふぃーです。ご相談ありがとうございます。

幼稚園や保育園デビューすると、必ずといっていいほど何かしらの病気をもらってしまいますよね。

“水いぼ”は、子ども社会ではポピュラーな皮膚病

昔は激痛に耐えて“水いぼ”をひとつひとつピンセットで取った覚えがありますが、最近の治療は少し違ってきているようです。

今回は、鳥取県米子市にある皮膚科の先生と、北海道苫小牧市にある皮膚科の先生お2人にお話を伺ってきました。

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“水いぼ”は、免疫ができれば自然治癒する病気

『“水いぼ”は、ウイルス性の皮膚疾患です。比較的弱いウイルスで、いぼができても痛むようなことはありません。

免疫機能が整えば、“水いぼ”は自然に消えてなくなるので、最近では、相当な痛みを伴う“ピンセットで除去する”というやり方はあまり好まれなくなりました。

ただし、自然治癒といっても免疫機能の構築には個人差があるため、早い子でも半年、長い子では2年かかってもまだ治らない……といったことも。

中長期的に“水いぼ”と共存していかなければなりません』

放っておけば治るというのは、本当なのです。ただし、自然に治すには相当な時間を要するということがわかりました。

個人差もあるということで、できる部位にもよりますが、治るのを待てる環境なら、待ってみても良さそうですね。

ピンセットで取り除いても、再発する可能性が大きい

『一般的に“水いぼ”は、かいたりすることでその中のウイルスと接触すると広がってしまいます。

ピンセットで激痛に耐えながら取り除いても、1個でも取り忘れがあるとまた出てきますし、デリケートな部分にできてしまえばピンセットでの除去は少々酷かと思います』

子どもの目につきやすい部分に“水いぼ”ができてしまった場合は、指でいじってしまったりするものです。

結果、そこからいろいろなところへ移り広がってしまうとのこと。

悪化させないためにも、子どもがいじってしまいそうな部分だけでも取り除いて、あとは自然に消えてなくなるのを待ってみるのがベストかもしれません。

どうしても気になる場合は、麻酔テープを使用して取り除こう

『“水いぼ”があるとプールに入れなかったり、水遊びが禁止という保育園や幼稚園もあります。夏場は肌の露出が増えますし、いぼだらけだと気になるでしょう。

そういった場合は、麻酔テープというものを使って皮膚に麻酔をかけ、なるべく痛みを少なくして、ピンセットで除去することをオススメします。

“水いぼ”治療に正解はありません。親御さんの望む考えと、治療に耐えるお子さんの意思を確認して、最適な治療法を選んでほしいと思います』

幼稚園や保育園、水泳教室によっては“水いぼ”のある子どもの入水が禁止とされているところもあるので確認が必要でしょう。

周りの子へ感染する可能性も考慮して、最善の策を選んでくださいね。

●ライター/どっふぃー(船舶料理士)

編集部追記

今回のコラムでは、水いぼを治す方法として、「周りの子へ感染する可能性も考慮して、最善の策を選びましょう」という視点でアドバイスをいただきました。

「水いぼ(伝染性軟属腫)」について、一般的にはどう言われているのか、編集部でまとめてみました。

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“水いぼ”について

水いぼの正式名称は、『伝染性軟属腫』と言い、皮膚や粘膜の感染症とされています。水いぼには潜伏期間があり、感染して2週間〜7週間の期間を経て発症すると言われています。

ウイルス感染によってできるという点ではよく聞く“いぼ”と同じですが、水いぼのウイルスは、“伝染性軟属腫ウイルス”と言われます。

一般的ないぼのウイルス“ヒトパピローマウイルス”とは異なます。

では、具体的に水いぼはどんな場所で感染しどんな症状があるのかご紹介していきます。

感染経路

水いぼは老若男女問わず、乳児から成人した大人にまで発症します。主な感染経路としては、肌の露出が多い場所(プールや公衆浴場、岩盤浴上)と言われています。

水を介して伝染するわけではありませんが、露出が多い分接触する頻度が高いため感染している人は利用をひかえることが必要なようです。

特徴と症状

水いぼは水を含んだような湿疹です。はじめは小さなブツブツが出始め、次第に直径1~3mmほどの大きさに成長します。

特徴としては、中央が少しくぼんで表面は滑らかで艶のあるところ。

主に、胸や脇の下、肘や膝などにできやすく、場合によってはエンドウ豆ほどのサイズにまで大きくなることもあるようです。

このいぼを潰すと、中からウィルスを含んだ白い芯が出てきます。この芯が他の皮膚に触れることで感染し、新たな水いぼができてしまいます。

痛みやかゆみを伴うことはほとんどないとされますが、脇や股など蒸れやすい部分に発症してしまうとかゆみを伴う場合もあるそうです。

また、とくに子どもが発症しやすい皮膚病とも言われ、年齢としては10歳未満が1番多く全体の80%を占めるそうです。

発症しやすい体質

アトピー性皮膚炎や乾燥肌であると、皮膚のバリア機能が低下しているため発症しやすく治りにくいと言われています。

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治療法

水いぼの治療においては、「病院で積極的に治してもらうべき!」という考えと、「自然に治るものだから放置して大丈夫」という考えに別れ医療機関でも方針が異なるようです。

