中学校教員が語る! “モンペ”認定される親の特徴と体験談7つ

【ママからのご相談】
中2男子の母親です。先日、息子の友人関係のことで担任の先生とひと悶着ありました。それ以後、先生とぶつかることが多々あります。

私は、ただ思っていることを聞いてるだけなのに、なんとなく周囲からはモンスター・ペアレント予備軍ではないか? と噂を立てられるようになりました。どうすればいいのでしょうか。

a一度客観的になってみる必要があります

ご相談ありがとうございます。ライターのakiです。

ご相談の中には、具体的な内容が書かれていないので何とも申し上げられませんが、そもそも『モンスター・ペアレント」とはどういう意味でしょうか?

Weblio辞典によれば、“学校などに対して自己中心的かつ理不尽な要求をする親を意味する。略してモンペア、モンペともいう。”と出ています。

また、あるアンケートによれば、86%もの教員が自分もしくは校内でモンスター・ペアレントの対応経験があると回答しています。

そう考えると、モンスター・ペアレントとはとても抽象的な定義でありながら、教員の受け取り方でそうかそうでないかが決まるところがあります。

今回の相談者様も、モンペとまでは言い切れませんが、もしかしたらそれに近い振る舞いをして先生の心象を悪くしてしまったのかもしれません。

そこで、今回は実際に教壇に立つ中学教師の方々から、モンペとまではいかなくとも、その行動はモンペ予備軍では? と思われるような行為をお話ししてもらいました。

モンペになってしまう原因5つ

原因3

非常識な言動や行動を取るモンペは、一体何が原因でそうなってしまうのでしょうか。以下では、モンペになってしまう原因として考えられる要素を挙げていきます。

(1)子どもに依存しすぎている

モンペは、自分の子どもを大切に思うあまり、どもを傷つけたり悲しませたりするものを絶対に許しません

そのため、ささいなことでも学校に怒鳴り込んだり、「特別扱いをしろ!」とムチャな要求を繰り返します。

また、こうした親は子どもの自主性を無視することが多いので、子どもの自尊心が低くなる傾向にあるようです。

(2)学校への不信感

近頃はニュースなどで凄惨なイジメが多く報じられていますが、その度に「学校は隠蔽するつもりだった」「教師がイジメを無視していた」などと学校側のネガティブな事実が明るみに出てきます。

そのため、保護者の中には教師や学校に対して強い不信感を抱いている人も少なくありません。

モンペがちょっとしたことでもクレームをつけるのは、こうした背景があると言われています。

(3)教師の立場が弱くなった

昔は学校は絶対的な存在であり、教師が子どもに体罰をしても、親は「あんたが悪い! 先生が正しい!」とある程度のことは許されていました。

しかし、最近では教師をあだ名で呼んだりため口で話す子どもが多くなり、教師との距離が近しいものになっています

そのため、昔よりもクレームをつけやすくなったのではないかと言われています。

(4)日常生活がうまくいっていない

モンペの中には、自身の日常生活に不満を抱えている人が多いようです。

夫婦関係や子どもとの関係、仕事上での悩みなど、うまくいかないストレスを発散させるためにクレームをつけて怒りのはけ口にしているのです。

(5)教師が問題を解決しようとしない

モンペの中には、担任の先生が問題について真剣に取り合わないせいでモンスター化したという人もいます。

子どもがイジメられている証拠が明確にあるにも関わらず何も行動を起こしてくれない、子どもの進路を適当に考えている、など教師側の不誠実な態度によって徐々にモンスター化してしまうのです。

あなたは大丈夫? モンペの特徴5つ

モンペ

さて、一口に「モンペ」と言っても、モンスターペアレントにはさまざまな特徴があります。

以下では“モンペ”の主な特徴についてお話ししていきます。

(1)学校への依存心が強い

モンペの特徴の一つに、“学校への依存心が強い”ということが挙げられます。

たとえば、「昼食後にハミガキをしてあげて」「子どもが自分で起きられないからモーニングコールして」などと、本来家庭で教育すべきことまで全て学校にやってもらおうとします

この過剰な要求の裏には、「学校は教育だけでなく、子育てもしてくれる場所」という認識誤認があるとされ、当の本人には“学校に迷惑をかけている”という自覚がありません。

「家じゃ言うこと聞かないから、学校にやってもらおう」と考えている方は、モンペの可能性がありますのでご注意を。

(2)過保護

モンペの代名詞ともいうべき特徴ですね。「ウチの子を学芸会の主役にしてちょうだい」「息子を叱りつけるようなマネは絶対にやめてください」「子どもが先生を嫌ってるからクラス変えてちょうだい」などなど……。

わが子がかわいいという気持ちはどんな親でも一緒ですが、「特別扱いしろ!」と息巻いている人はどこからどう見てもモンペです。

(3)育児放棄している

こちらは過保護の逆ですが、子どもの世話を全くしない親もモンペに含まれます

たとえば、子どもの洋服を洗濯しない、お風呂に入れない、食事を与えない、子どもが病気になっても迎えにこない、など育児放棄をしている親も先生やクラスに大きな迷惑をかけます。

(4)やたらと権利を主張する

モンペの中には、法律や権利をやたら持ち出して、教師やクラスメイトの親などを厳しく叱責する人もいます。

「うちの子は風邪で2日休んだから、その分の給食費は払わない」「怒鳴るのは脅迫罪です!」「居残りで塾に行けなかった。その分の月謝返して」など、むちゃくちゃな理屈を振りかざして相手を威圧します。

