オダジョー次男も! 子どもの「絞扼性イレウス」の症状と予防策4つ

【ママからのご相談】
最近、オダギリジョーさんと香椎由宇さんの1歳になる子どもが『絞扼性イレウス』という病気で亡くなりましたよね。腸の病気で、腹痛やお腹の膨れ、嘔吐を繰り返すと書かれてありましたが、親がすぐに気づくことって難しいのでしょうか? うちの子どもはよく便秘になるので心配です……。

a 『絞扼性イレウス』を予防するには、キチンと排せつすることが大切です。

ご相談ありがとうございます。ママライターの亜依です。

オダギリジョーさんと香椎由宇さんのお子様がお亡くなりになったこと……私もTVのニュースで耳にして心を痛めました。原因は『絞扼性イレウス』とのこと。

病気のことを知るとともに、早期発見をするポイントや気を付ける点などをまとめてみましたので、ぜひご参考になさってください。

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『イレウス』とは?

通常、口から摂取した飲食物は胃から小腸、大腸を通って消化・吸収され、便となって肛門から排せつされるのですが、なんらかの原因で内容物が腸に詰まった状態のことを腸閉塞(イレウス)といいます。

【主な症状】
・腸が拡張して張ってくるため、おなかが張って痛くなる
・一般的な腸閉塞であれば、激しい腹痛と痛みのない時間が交互にやってくる(絞扼性腸閉塞の場合は、激しい腹痛が休まることはなく、時間とともに顔面蒼白・冷汗・冷感・脈や呼吸も弱く速くなりショック状態になる)
・肛門の方向へ進めなくなった腸の内容物が口の方向に逆流してくる(吐き気・嘔吐)

いろいろ治らない病気が多い中で、絞扼性イレウスはきちんとした診断・治療がなされれば手術で治りますが、診断・治療が遅れれば死に至る病気です。

激しい腹痛と吐き気・嘔吐が起きたらすぐに病院へ行きましょう。

予防策4つ

イレウスにならないためには、排便習慣をつけ、腸の中を循環させる(便秘にならない)ことが大切です。相談者さまのお子さまはよく便秘になるとのこと。

食事に気を付けるだけでも改善できるようです。

(1)不溶性の食物繊維・消化しにくいものは避ける

おくら、ゴボウ、たけのこ、さつまいも、里芋などが代表例です。

(2)よくかんで食べる

よくかむことは消化を助ける役割があります。

(3)消化にいいものを食べる

野菜、豆腐、白身の魚などが良いそう。シチューやおでんなど、煮込むものも消化に良いですよ!

(4)乳製品を摂取する

ヨーグルト、チーズ、牛乳などを積極的に摂取し、腸内の善玉菌を増やしましょう。

最後に

親が子どもの症状に気付くか、気付かないか。適切な対処ができるかどうかだけでなく、良い医師に診てもらえるかどうかも子どもの命運を分けるカギとなりますね。

私たちがお医者様の腕を判断するのは非常に難しく、どうしようもないことも多いのですが……相談者さまのように自分の子どもの体質を知り、もしかしたらかかるかもしれない病気について、知識と予防策を頭に入れておくことも、非常に大切なことだと思います。

●ライター/亜依(ママライター)

編集部追記

今回のコラムでは、絞扼性イレウスを早期発見する方法として、主な症状や予防法を交えてアドバイスをいただきました。

「絞扼性イレウス(絞扼性腸閉塞、複雑性イレウス)」について、まだまだお伝えしたいことがあるので編集部でまとめてみました。

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イレウスのさまざまな種類を知ろう!

