経済的に楽な子供の年の差は……5歳? 2歳? 3歳?

【ママからのご相談】
1人目が1歳の誕生日を迎えたので、そろそろ次の子について考えるようになりました。結局のところ、子どもは何歳差が育てやすいのでしょうか。教えてください。

ご相談ありがとうございます。木村由香里です。

ファイナンシャルプランナーという立場から、きょうだいの年の差について、経済的なメリット、デメリットをお話しさせていただきたいと思います。

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教育費のピークが重ならない5歳差

5歳差のメリット

大学4年間の教育費のピークが重ならないので、教育費の捻出に悩むことが少なくなることが、最大のメリットではないでしょうか。

また、子どもが小さいうちも、幼稚園に通園する時期も重ならないので、家計の負担が分散されます。

実は、我が家もこの5歳差です。住んでいる横浜市は私立幼稚園しか存在しないので、家計はとても助かりました。

我が家の家計では、子どもを私立幼稚園に同時に通わせるとなると、かなり苦しい状況だったと思われます。

5歳差のデメリット

5歳差のデメリットとして、ライフプランをしっかり組んでおかないと、親の老後資金が不足しがちな点が挙げられます。

下の子が学校を卒業して独立する頃には、もう老後が間近に迫っている状況になりがちです。

5歳差の場合、子どもの教育資金と親の老後資金のどちらも、早めにゆっくりコツコツ貯めていく心構えが必要となります。

一気に育てられる2歳差

2歳差のメリット

上記の5歳差と比べ、2歳差の最大のメリットは、一気に育ててしまえるところだと思います。

若くしてパパとママになった場合、さらにこのメリットが最大限に活かされます。

若いパパママなら、自分たちの老後のことはひとまず置いておいて、「子育てに集中」できるのです。

子どもが独立するときでも、パパもママもまだまだ働ける世代なので、老後資金は子育てが一段落してから考えればいいのです。

また、幼稚園や保育園に同時に通うと兄弟割引が利用できたり、私立幼稚園に通わせているご家庭向けの就園奨励補助金の額も加算されますので、大きなメリットではないでしょうか。

お子様が小さいときもいろいろと大変だと思います。

そんなときは、まだ若いじいじとばあばに甘えられることも、隠れたメリットだったりします。

2最差のデメリット

2歳差のデメリットは、子どもの進学資金は計画的にためておかないと、教育費のピークとなる大学時代の家計が火の車になります

お子様の小さい今から、計画的に教育資金を準備しておきましょう。

入学が重なる3歳差は?

3歳差のメリット

中学入学と高校入学が重なる3歳差ですが、裏を返せば受験時期がぴったりと重なることになります。

家族が一丸となって受験に集中できますので、その点ではメリットが大きいのではないかと思います。

上の2歳差のように、同時通園の割引については保育園に通園させた場合なら利用できますし、私立幼稚園の就園補助金も3歳差でも加算されるケースに多く該当するでしょう。

3歳差のデメリット

3歳差のデメリットである入学が重なることはあらかじめ予測できているので、積立や学資保険などをうまく利用し、入学資金としてしっかり用意しておくと安心ですね。

教育費のピークである大学時代も1年重なりますので、2歳差と同様に、教育資金は前もって準備しておきましょう。


いくつかの年の差でのメリット・デメリットを挙げてみましたが、いかがでしたでしょうか。

なかなか思い通りにいかないのも子育てですので、気にし過ぎることなく、最後は天に任せてみるのもいいかもしれません。

●ライター/木村由香里(ファイナンシャルプランナー)

編集部追記

今回のコラムでは、「子どもは何歳差が育てやすいの?」という問いに対して、「それぞれにメリットデメリットがあります」という視点でアドバイスをいただきました。

「子供は何歳差が育てやすいのか」について、一般的にはどう言われているのか、編集部でまとめてみました。

世間のママが思う「理想的な子供の年齢差」とは

ユニチャームが運営するサイト『ベビータウン』では、「1人目と2人目、理想の年齢差は?」というアンケートを取っています。

子どもが一人のママの場合

子どもが一人いるママの場合、子どもの理想的な年齢差は、

・第1位……2歳(51.2%)
・第2位……3歳(29.7%)
・第3位……4歳(13.3%)

となっています。ダントツはやはり2歳差となっています。

理想の年齢差を選んだ根拠として最も多かったのが、『子どもの年齢が近い方が子どもが遊びやすい(28.0%)』というもの。

続いて、多かった根拠が『1人目がある程度手が離れてからの方が育児がラクそう』(25.3%)となっています。

どちらを見ても、なるべく育児の負担を軽減したいというママの気持ちが垣間見えますね。

子どもが複数のママの場合

子どもが複数いるママの場合、子どもの理想的な年齢差として、

・第1位……2歳差(48.9%)
・第2位……3歳差(30.7%)
・第3位……4歳差(10.6%)

