だから何? 「赤ちゃんが乗っています」のステッカーが持つ本当の意味

【女性からのご相談】
『赤ちゃんが乗っています』のステッカーが大嫌いです。運転中、前の車に貼ってあっても、「だから何?」と感じます。私は子どもがいないのですが、親になれば気持ちがわかるのでしょうか?

3月に出産をした姉が早速このステッカーを車に貼っていたので、「ダサいし、意味がわからないよ。自慢に見えるから剥がした方がいい」と伝えました。

すると、「もしも事故が起きたとき、赤ちゃんを探してもらうための目印なんだよ」と言われ、少しケンカになりました。

そんな意味は、『赤ちゃんが乗っています』だけでは伝わりませんし、その車に姉の旦那さんしか乗車していないこともあります。

『赤ちゃんが乗っています』ステッカーって、何のために貼るのですか?

a 「赤ちゃんが乗っています」の後に続く言葉は、受け取り手によって異なるようです

ご相談ありがとうございます。ママライターの木村華子です。

Googleで、「赤ちゃんが乗っています」と検索をかけると、「赤ちゃんが乗っています だから何」なんていう検索候補が表示されます(実際はもっとショッキングな言葉が並んで表示されるのですが……)。

どうやらあのステッカーをよく思わない人もいるようです。

『赤ちゃんが乗っています』ステッカーの賛否は、さまざまな場所で議論されているおなじみのテーマです。

ステッカーを貼る派と、否定派が生まれてしまう背景には、このステッカーの持つ意味の曖昧さがあるようです。

ご相談者様も、この意味の曖昧さにイライラされているのではないでしょうか?

今回は、『赤ちゃんが乗っています』ステッカーの意味と、実際につけている方々が感じたメリットをご紹介いたします。

150520kimurahanako

『赤ちゃんが乗っています』のあのエピソード、じつはウソ!?

『赤ちゃんが乗っています』『BABY IN CAR』の持つ意味について、海外の親子にまつわるエピソードを聞いたことのある方は多いでしょう。以下のようなお話です。

「赤ちゃんを含むある親子が乗った車が事故に見舞われたとき、その親や大きな子どもは救助されて一命を取り止めたが、後部座席に隠れてしまった小さな赤ちゃんは見つけ出してもらうことができず、命を落としてしまった。

両親は自分たちのような悲劇が繰り返されないよう、小さな赤ちゃんや子どもの乗る車へのステッカー貼り付けを広めた。『赤ちゃんが乗っています』は、レスキュー隊に対して赤ちゃんの存在を伝えるという大切な意味を持っている」

とても有名で、かつ、なるほどと納得してしまいそうになるこのエピソードですが、なんと都市伝説を扱ったアメリカの人気サイト『Snopes.com』で、単なるデマだったことが公表されているのです。

また、同サイト内ではステッカー開発者の意図として、「赤ちゃん(小さな子ども)を乗せた車には、いつも以上に安全運転を気遣ってほしいという注意や理解を求める意味がある」ということも紹介されていますので、本来の意味ではこちらが正しいようです。

『赤ちゃんが乗っています』ステッカーを貼るメリット

レスキュー隊へのメッセージ説がデマとなると、貼ることへの説得力が薄れてしまうこのステッカーですが、メリットがないわけではありません。

実際にステッカーを貼って、メリットを感じた賛成派の方々の意見をご紹介します。

・『初めての赤ちゃんを産んだばかりのとき、本当は車に乗せたくないほど不安だった。私自身、細心の注意を払って運転していたし、その思いを周囲に知らせる手段があってよかった』

・『もしも、事故が起こったときには、赤ちゃんを優先的に探して欲しいと思うから、やっぱりつけておいたほうが安心できる』

・『子どもを乗せていると、どうしても運転がゆっくりになってしまう。周りに『何やってんだ!?』と思わせてしまうかもしれないから、「子どもがいるからゆっくり走っているんですよ」と理解してもらいたい』

・『正直、運転には関係ないけど、子どもを持てた喜びを実感できてうれしかった』

・『ステッカーを購入した際に同封されていたハガキを送ると、1年間普通傷害保険に加入できるシステムになっていた。高額な保険ではないにしろ、お得感があった』


レスキュー隊のエピソードが事実ではないにしろ、実際にその理由に納得している方は大勢いらっしゃるようです。また、ステッカーに保険がついているという意外なメリットもありました。

