お酒やタバコ以外も? 赤ちゃんが異物を誤飲したときの対処法10選

【ママからのご相談】
赤ちゃんとお酒についてご相談させてください。私と主人をはじめ、親族みんなお酒が大好きです。私は現在妊娠中なので飲酒は我慢していますが、生まれたらすぐに飲んでしまうと思います。

そこでどうしても心配なことがあるのですが、赤ちゃんがもし、こぼしたアルコールを口にしてしまったり、ビールの缶に口を付けてしまったときはどうなるのでしょうか?

十分気を付けるつもりですが、“もしも”ということもありますので、対処法を知りたいと思います。

a すぐに水や牛乳を飲ませて経過観察することが大事

ご相談ありがとうございます。ママライターの亜依です。

奈良漬けやブランデー入りのケーキで酔ってしまう私は、お酒を楽しむことができるご相談者様をうらやましく思うのですが、赤ちゃんにとっては少々危険な環境となるかもしれません。

6か月を過ぎると行動範囲も広がってきますし、つかまり立ちをするようになるとテーブルの上のものを触るようにもなってきます。

「ちょっと目を離したスキに……」なんてこともありますので、注意してくださいね。

赤ちゃんが誤飲しやすい物トップ10

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お酒に限らず、赤ちゃんの誤飲事故というのは怖いものです。場合によっては死に至ったり、一生治ることのない後遺症を抱えることだってあります。

そのため、ママやパパは日頃から赤ちゃんが誤飲をしないように目を光らせていることと思いますが、赤ちゃんは何にでも興味津々なので“もしも”の事態が起こることは十分あり得ます。

そこで、まずは赤ちゃんが誤飲しやすい物について知っておきましょう!

厚生労働省が発表している『平成25年度 家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告』によると、子どもの誤飲事故件数が多い物トップ10は以下の通り。

・1位……医療品・医療部外品(18.1%)
・2位……タバコ(17.7%)
・3位……プラスチック製品(11.3%)
・4位……オモチャ(9.6%)
・5位……金属製品(9.4%)
・6位……硬貨(4.7%)
・7位……電池(3.8%)
・8位……食品類(3.6%)
・9位……化粧品(3.2%)
・10位……洗剤類(3.0%)

以前はタバコが誤飲事故1位でしたが、2013年のデータでは“薬”がタバコを抜いて1位となっていますね

他にもプラスチック製品やオモチャなど、家庭によくある物が誤飲事故の上位にランクインしています。

赤ちゃん・小児のアルコール誤飲件数

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タバコやボタン電池の誤飲はよく耳にするのですが、アルコールの誤飲は聞き慣れなかったため、どれくらいの件数が誤飲として報告されているのか調べてみました。

日本中毒情報センターによりますと、アルコールの誤飲は比較的多いとのこと。

5歳以下のアルコール誤飲件数は毎年150件前後報告されており、0歳が2割、1歳が6割を占めているようです。

最近は居酒屋に子どもを連れて行く人が多く、子どものドリンクを注文した際に、“サワー”と“ソーダ”を間違えてしまうケースなども多いようです。

誤飲を防ぐためにも、アルコールのあるお店でドリンクを注文するときは味見をする習慣をつけましょう

【動画あり】赤ちゃんがアルコールを誤飲してしまったときの対処法

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家庭での応急処置

殺虫剤や洗剤などの誤飲は多いのですが、子どもが口にして“おいしい”ものではないため比較的量は少なめのよう。

それに対しアルコールはジュースに交じっているものもあり、誤飲した際は急性アルコール中毒となるほど体内に摂取してしまっているケースが多いようです。

胃洗浄を行ったという報告もありますので、注意しなくてはいけません。

赤ちゃんがアルコールを舐めたときは、水か牛乳、あるいは母乳かミルクを飲ませて胃の中のアルコールを薄めましょう

赤ちゃんはアルコール処理能力が無いので、少ししか飲んでいないときでも経過観察は絶対!