上記コラムで取り上げてきたイレウス(腸閉塞)ですが、その種類はいくつかに分けることができます。

以下では、イレウスの主な種類について見ていきましょう。

機械的イレウス

イレウスとは、何らかの原因によって腸内で便が詰まり、腸閉塞を引き起こすことです。

その中でも、機械性イレウスは腸捻転やガンなど、便通を妨げるものがはっきりしている状態のものを指します。

機械性イレウスはさらに2つの種類に分けられ、『閉塞性(単純性)イレウス』と今回のコラムテーマである『絞扼性(複雑性)イレウス』があります。

違いとしては、基本的に血行不全を伴うかどうかで区別されることが多いようです。

機能的イレウス

一方、腫瘍などの器質的なものではなく、腸の働きが悪くなることで起こる腸閉塞のことを『機能性イレウス』と言います。

機能性イレウスも2つの種類に分けられ、『麻痺性イレウス』『けいれん性腸閉塞』があります。

麻痺性イレウスは、何らの理由で腸の働きが落ち、腸に便が詰まることを指します。

けいれん性腸閉塞は、けいれん症状を伴った腸閉塞のことで、排便の際に腸がけいれんして便が中にとどまってしまうという特徴があります。

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種類別の主な症状と原因

イレウスには大きく分けて4種類あることが分かりましたが、それぞれの具体的な症状や原因について、もっと見ていきましょう!

(1)閉塞性イレウス

主な症状としては、消化管の働きに伴って生じる激しい痛みがあります。痛みは断続的に繰り返されるとされ、発症する位置が低くなるほど痛みが強くなるとも言われています。

また、排便が止まる、嘔吐、お腹がふくれるといった症状もあります。

原因としては、ほとんどが手術後の腸の癒着だとされています。また、大腸ガンや腸炎なども原因になることがあります。

(2)絞扼性イレウス

絞扼性イレウスは、発症している部位に血行不全が見られ、最悪の場合には壊死(えし)の可能性もあります。

閉塞性イレウスに比べて重篤な症状が多く、激しい腹痛や嘔吐が続きます。

原因としては、腸の一部が重なり合う“腸重積(ちょうじゅうせき)”や腸がねじれる“腸捻転(ちょうねんてん)”などが挙げられます。

絞扼性イレウスを引き起こした場合、一刻も早く手術を行うことが求められます。

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(3)麻痺性イレウス

麻痺性イレウスの場合、腹痛は比較的軽いとされていますが、便秘や嘔吐などの持続症状も伴います。

急性腹膜炎による腸の運動麻痺、子宮外妊娠、糖尿病、外傷による出血などが主な原因として挙げられます。

また、医薬品の副作用として起こるとも言われ、抗うつ剤や下痢止め薬、モルヒネなどの薬が原因となるようです。

(4)けいれん性イレウス

けいれん性イレウスは日本ではあまり見られないとされています。

症状には、ゆるやかで周期的な腹痛や排便の停止、お腹のふくらみなどがあります。

鉛中毒や虫垂炎などの病気のほか、ヒステリーも原因になるとされています。

イレウスを発症しやすい年齢

イレウスは子どもから大人まで発症すると言われていますが、相澤病院が公開しているデータによると、腸閉塞で入院した患者は80〜89歳(41人)が最も多かったようです。

逆に、39歳までの入院数は1年間で9人となっており、若い年齢ほどかかりにくいことが分かります。

高齢になるにつれて発症率があがるのは、加齢による腸の働きの低下が原因とも言われています。

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生後すぐに発症することも

高齢の人に多いイレウスですが、生後まもなく腸閉塞を患うケースもあるようです。これは先天的に小腸が狭いことなどが原因となるようです。

生後しばらく経ってからのイレウスは、壊死性腸炎やヒルシュスプルング病などが原因となるとされています。

子どもが訴える主な症状としては、嘔吐が最もよくみられるようです。イレウスの症状が進行していると、嘔吐物に便が混じることがあり(吐糞症)、この場合はすぐに病院に連れて行くようにしましょう。

イレウスの合併症

手術後

イレウスの合併症は、主に手術の際に起こることが多いとされています。

イレウスは通常、手術の前に食事制限が取られますが、絞扼性の場合などは緊急で手術を行う必要があります。

そのため、胃に残っていたものが気管に入り、肺炎を併発してしまうことがあるようです。

さらに、イレウスの手術後は痰(たん)が多くなりますが、それが気管に入ってしまうことも肺炎の原因となります。

腹腔内の不十分な洗浄による細菌感染、発熱などの危険もあります。

絞扼性イレウスによる合併症

絞扼性イレウスで腸が壊死して急激な痛みが生じた場合、全身状態が悪化します

発熱や脱水、敗血症も引き起こされ、呼吸機能や心臓、腎臓の機能低下まで影響を及ぼします。

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検査方法

症状によっては死に至ることもあるイレウスですが、その検査方法にはどのようなものがあるのでしょうか。

触診・聴診

イレウスを起こしている人は、お腹がふくらんでいることが多いので、触診や打診などで確認することができます。

また、イレウスになると腸の働く音が聞こえづらくなるとも言われ、聴診も重要な診断方法となるようです。

画像検査

イレウスの検査には、他にも超音波検査やX線検査なども行われます。

それぞれ用途に合わせ、腹水の確認や腸のふくらみ、血行不良の有無の確認が行われます。

イレウスの再発リスクは高い!?