お互いの思いやりで、快適な運転を

『赤ちゃんが乗っています』ステッカーは、使用を義務付けられたものではありません。

また、その意味の受け取り方は人によって異なってしまう現実があります。“赤ちゃんが乗っています”の後に続く言葉は、読み手やケースによってさまざまな解釈に変わってしまいます。

そのため、「なんのために貼ってるの?」「幸せ自慢したいだけじゃない?」といった受け取り方をされてしまうこともあるでしょう。

しかし、決してすべての親が幸せアピールのために貼っているわけではないと理解することも必要なのではないでしょうか?

初めての赤ちゃんを大切に運んでいる新米ママ、眠った子どもが起きないようにスピードを抑えて運転するパパ……。

そんなパパママに対し、「自慢だ」「アピールだ」と中傷することは、あまり褒められたものではありません。

また、ステッカーを貼っているパパやママの側も、ステッカーを、“横柄な運転が許される免罪符”のように扱うことを改めるべきです。

全ての親がそうだとは限りませんが、一部のマナーを守らないパパママの存在が、ますます『赤ちゃんが乗っています』ステッカーを貼る人の肩身を狭くしているようにも感じます。

ステッカーを貼る人も、またステッカーを貼った車を見かけた人も、お互いの思いやりが大切ですね。

●ライター/木村華子(ママライター)

編集部追記

今回のコラムでは、「『赤ちゃんが乗っています』ステッカーを貼っている人も、そうでない人も互いに思いやりを持って運転をしましょう」という視点でアドバイスをいただきました。

「『赤ちゃんが乗っています(BABY IN CAR/BABY ON BOARD)』ステッカー」について、一般的にはどう言われているのか、編集部でまとめてみました。

『赤ちゃんが乗っています』ステッカーを貼るデメリット

house-car-vintage-old-large

『赤ちゃんが乗っています』ステッカーを貼ると、車線変更の際に周囲が必ずニコニコ顔で譲ってくれるし、のろのろ運転していてもクラクションを鳴らされることは絶対にない。

安心して赤ちゃんを乗せて運転することができる……。

もしも日本がそんな子育てに優しい世の中であれば、多少は少子化に歯止めが効くのかもしれません。

しかし、ネット上で『赤ちゃんが乗っています』と検索すると、ネガティブな言葉が多く見受けられ、中には「見るものを不幸にする呪いのステッカー」などと揶揄する人もいます。

あのステッカーを見てネガティブな感情を持つ時点ですでに不幸である可能性は非常に高いのですが、その他にも批判的な意見は少なくありません。

『あのステッカー貼っている奴ってたいがい自分がマナー悪い』

『「私は今赤ちゃんがいてとても幸せです。だから子どもがいない不幸なお前らは注意して運転しろよ」ってこと?』

『ガキがいるからって調子乗んなよって感じ』

『むしろ煽りたくなるよねw』

『安い車に乗っている人が貼っている印象。ベンツとかに乗ってる人は絶対に貼ってない』

『子ども乗ってないくせに貼ってる奴はまじでクソ』

などなど、『赤ちゃんが乗っています』ステッカーに嫌悪感を抱く人は男女ともに多く見られました。

実際にママの中には、ステッカーを貼ったことで以前よりも煽られるようになった、強引な割り込みを何度か経験した、など運転に危険を感じるようになったという人も少なくないようです。

もちろん、世間はそんな子育てに厳しい人ばかりではないので、頻繁に危険な目に遭うということはありません。

しかし、『赤ちゃんが乗っています』ステッカーを貼る際は、そのようなデメリットがあるかもしれないという点に留意しておく必要があります。

『BABY IN CAR』は和製英語だった!?

日本では赤ちゃんが車に乗っていることを、『BABY IN CAR』として表記することが多く、すっかり定着していますね。

しかし、実はこの『BABY IN CAR』という英語は存在せず、日本人に分かりやすいように作られた和製英語なのです。

そのため、アメリカ人などが『BABY IN CAR』という表記を見ると、「赤ちゃんが装備品として車に入っている」という風に受け取ってしまうそうです(エンジンやハンドルなどのように)。

ちなみに、アメリカ英語では『BABY ON BOARD』と表記されるようです。

種類が豊富!? 『赤ちゃんが乗っています』ステッカー7選

『赤ちゃんが乗っています』ステッカーには、さまざまな種類が作られており、中には「なるほど!」と膝を打つようなものもあります。

そこで、以下ではさまざまな『赤ちゃんが乗っています(BABY IN CAR)』ステッカーをご紹介いたします!

