100人に1人が発症!? 「パニック障害」の知識と家族のサポート方法

【女性からのご相談】
先日夫から、「パニック障害らしい。しばらく休職して治療する」と打ち明けられました。真面目な仕事人間なのに、早退してきたり、休みをよく取ったりするようになり不思議に思ってはいましたが、あまりに突然すぎて信じられない思いでいっぱいです。『パニック障害』とはどんな病気なのでしょうか?

a 『バニック障害』は、突然激しい発作に襲われる病気で、日常生活に影響を及ぼすことがあります。

こんにちは。海外在住プロママライターのさとうあきこです。

『パニック障害』は、最近よく知られるようになった比較的新しい病気ですが、100人に1人は経験しているという説もあり、決して珍しくない病気です。

早期に適切な治療を施せば完治しやすい病気であり、「治療に専念したい」というご主人の対処は正しいと思われます。

ただ、それを突然告げられた家族が戸惑うのも当然でしょう。『パニック障害』の治療は、患者本人だけでなく、医師の治療と家族の協力が欠かせません。『パニック障害』に関する正しい知識と理解を深めることが、何よりご主人に対するサポートになるはずです。

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パニック障害の原因

『パニック障害』は、これまでストレスなどの心的要因が原因と考えられてきました。ところが、まだ完全には解明されていないものの、最近は、体内の機能に問題が起きて発症する身体因性と捉えるのが主流となりつつあります。

身体因性といっても、体のどこかに病気が潜んでいるわけではなく、脳内不安神経機構といわれる場所に異常が起きていると考えられています。パニック・不安・恐怖などの感情が神経伝達される間に起こる脳内不安神経機構の誤作動によって、体に異常が発生しているというのです。

パニック障害の症状

激しい動悸・震え・窒息感・不快感・恐怖感など、複数のパニック症状の組み合わせが突然起こり、10分程度の短い時間内にピークに達します。

『パニック障害』かどうかは、予期しない発作を繰り返したり、発作を起こすのではないかという不安や恐怖を1か月以上にわたって感じ続けるなどの複数の症状から総合的に診断を下します。

『パニック障害』の患者には、発作を恐れて特定の場所に近づけなくなったり、外出そのものができなくなってしまったりという症状が現れることもあります。

パニック障害の治療法

実際の治療は、「パニックを起こさない」という安心感を作り出すために薬で発作をコントロールする薬物療法と、不安や恐怖感を自分でコントロールするための認知行動療法の2本立てが主流です。

薬物療法だけでは、薬がないとパニックを起こすという条件づけが生まれかねないため、発作が激しい時期を過ぎると、投薬量を減量していきます。その一方で進めていくのが、認知行動療法です。

認知行動療法は、過敏に反応しすぎている心のコントロール法を学ぶために行います。たとえば、発作が起きたときの呼吸法やリラックス法を身につけたり、不安や恐怖の対象となっている場所や状況に、少しずつ挑戦して克服していったりします。

また、同じ症状を持つ人のグループに参加して、「自分だけが苦しんでいる」という感覚から抜け出すのも効果を発揮することがあります。

パニック障害を克服するために家族が一緒にできること

健康な心は健康な体に宿ります。規則正しい生活や正しい食生活なども心の安定につながり、治療を助けます。

また、不安や恐怖を感じる場所であっても、信頼できる人と一緒であれば大丈夫ということもよくあり、行動を共にすることが治療の手助けとなることもあります。

患者にとって最も身近な存在である家族が、耳慣れない病名やさまざまな情報に惑わされず、『パニック障害』という病気を理解して受け入れてくれること、そして、家庭が患者にとって安心できる場所であることが、何よりのサポートとなるでしょう。

【参考リンク】
知っておこう! パニック障害 | アゼガミ治療室

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●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)

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