となっており、子どもが一人のママと同じ順位になっています。

ちなみに、子どもが複数いるママに聞いた『現実の年齢差』については、

・第1位……2歳差(36.0%)
・第2位……3歳差(22.4%)
・第3位……1歳差(17.8%)

となっています。

1位と2位は理想と同じ年齢差となってますが、3位が『4歳差』ではなく『1歳差』になっていることが分かります。


なお、厚生労働省が平成22年に発表した出生の推移では、きょうだいの平均的な年齢差は2〜3歳となっています。

年齢差別に見る育児の苦労

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子どもの年齢差で苦労するのは経済面だけではありません。

以下では、子どもの年齢差別に育児の苦労ポイントを見ていきましょう。

年子の場合

年子の場合は、成長にさほど差がないので、手のかかる時期が重なるツラさがあります。

たとえば、新しい赤ちゃんが生まれたとき、上の子もまだ赤ちゃんなので、単純に育児の苦労が倍増します。

年子を経験したママは、「年子は苦労するからやめなさい」と自分の子どもに教えることも多いようです。

また、一部のママの中には年子に対して偏見を持つ人もおり、「まだ甘えたいざかりなのに、上の子がかわいそう」などと言われることもあるようです。

2歳差の場合

育児の苦労という面で一番キツいのは、実は“2歳差”ではないかと言われることもあります。

下の子が生まれたとき、上の子は“魔の2歳児”と呼ばれるイヤイヤ期に突入しています。

そのため、ママの言うことを簡単には聞かず、慌ただしい赤ちゃんのお世話と同時に反抗期の相手もしなければなりません。

理想の年齢差としてよく1位に挙がる“2歳差”ですが、出産直後の苦労は想像を絶するものがあるようです。

3歳差の場合

3歳差の場合は、主に学業の面で苦労することが多いようです。

とくに中学からが大変で、上の子が高校受験の勉強をしているときに下の子は中学受験をしています。

そのため、両親はどちらかにつきっきりでいるわけにはいきません。

家の中が終始ピリピリムードで神経が疲れてしまうママも少なくないようです。

4〜5歳差の場合

4〜5歳差の場合は、比較的楽に育児できているママが多いようです。

下の子が生まれたとき、上の子は幼稚園に通っているため、育児に集中することができます

また、受験などもあまり被らないため、どちらかの子につきっきりで勉強を教えてあげることができます。

しかし、年齢差の分だけ育児期間は伸びるので、3歳差までのママと比べると、苦労する期間が長いとも言えます。

6歳差〜の場合

こちらは下の子が生まれたとき、上の子は小学生以上になっているので、赤ちゃんの面倒を見てもらうこともできます。

年齢差が大きく離れた子どもは、成長してからもきょうだいゲンカが少ないことが多いようです。

しかし、子育て期間はとても長く、例えば6歳差の場合、上の子が小学校に入学して下の子が卒業するまで12年かかります。

年の差が大きすぎると、育児初心者に戻る!?

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子育ては毎日が失敗の繰り返しで、ママも子どもも一緒に成長していくものです。

そんな中でママは次第に“子育ての勘”のようなものを身につけ、人によっては赤ちゃんが泣いたら何を欲しているか瞬時に判断できるようになります。

このような“子育ての勘”は2人目、3人目と便利に使うことができますが、あまりにも年の差が離れていると、勘が薄れてくるようです。

沐浴やミルク作りに手間取り、まるで初心者に戻ったかのような感覚になってしまうママも。

また、6歳差などの場合は育児グッズが大きく変化していることも珍しくなく、戸惑ってしまうことも多いようです。

その側面だけに着目すれば、年子育児は安心ですね。

世界で一番短い子どもの年齢差は、6か月半

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私たちが子どもの年齢差について考えるとき、大抵1歳差からカウントしていくものです。

しかし、イギリス在住のママ、サディ・ブッデンさんは上の子を出産した3週間後に2人目を妊娠したことで話題となりました。

上の子との年齢差はわずか6か月半。きょうだいで同じ学年になるのです。

双子なら珍しくありませんが、きょうだいで同じ学年ってなんだか不思議な感じがしますね。

ちなみに、日本では10か月差で産んだママもいるようです(ネット上での自称のため、事実かは不明)。

年齢差ごとに被る行事を知ろう!

