涙には3種類ある!? 子どもの人格形成に関わる“泣くこと”のメリット

【ママからのご相談】
6歳の息子はとても泣き虫です。「負けて悔しかったよ」「僕もおもちゃが欲しいよ」など、何かあるごとに泣いて訴えます。泣いている間は何をしても泣きやみませんが、散々泣いた後は嘘みたいにケロッとしています。いつでもどこでも泣いてしまう息子の性格が心配で主人に言ったところ、「ママもよく泣いてる」と言われました。たしかに、主人と言い合いになったり、ドラマで感動したり…、私も感情が高ぶると泣きやすい性格をしていると思います。そんな私に育てられたから、息子も泣き虫なのか! とショックでした。とはいえ、今さら私の泣き虫が治るとも思えず、また、そんな理由で次男と関わらずに生活ができるはずもなく、「この子はこのまま、泣き虫として育つのか……」と申し訳なく感じています。

a 涙を流すことには大きな意味があります。

ご相談ありがとうございます。ママライターの木村華子です。

小さな子どもはよく泣くものです。そんな子どもを見て、親は、「泣かないの!」「男の子でしょ!」という風に、注意をしてしまいがちですね。たしかに、映画館や図書館などの公共の場で泣かれると、その親は責任もって対処するべきだとは思います。それは騒がしくしている子どもに秩序やマナーを教えるべきだといった意味で、“泣くな”という趣旨とはまた別の話です。

そもそも、人間が“泣く”という行為は悪いことなのでしょうか? 今回は、“泣く”という行為がママや子育てにもたらすメリットについてお話しいたします。

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感情的に泣くと、ストレスが解消される!?

「泣くとストレスが解消される」ということは、ほとんどの方が経験からご存じなのではないでしょうか? 喧嘩や失恋、映画やドラマ、また結婚式やサプライズなどのうれし涙……大人になれば、泣く機会は減っていくものの、それでもごく稀に涙を流した後は、気持ちがスッキリしているはずです。

『涙―人はなぜ泣くのか』の著者ウィリアム・H・フレイ博士は、涙とストレスの関係を医学的に証明し注目を集めました。博士によると、涙は3つの種類に分類することができます。

(1)基礎分泌による涙
(2)玉ねぎを切るときなどに出る刺激からの涙
(3)相談者様親子が流している感情による涙

このうち“感情による涙”からは、ACTHが検出され、これは他の2つからは検出されないものでした。感情による涙は、他の涙とは別物であることが分かったのです。

さらにその後、東京女子医科大学で行われた別の研究では、泣く前と泣いた後の血中のACTHを比較すると、泣く前よりも泣いた後の方が減っていることも分かりました。じつは、涙から検出されたACTHとは、ストレスを受けることによって分泌されるストレスホルモンの一種です。つまり、泣くことでストレスを体外へ排出される証明がされたということですね。

子育てはストレスの連続です。たくさん泣いてストレスをため込まない育児と、涙をこらえながらストレスをため込む育児……どちらが健全だと感じられるでしょうか?

涙は、子どもの人格形成に欠かせないポイントです!

東京女子医科大学名誉教授の出村博先生は、以下のようなことをおっしゃっています。

『泣くことは子どもの人格形成においても重要な要素となっている。泣くのを無理やり辞めさせたり、無視したり、過度に甘やかすのではなく、子どもが安心して思いっきり泣ける状況を作ってあげることが大切』

子どもにはいつも笑顔であってほしい、と思いがちですが、人生は笑顔ばかりではいられませんよね。楽しいことやうれしいことはもちろん、マイナスな感情が沸き起こるシーンもあるはずです。自分のマイナスな感情を押し殺すのではなく、言葉や態度でうまく表現できるよう健全な心の成長を遂げるためには、幼いうちに“ママの胸で思いっきり泣く”という経験が不可欠なのではないでしょうか。

泣く子どもの無理なおねだりを受け入れたり、ワガママを聞いてあげることは必要ありません。うまくいかず泣いて葛藤するお子様のお話しを、ゆっくり聞いてあげる姿勢が大切なのです。

泣く子も、泣く大人も、悪いことではありません

「泣く子は悪い子」……なんとなく、そんなイメージで子育てをしていませんか? しかし、怒りや悲しみ、嫉妬や恐怖など、マイナスな感情とは一生涯縁を切ることができません。子どもたちは、そんな感情との付き合い方を学んでいる真っ最中なのです。また、大人だからといって涙を堪える必要もありませんね。素直に涙が流せることは、同じ大人として羨ましくも感じます。

ぜひマイナスに捉えず、のびのびと子育てを楽しんでください。

【参考文献】
・『涙について』佐々木重雄・著

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●ライター/木村華子(ママライター)

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