大人が子どもに「思わずぶつかってしまう」ワケと、子どもの武器について

先日、甥っ子(6歳)に思わずぶつかってしまいました。

上野動物園で「あら? 甥っ子、どこに行ったん?」と思って、遠くをキョロキョロと見ながら歩いていたら、尾てい骨のあたりにドン! とぶつかるものがあったのですが、それが甥っ子でした。甥っ子に、無言でじっと目を見つめられました。ゴメンよ、甥っ子。


オトナが子どもに思わずぶつかってしまうワケ。それは、オトナの視界が上のほうにあり、下のほうを見るのが苦手だからだと思います。

よほどお金に困って、自販機のつり銭の出口をひたすら探し歩くという習性でも身につかない限り、オトナは上のほう(少し遠くのほう)に目線があり、子どもの背の高さくらいの範囲は、意識して見ないと、見えていないということでしょう。

小さな室内犬にけっつまずいて故人となってしまう高齢者もいると聞きます。あるニュースによると、世界中で年間に100人単位でいるそうです。犬は適度にしつけていれば、子どもよりも静かにウロウロするので、子供より「危険」なのだと思います。

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しかし、ぶつかられる(踏んづけられる)小型犬や子どもには武器がある。それは甲高い声です。

たとえば、ときどき子どもの声で、企業名を読み上げているテレビコマーシャルがあります(たとえば某家電量販店など)。べつに子ども用品を扱っている企業のCMでもないのに、子どもの声で企業名を読んでいます。

あれにはワケがあると、CM業界では言われています。子どもの声の周波数帯域を、オトナは非常に意識して聞く習性があるということが科学的にわかっているのです。

つまり、オトナの視野に入らない子どもは、オトナが注意して聞くことのできる声を持っているというわけです。

子どもがあえて声を出さずとも、オトナが下の方を(つまり子どもを)注意して歩けばいいというご意見も出てくるかと思いますが、下を向いて歩くと、カラダの可動域がどうしても狭くなり、今度はオトナがなにかにぶつかったり転んだりするとの、ウオーキングトレーナーの意見があります。たしかに顎を引いて歩けと言われても、むずかしいですよね。

上野公園からの帰り道、今度は、渋谷駅の改札で、よその子にぶつかりました。またその子どもにじっと無言で目を見つめられました。

子どもの「あらぬ憎しみ」を買わないですむよう、下に注意しつつ子育てをする必要があるのではないかと思います。

●ライター/ミクノトモ(作家・コラムニスト)

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