医師目線でチェック! 信頼できる赤ちゃんの皮膚科選びのポイント5つ

【ママからのご相談】
生後4か月の娘がいるのですが、最近肌の調子があまり良くありません。

そこで今度病院に連れて行こうと思うのですが、近くに小児科が一杯あり、どこに連れて行くべきか迷っています。

病院選びのポイントがあれば教えていただきたいです。

a 小児皮膚の知識に長けた医師を選んで!

ご相談ありがとうございます。ベビーマッサージ&ベビースキンケア講師のfurahaです。

赤ちゃんの肌は敏感なので、すぐに肌トラブルを起こしてしまいますよね。

子どもの肌に異変を感じたらご相談者様のようにすぐに病院へ行く、これはとても重要なことです。

病院へ行かず放っておくと肌トラブルはひどくなる一方です。

しかし、症状が軽いうちに治療を行うと、その分軽い薬で短期間で治すことが可能となります。

そこで注意したいのが、ご相談にもある通りやはり病院選びですよね!

大切なお子様の肌トラブルや病気を診てもらう病院、ぜひママの目で信頼できる医師を選んでもらいたいと思います。

「近くに小児科が一杯あって……」ということでしたが、肌トラブルに関しては、もし近くに小児皮膚科の医師がいれば小児科よりも専門の小児皮膚科の方がおすすめです。

ただ、小児皮膚科の医師は数が少ないです。

もしお近くにいなければ、小児科でも皮膚について熱心に勉強している、納得できる診察を行ってくれる医師を選びましょう。

その際「この医師は信頼できるのか?」と見極めるチェックポイントを以下でご紹介していきます。

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医師選びの5つのポイント

信頼できる医師かどうかのチェックポイントを以下にあげてみました。

愛育病院皮膚科部長の山本先生が監修された『赤ちゃんの肌トラブルを防ぐ本』でも紹介されているものです。

医師目線でのチェックポイントでもあるので、ぜひ病院選びの参考にされてください。

(1)患部だけでなく全身を診てくれる

1か所で肌トラブルを起こしているということは、肌全体の機能が弱くなっていて患部以外もトラブルを起こしやすい状態である可能性があります。

そこまでチェックしてくれる医師が望ましいでしょう。

(2)目で見るだけでなく、手で触る (視診・触診)

見た目ではキレイに見えているけど、触ってみるといつもの肌状態と違ってザラザラしている……ということよくありますよね?

それと同じで、視診だけではわからないこともあるはず! 必ず触診もしてくれる医師を選びましょう。

(3)「いつから? 前にも出た?」などの丁寧な問診をしてくれる

こちらも触診の件同様、どれくらい前から症状があるか把握していないと正しい治療はできませんよね?

医師からの丁寧な問診があるかだけでなく、こちらの質問にも嫌な顔せず応えてくれるかどうかも重要です。

(4)薬の塗り方・スキンケアの方法を教えてくれる

病院で処方される薬は正しい塗り方をしなければその効果を存分に発揮できません。

そのため、薬の正しい塗り方を指導してもらうのは必須です。

また、より親切な医師は薬で症状が完治した後の自宅でのスキンケア方法についても教えてくれます。

なぜなら、自宅でのケア方法を改善しないとまた同じようなトラブルを起こしてしまう可能性があるからです。

信頼できる医師を見つけたら、ママの方からスキンケア方法や、自宅で使うおすすめのスキンケア剤などを聞いてみるのもいいでしょう。

(5)次回の診察日を決めてくれる

患部だけを診て薬を出し、次回の診察日を設定せず、「薬がなくなったらまた来て」というような医師は要注意!

なぜなら、その医師は治療計画がきちんとできていないからです。

肌トラブルというのは肌の機能が低下するために起こるものであり、その肌内部から治さないと完治したとは言えません。

そして、それには時間もかかります。

そのため、治療計画ができている医師であれば、「この薬を1日何回どれくらいの期間塗って何日後にまた来てください」と次回の診察日まで決めてくれるはずです。

信頼できる医師を見つけたら治療方針に従って完治を目指して!

上記のチェックポイントを満たしていない医師は残念ながら信頼できるとは言えません……。

大切な赤ちゃんのお肌を診てもらう医師、もしママが納得できる治療を行ってくれないのであれば、病院を変えることをおすすめします。

そして、信頼できる医師を見つけたら、その医師の治療方針に従って完治を目指しましょう。

先程から述べている通り、肌トラブルは肌内部の機能に問題があり起こっているもので、その内部から治すのには時間がかかります。

見た目で治ったようにみえるから、と処方された薬を塗るのを途中でやめてしまうとトラブルが再発する可能性もあるので、医師の治療計画に従うことも重要です。

ぜひ信頼できる医師を見つけて、お子様の肌トラブルを解決してあげてくださいね。

【参考文献】
・『赤ちゃんの肌トラブルを防ぐ本』すこやか肌を育てる会・著

●ライター/furaha(ベビーマッサージ講師)