(1)赤ちゃんが乗っています

こちらは一番よく見るタイプのステッカーですね。イラスト、文章ともに“赤ちゃんが乗っている”ということが一目で伝わるように作られています。

ベーシックなデザインなので、車に貼っていて一番違和感がないタイプかもしれません。

(2)子供がノリノリです

『赤ちゃんが乗っています』ステッカーは周囲に注意喚起を促すのに効果的ですが、なんだか文章が堅くて仏頂面なところがありますよね。

赤ちゃんが乗っているという事実だけを告げられても困惑するだけ……という人も少なくないようです。

そこでこの『子供がノリノリです』の登場! 別に何の意味もありませんが、「乗っています」よりは楽しげな感じがありませんか? 思わず頬が緩んでしまう人続出でしょう!

しかし、冗談の通じない人には逆に「は? だから何なの?」という正論な怒りを買う可能性があるので、個人的にはあまりオススメしません。

(3)coolな『BABY IN CAR』

「赤ちゃんステッカーがムカつくから」という理由で煽ってくる人は少なくないと言いますが、こんなクールな赤ちゃんが乗っていたらどうでしょう。

恐れをなして自動車訓練学校を卒業して以来一度も使うことのなかった“ポンピングブレーキ”を駆使して適切な車間距離を確保してくれるかもしれません。

(4)子連れだもの

「人間だもの」で有名な相田みつを先生は、その素朴かつ的確な文章で多くの人の心を掴み続けています。

そこで、その超人的な文章スキルを『赤ちゃんが乗っています』ステッカーに応用してみましょう!

「ゆっくりだっていいじゃないか子連れだもの」というほのぼのとした口調に、思わず怒りが冷めて“世界平和”を願うような穏やかな心になるかもしれません。

しかし、通用しない場合は「開き直ってんじゃねぇよ」という厳しいツッコミを受けるでしょう。

(5)チャイルド・チキン

1958年に発売されて50年以上ものロングセラー商品となっている、もはや国民食の『チキンラーメン』ですが、それをパロったこちらのステッカーがひそかに人気となっているようです。

誰でも一度は食べたことのあるチキンラーメンですから、周囲が親近感を持ってくれるかもしれません。

(6)人類の財産が、乗ってます。

『赤ちゃんが乗っています』ステッカーに対しては、「赤ちゃんがいるからって調子に乗るなよ」「エラそうにすんな!」という批判も少なくありませんが、むしろ開き直ってみるのはどうでしょう。

将来ノーベル賞を取るとまで書いてありますから、普通の神経を持っている人は煽ることができないはずです。たぶん。

(7)お先にどうぞ

赤ちゃんが乗っているとどうしても安全運転になってしまうので、どうしても遅いスピードでの走行になってしまいがちです。

ノロノロと走って後続車に迷惑をかけておきながら、「赤ちゃんが乗っています」の報告だけでは確かに素っ気ないような気もします。

そこで、この『お先にどうぞ』ステッカーを貼りましょう! この文章からは周囲に迷惑をかけているという自覚も見て取れますし、礼儀正しい感じがあります。

ちなみにこのステッカーはネット上でもかなり評判が良かったですよ。

まとめ

「『赤ちゃんが乗っています』ステッカーを貼るデメリット」や「『赤ちゃんが乗っています』ステッカーのさまざまな種類」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

赤ちゃんがいる家庭への風当たりの強さは車だけではなく、電車でのベビーカー乗車問題、保育園問題などさまざまなものがあります。

しかし、いずれもお互いに思いやりの心を持つということ以外に解決策はなく、それを実現させるためにはやはり自分から実践していかなければなりません。

この記事を読まれた方には、今日からほんの少しでもそのことを意識してもらえると至福の限りでございます。

●追記/パピマミ編集部・上地

data-ad-region="1"> data-ad-region="2">

注目の記事

このコラム読んでどう思う?

  • いいね (247)
  • うーん (121)
data-ad-region="2"> data-ad-region="2">

あなたにオススメの記事

パピマミをフォローする