呼吸困難やふらつき、発熱・嘔吐などの症状が出てきたときは急性アルコール中毒の可能性がありますので、すぐに医療機関に相談しましょう。

具体的な方法は動画を参考にしてみてください。

中毒110番では正確な情報を伝える

お子さんに急性アルコール中毒などの症状がみられる場合は、以下の日本中毒情報センターに相談しましょう。

・大阪中毒110番(365日/24時間対応/無料)072-727-2499
・つくば中毒110番(365日/9時~21時対応/無料)029-852-9999

日本中毒情報センターに電話をかけると、まずは誤飲の状況などを詳しく聞かれます。

気が動転していては正確な情報を伝えられないこともあるので、事前に状況を整理しておく必要があります。

電話の際に最低限伝えたい情報は以下の通り。

・何を飲んだか(商品名やお酒の種類)
・誤飲した量
・誤飲をした状況や時間
・子どもの名前、年齢、体重
・症状について(嘔吐している、顔が真っ赤など)
・住所
・電話番号

アルコールを誤飲したお子さんを救えるのはあなただけです。できるだけ冷静に対処するようにしましょう

電話で子どもの誤飲状況をうまく伝えられたら、あとは向こうが必要に応じて「安静にさせましょう」「今すぐ病院へ連れていきましょう」などの指示を出してくれますので、従ってください。

誤飲したもの別の対処法10選

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さて、赤ちゃんが誤飲しやすい物については分かりましたが、実際にそれらを誤飲してしまったらどのように対処すれば良いのでしょうか。

以下では、赤ちゃんが誤飲しやすい物(誤飲ランキングトップ10)を中心に誤飲時の対処法についてお話ししていきます。

(1)医療品・医療部外品

大人が服用している薬の中には、体への刺激や影響が強いものがあります。

もしも赤ちゃんが薬を誤飲したら、まずはのどの奥を指で刺激して吐かせるようにしましょう。

どうしても吐かないようであれば、水や牛乳を飲ませて病院へ急ぎましょう。

その際、赤ちゃんが誤飲した薬も一緒に持っていくようにしましょう。

とくに精神安定剤や強心剤などは危険ですので服用している人は、必ず赤ちゃんの手の届かない場所で保管するようにしましょう。

(2)タバコ

タバコも赤ちゃんにとっては危険な物です。以下のケースに当てはまる場合はすぐに病院へ行きましょう。

・タバコが浸かった水を飲んだ
・2cm以上のタバコを飲んだ
・吐き気、嘔吐などのニコチン中毒症状を起こしている

タバコの場合も、誤飲した場合は吐かせるようにしましょう

2cm未満のタバコを飲んだ場合は、基本的には処置の必要はありませんが4〜5時間ほど様子を見るようにしましょう。

ニコチン中毒症状が起きているようなら誤飲した量に関わらず診察が必要です。

(3)プラスチック製品

ペットボトルのキャップやボタンなどのプラスチック製品も赤ちゃんの誤飲に多いです。

しかし、プラスチック製品は体の中で消化されないため、あまり健康上の心配はありません

小さなプラスチック片であれば便と一緒に排出されるのを待ちましょう。

しかし、ふちが尖ったプラスチック製品の場合は、体内を傷つける恐れがあるので病院へ連れて行くようにしましょう。

(4)オモチャ

オモチャの誤飲事故で一番怖いのは“窒息死”

子どものオモチャの多くはプラスチックでできているため、上述したように小さく鋭利でない物に関してはあまり心配はいりません。

しかし、スーパーボールやおままごと用の道具などの大きな物を誤飲した際は、すぐに取り出してあげる必要があります。

子どもに下を向かせて背中を叩きましょう。それでも取れない場合はすぐに救急車を呼んでください

また、たとえ飲み込めたとしても大きい物であればさまざまな危険を生む可能性があるので、その場合も病院へ連れて行くようにしましょう。

(5)金属製品

釘や画鋲、ヘアピンなどの金属製品を誤飲した際も、食道や胃粘膜を傷つけてしまう恐れがあるため注意が必要です。

まずは子どもの口を除いて手の届く位置に刺さっているのであれば自力で取り除いてあげましょう。

手の届かない場所に刺さっている、または飲み込んでしまっている場合はすぐに病院へ連れて行きましょう。

(6)硬貨

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お金やコインなどの硬貨を誤飲してしまった場合は、たいてい便と一緒に出てくるので2〜3日様子を見るようにしましょう。