編集部追記

今回のコラムでは、子どもの病院選びのコツとして、5つのポイントを踏まえてアドバイスをしていただきました。

「赤ちゃんの皮膚科選び」の具体的なポイントについて、さらに編集部でまとめてみました。

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赤ちゃんがかかる主な皮膚の病気6つ

これまで、赤ちゃんに肌トラブルが起こった際の病院選びについてお話ししていただきました。

しかし、そもそも赤ちゃんの肌トラブルにはどのようなものがあるのでしょうか。

いきなり症状が出たときに慌てないよう、赤ちゃんの主な肌トラブルについて知っておきましょう。

(1)アトピー性皮膚炎

発症する年齢によって症状が異なりますが、赤ちゃんの場合は顔や頭を中心に湿しんがみられます。

基本的に体質の問題であることが多いようで、家族にアレルギー体質の方がいる場合はすぐ受診しましょう。

ちなみに、アトピー性皮膚炎と食物アレルギーは混同されがちですが、実際は直接の原因にはならないと考えられています。

もし子どもにアトピーの症状が出ても、自己判断で食品を制限することはやめましょう

(2)おむつかぶれ

これも乳児期特有の肌トラブルですね。

基本的にはおむつと接触していた部位に発症することが多いです。

症状としては、赤いブツブツができたり、ただれ、痛みやかゆみなどが挙げられます。

対処法としては、当たり前ですがおむつをこまめに取り替えることが有効です。

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(3)乳児脂漏性皮膚炎

主に生後3か月までに発症することが多いようです。

これは、乳児の皮脂の分泌が生後3か月まで盛んであることが原因となります。

症状がアトピー性皮膚炎と似ているケースがあり、実際に移行することもあるようです。

対策としては、赤ちゃんの肌を清潔に保つことが挙げられます。とくにお風呂上がりは保湿してあげることも大切です。

(4)乳児湿しん

生後2週間ごろから発症が多くなる病気です。

原因はさまざまですが、食事の際のよだれや汗などがあります。とくに離乳食へ移行した際に口の周りなどに見られます。

基本的には塗り薬で治りますが、繰り返すようだとアトピー性皮膚炎も疑われます。

(5)虫さされ

こちらは乳児期に限りませんが、代表的な肌トラブルですね。

原因となるのは、蚊やダニ、シラミやハチなど、さまざまです。

基本的には数時間から1週間ほどで治りますが、数ヶ月経っても完治しないケースもあります。

また、赤ちゃんの場合は症状が出るのが大人より遅く、1〜2日ほど遅れてくるようです。

さらに、大人よりも激しい炎症反応を起こすことが多く、注意が必要です。

(6)あせも

赤ちゃんは大人よりも汗かきなので、肌が不衛生な状態になりやすいです。

そのため、かゆみや赤い湿しんといった症状が出やすくなります。

あせもの中には、“とびひ”と呼ばれる周囲への感染力を持つものもあり、しっかりとして予防とケアが必要です。

小児科と皮膚科の違い

赤ちゃんに肌トラブルが起こった際に困りがちなのが、小児科と皮膚科のどちらへかかるかということ。

もちろん、どちらでも診てもらえると思いますが、「何がどう違うのか分からない」という方も少なくありません。

双方の違いを極端にいうと、「専門分野が“こども”か“皮膚”か」ということです。

小児科は、中学生くらいまでの子どもを対象に治療を施すプロです。

診療範囲は肌だけでなく身体全般に及びますが、肌トラブルは子どもに多く見られる病気なので、診察技術に問題はありません。

一方、皮膚科は、子どもから大人まで全ての人を対象として診察します。専門分野はもちろん“皮膚全般”です。

小児科と違って他の箇所は診ないので、より専門性が高いともいえます。

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迷ったら、まずは小児科へ

さて、結局どちらへかかるべきかというと、まずは小児科へ行くことをオススメします

肌トラブルには、子ども特有のものがあり、治療法も大人とは異なります。そのため、日頃から子どもを診ている小児科にかかるのが安心です。

もちろん皮膚科での診察も推奨しますが、流れとしてはまず小児科へ行き、それから主治医の紹介で皮膚科へ行くというケースが多いようです。

一番は小児皮膚科

病院によっては小児皮膚科という診察科目を見かけますよね。

これは皮膚科の中でも、子どもの診察を専門にしている診療科のことを指します。

診察の際、小児科なら“皮膚”を専門としていない、皮膚科なら“子ども”を専門としていないという懸念点があります。

しかし、小児皮膚科ではそのどちらもクリアしているため、子どもの肌トラブルを診てもらうにはベストな科だといえます。

とはいえ、小児皮膚科を掲げている病院は多くありません。

利用するなら少し遠出になるケースもあるので、事前にネットなどで交通情報などを調べておくようにしましょう。

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赤ちゃんの診察で注意すべきこと4つ

子どもを病院で受診させる際、大人と違っていろいろとハプニングが起こる可能性があります。スムーズに、かつ的確な診察をしてもらうために、注意すべきことをご紹介いたします。

