深さ20cmでも溺れる!? 子どもの水難事故の防ぎ方と救助方法

【ママからのご相談】
水難事故についての相談です。海や川が危険だというのは、ある程度理解できるし十分に注意も払いますが、プール(特に子ども用の浅いプール)や家庭風呂、道路脇の溝などでも事故が起こるというのは本当でしょうか? また、万一溺れてしまったときにはどんな対処が正しいのでしょうか?

a 頭が水で覆われる深さがあれば、事故は十分に起こりえます。

こんにちは。海外在住プロママライターのさとうあきこです。

頭が水で覆われる深さとは、大人で30cm、子どもなら20cm程度です。そんな少しの水や浅さで、本当に溺れることがあるのだろうかと思いますが、状況次第では死亡事故も起きることがあります。

立ったり座ったりした状態なら脅威でない水量でも、横たわったときに口と鼻を覆うだけの水があれば、溺れる可能性が十分にあるのです。家の中でも、ちょっとした水遊び場でも事故は起きます。だからこそ、水難事故への対処法を知っておくことは、万一のときの安心につながるのです。

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水の事故を防ぐためにできること

海や川は、波や流れなどの変化があり、深さだけでは判断できない危険が隠れていることを知っておきましょう。“危険の存在を知ること”が“危険に早く気づくこと”につながります。

特に川では、浮き輪などがあっても流されてしまう可能性がありますし、川上の天候によって水量が急激に変わることがあります。同じことが排水口などでも起こりえます。雨が降って増水した側溝などで遊ぶのはとても危険です。川や池などの様子を見に出かけるのも事故を呼ぶ可能性があります。

プールでの事故の原因に多いのが、準備体操や休憩不足からくる“足のつり”と“ふざけ遊び”です。これらは、むしろ泳げるようになった子どもたちに多く、水に興奮して体調管理ができなかったり、浅いプールでもふざけて互いの体にしがみついたりから起こります。

もっと小さな乳幼児の場合には、自分ではコントロールできないので、大人が目を離さないことを徹底するしかありません。風呂場などには外から閉められるカギをかけて事故を予防しましょう。

溺れてしまった人への処置

第一に行うのは意識の確認です。意識がなければ救急措置を行います。救急車は周囲にいるほかの人に頼むか、救命措置を行ったあとで呼ぶのが一般的です。

水に溺れた場合には、人工呼吸がとても重要です。心臓マッサージと同時に人工呼吸で呼吸と脈を確保します。水を飲んでいる可能性もあるので、呼吸や脈が戻ったら顔を横へ向かせて吐き出したものが気道につまらないようにします。

さらに、濡れた衣類を着替えさせるか、タオルなどでくるみ体温が下がりすぎないようにして救急車の到着を待ちましょう。

水難事故における救助の考え方

家庭用風呂、足のつく深さのプールや通常の浅い川や排水口などで起きた場合には、大人が救助できることもあります。ただし、足がつかない深さのプールと深さに関わらず悪天候時や流れ波のある川や海では、一般市民による救助は難しく危険です。

溺れている人を見てすぐに飛び込むヒーロー的行動は、二次災害の発生につながるもっとも危険な行動だといわれています。訓練を受けたライフセーバーであっても、救助用の浮き輪などを持たずに救助に向かうことはほとんどないのだそうです。

では、私たちに何ができるのでしょうか? 水に浮く物や長いロープなどを探しましょう。それを投げ入れて救助を行うのが、二次災害を防ぎつつ人命を助けられる可能性の高い方法です。

まとめ

水難事故に対しては、危険性を認識すること、いざというときの救命方法を確認しておくこと、二次災害を招く救助は行わないことがルールです。

テレビドラマのようにさっそうと飛び込んで助けられるのは、特別な訓練を受けた人か、よほど幸運な人なのです。一にも二にも事故の予防に注意を払い、万一のときには冷静に消防署へ連絡し、水に入らずにできる救助の方法を探すのが、水の事故での正しい対処法です。

【参考リンク】
水の事故を防ぐためには ~大切な命を守りましょう~ | 相模原市役所

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●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)

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