2〜3日経っても便と一緒に出ないようであれば、食道の途中などで止まっている可能性があるので病院へ行ったほうがいいです。

のどに詰まっている場合は、指でのどの奥を刺激して吐かせるか、硬貨をつまんで取り出してあげましょう。

どうしても取り出せない場合は病院へ連れていきましょう。

(7)電池

電池にはいろんな形のものがありますが、とくに飲み込みやすいのが“ボタン電池”です。

ボタン電池の中にはアルカリ電池やリチウム電池がありますが、この二つは特に危険です。

アルカリ電池はタンパク質を溶かす性質があるため、飲み込むとのどや胃に穴が開きます(鶏肉の上にアルカリ電池を置くと肉が溶けていく様子が観察できます)。

また、リチウム電池は放電能力が高いため、30分放置しただけで潰瘍ができてしまうほど有害性が強いです。

電池の誤飲で一番危険度が高いのはこのリチウム電池だと言われています。

子どもが電池を誤飲した場合は、何も飲ませず吐かせずすぐさま救急車を呼びましょう。

プラスチック製品のときと違って“便が出るまで様子見”は絶対NGです。

実際に電池の誤飲によって死亡した例は少なくないので、素早い対処が求められます。

(8)食品類

食品類で誤飲が多いのは、アルコールやコーヒー、ピーナッツなどです。

アルコールの対処法については本編の方でご紹介していますので割愛させていただきますが、コーヒーを誤飲した場合は急性カフェイン中毒を引き起こす可能性があります。

コーヒーを飲んでしまったら母乳か牛乳などを飲ませてカフェインを吸収しづらくさせる処置をとりましょう。

1日様子をみて、下痢や嘔吐が長引いているようなら病院に相談しましょう。

ピーナッツは3歳未満の子どもが食べると重度のアレルギー症状を引き起こす可能性があるため、大変危険です。

誤飲してしまった際は吐き出させるか、それが難しいようなら病院へ連れていきましょう。

また、ピーナッツなどの細長い食品は気道や気管に誤って入ってしまうケースが多くあります。

窒息に至る場合もあるので赤ちゃんにピーナッツは与えないようにしましょう。

(9)化粧品

ママが日頃使っている化粧品も誤飲の原因となります。

とくにマニキュアや除光液は毒性が強く、多量摂取した場合は命の危険もあります。

両方に含まれている“アセトン”という成分は、吐き気、嘔吐、咳、消化管出血などの中毒症状を引き起こします。

子どもが誤飲した場合は、誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があるので絶対に吐かせてはいけません。そのまま病院へ直行しましょう。

マニキュアや除光液の誤飲は最悪の事態に至る可能性もあるため、心配な人は少し舐めただけでも受診すると安心です。

(10)洗剤類

基本的に一般家庭で使われている洗剤や柔軟剤であればほとんど心配はいりません

濃縮タイプのものを飲んだ場合は、子どもの様子をよく観察して変わったことがあれば病院で受診しましょう。

しかし、強アルカリ性や強酸性の洗剤の場合は注意が必要です。これらを飲んだ場合は食道や胃の粘膜を守るために水や牛乳、生卵などを飲ませましょう。

誤嚥性肺炎のリスクがあるので吐かせないようにし、すぐに病院へ行く必要があります。

赤ちゃんの誤飲を予防するポイント3つ

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赤ちゃんはまだ物事の判断が十分につけられないので、自分で誤飲を防ぐことはできません。そのため、親が予防してあげることが大切です。

以下では赤ちゃんの誤飲を予防する効果的な方法についてご紹介します。

(1)物は全て高さ1m以上のところへ保管する

赤ちゃんはつかまり立ちをすれば1mくらいの高さにある物に手が届きます。

そのため、赤ちゃんの誤飲を防ぐには1m以上の高さで物を保管する必要があります

また、薬や電池、タバコといった誤飲しやすい物は引き出しの中にしまってカギをかけるなど、安全管理を徹底しましょう。

赤ちゃんの手の届く範囲に物がなければ誤飲は起きません。誤飲の可能性のある物の管理には日頃から気を配るようにしましょう。

(2)誤飲チェッカーを使用する

赤ちゃんの口の形に合わせて作られた“誤飲チェッカー”というものがあります。

このチェッカーの中に入るものは全て“誤飲の可能性がある物”と判断することができるため、「これはOK」「これはダメ」と簡単に分類することができます

目分量では「大丈夫でしょ」と思っていても実際は赤ちゃんののどを通る大きさである場合もあります。

誤飲チェッカーを使ってしっかりと安全管理を行うようにしましょう。

(3)オモチャは“STマーク”付きのものを

STマークは、“Safety toy”の略で“安全なオモチャ”という意味です。日本玩具協会という組織が安全基準をクリアしたオモチャにだけつけるマークです。

このマークがついているオモチャは誤飲の危険性が少ないため、安心して遊ばせることができます。

赤ちゃんのオモチャを選ぶ際はぜひチェックしてみてください。

まとめ

「赤ちゃんの誤飲ランキング」や「誤飲を防ぐ方法」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

赤ちゃんの誤飲は、時に死に至る恐れのあるとても怖い事故です。親が日頃から目を光らせて誤飲事故を防ぐようにしたいですね。

●ライター/亜依(ママライター)
●追記/パピマミ編集部

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