イレウスは、比較的再発しやすい病気だと言われています。

その原因として、腫瘍の再発が挙げられます。これは機械性イレウスのケースですが、一度取り除いたがんの腫瘍が再発すると、せっかく確保されていた道が再度塞がれてしまいます。

がんは単体で放置しても大変危険なので、健康診断などで早期発見に努めましょう。

また、便秘による再発も考えられます。便秘が原因で腸閉塞になっていた人は、一度症状が改善されても便秘が慢性化していることも多く、再発してしまいやすいとされています。

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イレウスの治療法

イレウスの治療には、イレウス管と呼ばれるチューブを鼻から通して吸引する方法と、開腹手術があります。

イレウス管を使用する場合は、比較的症状が軽かったり、緊急性がないケースが多いようです。

治療としては、イレウス管を入れて小腸にたまった食べ物を吸引して小腸の腫れを抑え、2週間ほど経過観察をします。

しかし、それでも治らない場合は開腹手術が行われます。

イレウスの効果的な予防法5つ

(a)規則正しく排便する

腸を詰まらせないためには、排便習慣を規則正しくする必要があります。

スムーズな排便には食事内容も大いに関係してくるので、乳酸菌などが含まれている整腸作用のある食材を積極的に摂取するようにしましょう。

(b)ストレスをためない

ストレスをためないことは、イレウス予防の上で大きな意味を持ちます。

人はストレスを抱え込むと自律神経の乱れにより腸内環境が荒れ、病気や体調不良を引き起こすリスクが増加します。

また、けいれん性イレウスは原因の一つにヒステリーがありますので、日頃からストレスをためないような工夫をしましょう。

(c)定期的に健康診断を受ける

上記で見てきた通り、イレウスにはさまざまな原因がありますが、大腸がんも大きな要因となります。

健康診断などで大腸がんを早期発見することは、イレウスの予防にもつながります。

イレウスに限らず、多くの病気の予防にもなるので、健康診断は定期的に行うようにしましょう。

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(d)食事習慣を改める

日頃はあまり気にしない、自分の食事グセ。しかし、そのクセ次第によってはイレウスの発症リスクをあげている可能性があります。

直すべき食べグセの1つ目には、早食いが挙げられます。早食いは食べ物をろくにかまず、まだ大きさが残る食べ物を胃へと送り込むことになります。

そうすると胃や腸に負担がかかり、食べ物が残って便詰まりの原因となります。

2つ目に、暴食があります。これも食べ物を過剰に摂取すると、消化不良の原因になり、便詰まりを誘発します。

また、消化の悪い糸こんにゃくや昆布などを大量に摂取することは大変危険なので、できるだけ消化によいものを食べるようにしましょう。

(e)適度な運動

運動には、腸の働きを促す効果があります。日頃からデスクワークなどで運動不足な人は、腸の働きが弱っている可能性がありますので、運動の習慣をつけるようにしましょう。

こんな症状があったら注意!

イレウスには少なからず身体症状が現れます。セルフチェックで自分がイレウスでないか確認しましょう。

【イレウスの可能性がある症状】
・吐き気・嘔吐がある
・おなかが張っている
・断続的な腹痛がある
・便秘が長く続いている
・おならが出ない

イレウスの主な症状はこの通りです。いくつか当てはまった人は、病院で受診することをお勧めいたします。


「イレウスの種類」や「セルフチェックの項目」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

イレウスはあまり聞き慣れない病名のため、他人事と感じてしまいがちです。

しかし、その原因には私たちにも身近な便秘があり、誰もが発症する可能性を持っています。

日頃の食生活や運動を心がけて、快適な排便環境を作るようにしたいですね。

(パピマミ編集部/上地)

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