母性と父性を分担! 意見の食い違う夫婦がバランスよく子育てする方法

【ママからのご相談】
子どもが小学生になり、子どもの育て方において、夫婦間で意見の食い違いが出始めてきました。そのため、子どもの目からは夫婦仲が悪いように映っているようです。このような食い違いは、夫婦のどちらかが譲歩しなければ温和な関係を保てないものなのでしょうか?

a 子どもに対して“母親がしてあげたいこと”と“父親がしてあげたいこと”をそれぞれ考えてみましょう。

はじめまして、こんにちは。藤じゅんです。ご相談ありがとうございます。

ご相談者さまご夫婦が、子育てにきちんと向かい合っていらっしゃる姿が目に浮かびました。お子さんは幸せですね。夫婦で子育てに関して意見の差異があることはそんなに珍しいことではありません。むしろ、ご夫婦お二人で子育てに熱心であることに感銘を受けました。素晴らしいことだと思います。

しかし、そのような中、お子さんにご夫婦の仲が悪く映ってしまってはいけませんよね……。そこで今回は、お子さんに“お母さんから伝えてあげたいこと”と“お父さんから伝えてあげたいこと”を一緒に考えてみたいと思います。

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夫婦それぞれの子育ての理想を尊重しつつ、時として夫婦一致の理想を貫きましょう

一般的な核家族の中では、唯一血がつながっていないのが夫婦ですよね。違った環境で、違うご両親のもと育ってきたわけですから価値観が違って当たり前。

ご夫婦のお子さんに対する子育ての理想においては、お子さんの性別にもよると思いますが、“ギブ&テイクの精神”と“ご夫婦どちらかが、一時的に子どもの逃げ道を与える懐の広さと最終的に諭す心構え”を持つことが必要かもしれませんね。

これは、夫婦で違った考えを各々が正当化し、子どもに伝えることではありません。子どもに対して母親は“父親の”、父親は“母親の”お子さんへの思いを理解したうえで、実践してみて欲しいことなのです。

例えば、子ども(男の子)がお友達とケンカして学校から連絡が来た場合(今回はあえてケンカの原因については触れないことにします)、

父親……「男の子はケンカぐらいするものだ。ケンカぐらいどうってことはない。ケンカから、学ぶことはたくさんあるんだ! 放っておきなさい!」

母親……「お友達とは仲良くしなきゃ。ケンカなんかしちゃだめよ。暴力なんてもってのほか! お友達に叩かれたり、蹴飛ばされてもやり返しちゃだめ。じっと我慢しなさい! ケンカになりそうだったら、先生に言うのよ」

このご夫婦のコメントはどちらとも間違ってはないと思います。しかしながら、子どもへの伝え方においてこの様な差異がでてくるのはどうしてなのでしょうか? 子どもはお父さんとお母さんからこのように言われると、どちらの考え方に耳を傾ければ良いのか、混乱してしまいますよね……。

では、こんな両者の考えを一つにまとめて子どもに伝えるにはどうしたらよいのでしょう?

“愛を教える母性”と“責任を教える父性”

ここで、NPO法人ハートフルコミュニケーション代表理事で人材開発コンサルタントとしてご活躍の菅原裕子さんの子育て関連著書の中から学んでいきたいと思います。

この中で、日常において子どもを保護し愛することは、母親の方がその機会が多い、ゆえに父親はそんな母親の気持ちを安定させてあげることが大切だと教えてくれています。そして、この“母性による愛と保護”が子どもの自己肯定感のもとになるのですが、それだけでは子どもは責任を学べないそうなのです。

そこで、“責任を教える父性”の重要性が大切になってきます。父性は必要以上に子どもを守ろうとはせず、原因をつくった子どもにその原因からおこる当然の結果を体験させようとします。

そして、子どもが居心地の悪い体験をするのをじっと見守り、未来に向けて子どもを強く育てようとしている……これが父性だと教えてくれています。仕事で忙しい父親だからこそ、妻である母親と子どもの様子をきちんと観察し、家庭内に父性が充分足りているかどうかを見極めることの大切さも教えてくれています。

子どもの成長に大切なのは“父性”と“母性”のバランス

このように“父性”と“母性”に焦点をあててみると、上記で取り上げた子どものケンカについては、父親がまず自分の考え方を伝え、その後に母親が愛と保護の気持ちをもって擁護し、補足してあげてみると良いかもしれませんね。そうすると、お子さんの目には決して夫婦仲が悪くは映らないはずです。お父さんもお母さんも自分のことを大切に思ってくれている気持ちが伝わるはずです。

“包み込んで優しくする母性”と“距離を置き、本来学ぶべきことを学ばせる父性”、この2つを大切にしていきたいものですね。そして、夫婦円満もお忘れなく……。きっと、お子さんはすくすく成長されることでしょう。


どうぞ、ご参考にされてみてくださいね。ご主人さまもきっと理解してくださることと思います。

【参考文献】
・『子どもの心のコーチング 一人で考え、一人でできる子の育て方』菅原裕子・著

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●ライター/藤じゅん(カウンセラー)

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