子どもの年齢差によっては、上の子と下の子の行事がよく被ることがあります。

行事が被るとお金や労力に大きな負担がかかるので、年齢差ごとに被る行事を知って計画を立てましょう!

以下では、1〜6歳までの年齢差を中心にご紹介します。

1歳差はほぼ被らない!

被る行事はほぼありません。しかし、2年連続で同じ行事が続くため、苦労することも多いようです。

たとえば、上の子につきっきりで勉強を教えてようやく厳しい受験戦争を乗り越えても、来年には同じことが繰り返されます

受験勉強は1、2年前から始まることが多いので、自分で勉強を教えているパパママは休まる暇がありません。

2歳差は意外と被る

2歳差の場合、上の子の小学校入学と下の子の幼稚園入園が被ります。

そのため、上の子にはランドセルなどの通学グッズ、下の子にはお弁当箱などの登園グッズを同時に用意する必要があります

また、

・高校受験(上の子)と中学入学(下の子)
・大学受験(上の子)と高校入学(下の子)

が重なります。

3歳差は大学受験と高校受験が被る

3歳差は2歳差と違って、きょうだいそろって受験勉強をする機会が多くあります。

具体的には、

・高校受験(上の子)と中学受験(下の子)
・大学受験(上の子)と高校受験(下の子)

です。

一度に受験という大イベントが終わるため、平穏な期間も長いですが、その分入学費などが重なるため、金銭的な負担が大きくなります。

4〜5歳差の場合

4歳差の場合は、大学入学(上の子)と高校受験(下の子)が被ります。

5歳差の場合は、大学受験(上の子)と中学入学(下の子)が被ります。

どちらも、一度に出費する額はそこまで大きくなりません

6歳差の場合

6歳差になると、4、5歳差の平穏さとは一変して、被る行事が多くなり、

・中学校入学(上の子)と小学校入学(下の子)
・大学入学(上の子)と中学校入学(下の子)

と、入学のタイミングが被ります。そのため、金銭的な負担も大きくなります。

年齢差ごとの経済的メリット・デメリット

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上では2歳、3歳、5歳のみに焦点を当てて経済的メリット・デメリットをご紹介していますが、以下では、その他の年齢差についてお話ししていきます。

年子のメリット・デメリット

ー年子の経済的メリット

年子の経済的なメリットとしては、育児グッズや洋服などをおさがりとして使えるという点があります。

ある程度時間が経つと、傷んでしまったり古くなってしまったりしますが、年子なら大丈夫。

意外と出費がかさむ育児グッズと洋服代を節約することができます。

また、2歳差同様に幼稚園などで兄弟割引などが適用されるのも魅力的です。

ー年子の経済的デメリット

年子の場合、下の子と上の子が同時にオムツをはいている期間が長く、どうしても出費が多くなってしまいます。

また、入学や成人式などの行事が連続して来ることにも注意が必要です。

たとえば、小学校入学であれば、ランドセルや勉強机などの購入が2年連続になります。

4歳差のメリット・デメリット

ー4歳差の経済的メリット

4歳差の場合、あまり被る行事もないため、大きな出費が重ならないことがメリットとなります。

また、4歳だとオムツを卒業している子が多いため、下の子とオムツ費用がかぶることもありません。

ー4歳差の経済的デメリット

4歳差のデメリットとしては、上の子の洋服や育児グッズが古くなってきているため、買い替えるケースが多く、手痛い出費となるようです。

また、ネット上では4歳差だと意外に仲良く遊んでくれないとの体験談も多く、結局はオモチャなどを買い与えているようです。

6〜10歳差のメリット・デメリット

ー6〜10歳差の経済的メリット

このくらいの年の差になると、入学資金や塾などの教育費をためる期間がたっぷりあることがメリットと言えるでしょう。

とくに7歳差は被る行事がほとんどないため、貯蓄に専念することができます

ー6〜10歳差の経済的デメリット

6歳差に限っては、中学と大学の入学が被るため、大きな出費が重なってしまいます。

また、10歳離れている場合は育児期間が長いため、自分たちの老後資金をためる時間も少なくなります

まとめ

「理想的な子供の年齢差」や「年齢差ごとの被る行事」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

一般に、理想的なきょうだいの年齢差は2歳差だと言われています。

しかし、金銭的、身体的な負担から総合的に見ていくと、必ずしもそうとは言えないような気もします。

大切なのは、子どもを立派に育て上げられるかどうか。

きちんと家族計画を練って、育児を楽しむようにしたいですね。

(パピマミ編集部/上地)

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