では、実際それぞれにどんな治療法があるのでしょうか。

自然治療

長い期間がかかるものの、水いぼの抗体ができるため約半年〜1年で自然に治ると言われているようです。

【主な治療方法】
・綿棒にイソジンをつけて患部に塗る
……主成分であるヨウ素がウイルスを分解する働きがあるため、水いぼにも効果を発揮すると言われているようです。
・患部にワセリンを塗る
……ワセリンを塗ることで肌の乾燥を防ぎます。
・ヨクイニンや漢方薬を服用する
……免疫反応が起き、水いぼが消失すると言われているようです。

自然治療でも問題ないとされますが、他の場所や人に移す可能性があるのも事実。

周囲へ伝染することを防ぐためにも、目安として大体5〜10個以上に増加し始めたら一度皮膚科へ診てもらう方がいいようです。

病院治療

とにかく早く治したいと考える方は皮膚科を受診することをおすすめします。

【主な治療方法】
コラムでご紹介した『ピンセットでの摘出』の他、

・液体窒素を使った冷凍手術
……冷たい液体窒素を使用し、感染した細胞を凍結させて治療する方法。初回は患部が腫れる場合もあるようですが、繰り返し行なうことで数日〜1か月後にはきれいに治るそうです。
・硝酸銀
……水いぼ一つ一つを焼く治療法。1〜2か月で完治するようです。

があります。

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発症したら注意すべきこと

・水いぼを潰さないようにする
・体を洗うときは、手で洗う
・感染しやすい年齢と一緒に入浴しない
・できるだけタオルなど肌に直接触れるものは共有しない
・乾燥を防ぐためにローションなどで保湿する

現在では、患部をガーゼや絆創膏で覆えば、プールへの入水を認めるケースもあるようです。

似ているけど別モノ

皮膚の表面の症状としては似ているようですが、対応が異なります。

水いぼは良性のウィルス感染であり、緊急処置は必要ないと言われていますが、とびひは体中にあっという間に広がってしまう可能性があるため早期治療が必要とされています。

とびひについて

とびひの正式名称は、『伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)』と言われ、細菌(黄色ブドウ球菌・化膿レンサ球菌)が皮膚に感染し炎症を引き起こす伝染病です。

かきむしることによって水ぶくれが全身に広がってしまいます。

【主な原因】
虫さされやあせもをかいたり、小さなケガでできた皮膚の傷に細菌が入り込み、感染することで発症すると言われています。

【治療法】
塗り薬と内服薬の併用が効果的だと言われているようです。

患部をガーゼで覆い、他の部位に感染することを防ぎます。とにかく肌を清潔に保つことが必要なようです。

水いぼ同様に皮膚のバリア機能が低下している人が発症しやすいと言われます。

一見水いぼと似ているようですが、いぼではなく“水ぶくれ”なので、少しでも怪しいと感じたら早めに専門医に診てもらいましょう!

おとなの水いぼ

子どもよりも発症率は低いと言われますが、体の免疫力が低下していたり、アトピー性皮膚炎や乾燥肌の人は大人でも水いぼが発症することがあるそうです。

主な感染経路は子どもからとされますが、発症した場所が性器や肛門周辺、太ももの内側の場合は大人からの感染が考えられます。

また特に注意しなければいけないのが伝染性軟属腫ウイルス(ポックスウイルス)2型への感染が疑われた場合。

このウィルスは1〜4型に分類され、一般的子どもからの感染は1型とされますが、2型が発症している場合はHIVに感染している可能性があるそうです。

広範囲に多発し、サイズは最大で1.5cmまで巨大化することも。治りが悪く、数年続くことも特徴のようです。

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水いぼに対する文化の違い

日本では、自然治療で大丈夫とするものの、プールの授業が受けられなかったりするケースもあるようです。

自然治療だと完治までに長い期間がかかることもあり、病院での治療をする方もいる多いのが現状のようです。

では、海外ではどうなのでしょうか。体験談を交えてご紹介していきます。

・『海外赴任中に子どもの体に水いぼができてしまいました。病院に連れていくと、「放っておけば治る。大したことじゃないから心配しないで」といった診察。

1年弱かかりましたが、現地で売っていた市販の塗り薬? でなんとか治まりました。治療をまったくしようとしないスタンスに驚きました』

国は関係なく医師の判断はさまざまだのようですが、あまり重要に捉えず、「放置で治ります」という姿勢が多いようです。

プールなどの入水規制もないようなので、そもそもの水いぼに対する考え方が異なるようですね。

また、海外では痛みなしで治療できる家庭用の薬があるようです。

日本でも取り入れている病院もあるようなので、ピンセットでの痛い治療を避けたい方は一度相談してみるのもいいかもしれませんね。


「水いぼの原因・特徴」や「治療方法」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

水いぼは痛みやかゆみを伴わない分、放置していても問題はないかもしれませんが、気になるのは伝染ではないでしょうか。

他者に被害を与えてしまう可能性があるとなると、配慮が必要になってきそうですね。

自宅で簡単にできる治療法もあるようなので、完全に放置するのではなく手頃なものから試してみてはいかがでしょうか?

(パピマミ編集部/笠原)

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