症状をメモしておく

子ども、とくに赤ちゃんを診察にかける場合、自分で症状を話すことができません。

そのため、親が日頃から子どもの様子についてメモしておく必要があります。

正確に治療してもらうには、正確な情報が必要となりますので、どんな細かいことでも書き留めておくようにしましょう。

また、症状とともに不安な点についてもメモしておき、受診時に質問しましょう

アレルギーのことや持病のこと、その他細かいことを質問しても大丈夫なので、不安な点は必ず解消することが大切です。

診察前の飲食は控える

診察では、舌の状態で健康状態を把握するなどのために、口の中を診ることがあります。

飲食したばかりの状態では吐いたりすることがあるので、受診する際は飲食を控えさせましょう。

必要な持ち物を確認する

赤ちゃんの受診時には、大人よりも持参すべき物が多いことがあります。必要な持ち物を事前に確認するようにしましょう。

以下に、主な必需品をリストアップするので、ぜひ参考にしてください。

・母子手帳
・診察券
・健康保険証
・乳幼児医療証
・お薬手帳
・紹介状(病院を移す場合)
・おむつ
・哺乳瓶

待ち時間は病院によって異なりますが、長引く可能性は十分にあります。おむつや哺乳瓶を持参したほうが安心です。

また、必要であればお子さんが好きなオモチャなどを持っていくのも効果的です。

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混雑する時間帯を確認しよう

病院によっては、受診待ちの人が混雑して何時間も待たされることがあります。

赤ちゃんを抱いて長時間待ち続けるのは、親にとっても赤ちゃんにとっても負担が大きいものです。

そこで、空いている時間を事前に確認しておくようにしましょう。

季節や病院によって異なりますが、基本的に月曜と金曜は全日、土曜日の午前は混雑していることが多いようです。

反対に、火曜、水曜は空いていることが多いようです。緊急でない場合はこの日に受診してもいいですね。

また、ネットでの予約を受け付けている病院もあるので、ぜひ活用するようにしましょう。

勝手に病院を変えないようにする

薬の効果がうまく出なかったり、医者との兼ね合いが悪くて病院を勝手に変えてしまう人もいますが、これはやめましょう。

医者は基本的にその子に合った最善の治療を施しています。処方された薬は長く使わないと効果が発揮されないものもあることに留意しましょう。

もし勝手に病院を変えた場合、紹介状がないため、新しい病院では前にどのような診察を受けていたかを把握することができません。

情報が不明確だと、不透明な治療しかできなくなるので、病院を変える際はしっかりと医者に相談するようにしましょう

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こんな医者に注意!

上記コラムでは、良い医者選びのポイントについて触れられていましたが、逆に「こんな医者はダメだ!」というものをピックアップしてみました。

受診の際の医者選びの参考にしてください。

こちらの質問に答えない

現代では医療機器が進化し、昔のような“職人技”といった診察方法は必要なくなってきました。

そのため、より患者とのコミュニケーションが大切になったとも言われています。

患者の日頃の生活や症状、不安に思っていることなど、正確な診断には患者の詳しい情報が必要となります。

こちらの質問に答えない、嫌な顔をする、怒りだす、といった反応をする医者は、患者を真剣に診る気がないので注意しましょう。

検査や薬の処方が過剰

普通では考えられないような回数の検査や、大量の薬を出す医者には要注意です。

何度も検査したり、さまざまな種類の薬をだす医師は症状の原因が明確に分かっていない可能性があります。

病気にはさまざまな原因が隠れているので、完全に把握するのは不可能に近いですが、それでも当てずっぽうに検査や薬を処方したりはしません。

少しおかしいと感じたらセカンドオピニオンを検討してみましょう

専門用語ばかり使ってくる

小児科の場合はあまり見かけませんが、それでも専門用語ばかり使う医者というのは存在するようです。

医者からしてみれば、平易な言葉を使うよりも専門用語を使う方が話しやすいかもしれません。

しかし、だからといって患者に伝わらない言葉を使うのは、患者に対する配慮がありませんね。

細かい気配りができない医者は、診察にもそれが出る可能性があるので要注意です。

様子見しかしない

ろくに検査や問診もせずに、「様子を見てみましょう」という医者には気を付けましょう。

薬の効果を把握するための“様子見”などは建設的ですが、「症状が悪化したほうが診断しやすいから」という“様子見”は危険です。

また、何度も通わせて儲けるという悪徳な医者もいるようなので、“様子見”の理由を見極めて今後の受診を検討しましょう。


「小児科と皮膚科の違い」や「信頼できない医者の特徴」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

大事な赤ちゃんを任せるなら、適切な治療をしてくれる病院がいいですよね。もしも赤ちゃんに肌トラブルが起きたら、上記のことを踏まえて診察するようにしましょう。

(パピマミ編集部/上地)

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