(5)道徳心がない

道徳心や倫理観が欠如している親もやっかいなモンペの特徴です。

子どもが友達をイジメていても、「イジメられる方に責任がある」「学校でイジメが起きるのは普通のこと」などと常識では考えられない理屈で開き直ります。

こうした親は、本当に自分や子どもの行動が悪いと思っていないので、どんなに説得しても効果はありません

ママ友がモンペだったときの対処法3つ

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ママ友は育児の悩みを共有できたり、学校の情報を交換できたりするのでとても心強い存在です。

しかし、仲良くなったママがとんでもないモンペだった……ということもあります。

そこで以下では、ママ友がモンペだったときの対処法についてご紹介します。

(1)関わらないようにする

せっかく仲良くなったママ友でも、モンペであればなるべく距離をおいて関わらないようにしましょう。

今は学校にクレームをつけているだけでも、いつかあなたにその災難が降りかかるかもしれません

いきなり無視したり冷たく接するのではなく、「今日は用事があって……」などと理由をつけてうまく距離をおくようにしましょう。

(2)スルーする

モンペなママ友は、自分の非常識な考えを「あなたもそう思わない?」と押し付けてきます。

しかし、面倒だからと同調してしまっては後々もっと面倒なことになりかねません。学校へのクレームに協力しろ! などとお願いされる可能性もあります。

ママ友からモンペ発言をされた際は、同意も否定もせずあいまいに受け答えすることが大切です。

(3)反論しない

モンペは非常識な行動や発言を取るものですが、その多くは自分がモンペだという自覚がありません。

そのため、モンペなママ友の考えに納得がいかなくても、決して反論することはやめましょう。

彼女たちにとって正論とは“自分への攻撃”であり、不愉快な思いをさせれば敵認定されて全力で攻撃をしかけられます。

モンスターに言葉は通用しないのです。

ほんとにあったモンペ的体験談7つ

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(1)目薬をお昼12時にさしてあげてください

『中学1年生の担任をしています。結膜炎になった女子生徒がいたのですが、自分で目薬をさせないらしく、「お昼休みに毎日子どもに目薬をさしてあげてください」とその母親から電話がありました。正直、昼休みは質問をしにくる生徒が多いので(中3の受験生も担当しているので)、できないかもしれませんが……と言うとものすごい剣幕で怒ってきました

目薬くらい自分でさして欲しいし、そんなことは学校に任せるほどのことではないということに気づいてもらいたい、というのが本音です。でもそうは言っても本人がさせないのであればかわいそうなので、クラス委員の女子に手伝ってもらいました』(40代/中学教師)

(2)朝、ご飯を抜いてきたのでお腹がすいたら何か食べさせてください

『私立なので遠方から来る生徒も多いです。その中で、片道1時間半かかる中学2年生の生徒がいるのですが、母親から、「朝ごはんを食べずに登校してしまいます。育ち盛りなのでお腹がすいたと言ったらおにぎりかパンを食べさせてあげてください。お金は後で払います」と連絡が入ったことがあります。

ここは保育園ではないので自分でなんとかするものだ。購買部で買いなさい。と生徒に直接説得しました』(30代/中学教師)

(3)1週間のうち5回は電話をかけてくる母親

『中3の女子生徒のある保護者が、ことあるごとに電話をしてきます。「今日は寒いのにマラソン大会をやるのか」「社会の先生の声が小さくて聞きづらい」「娘の体操服が今週はすごく汚れているのはなぜか」など、挙げだすときりがないです。

授業に対するクレームや疑問などはお伺いしますが、それ以外の細かなご提案は申し訳ないですがスルーさせていただくことも多いです』(30代/中学教師)

(4)「謝ったら負けだから」が口癖の保護者

『全校生徒の前で、友人を殴った中2の生徒がいました。明らかに、手を出しているし誰もがその生徒に非があると一目瞭然でした。

でも、その母親は、「学校全体で嘘をついているかもしれない」「謝ったら負けを認めることになるから絶対に謝らない」とかたくなで全く話が進みませんでした。状況を客観的に見られない保護者は本当に困ります』(40代/中学教師)

(5)何かあれば、「うちは弁護士なんですけど」

『授業態度も悪く、友人をいじめたりからかったりする中3の生徒がいました。あまりに目に余る行為なので保護者を呼び出したところ、親は、「うちは夫婦ともに弁護士なんですけど?」と居丈高な対応。何かあれば法廷で闘いましょう、というようなことも言われました。

私は別に保護者と争いたいわけではなく、まずは、お子さんの非を認めて、共に改善していけるようにしたいだけなのです。ちょっと注意をすると内容いかんに関わらず自分の子どもが攻撃されたと思い込み信じられない態度をとってくる親御さんがたまにいてとても疲れます』(30代/中学教師)

(6)大人の会話ができない保護者

『中2の女子生徒が集団で一人の女子生徒をトイレに閉じ込めて嫌がらせをしていました。それが何度か続いていたことが発覚し、リーダー格の女生徒の保護者を呼び出しました。

すると、その母親は「それは、何月何日のできごとですか?」と聞いて来るので、「○月○日です」と答えると、「何時何分何秒でしたか? その時間にやった、っていうちゃんとした証拠があるんですか?」と小学生のような言い返しをしてきたことがあります。

それ以後、その生徒に関する行動で気づいたことがあれば秒単位まで記載するよう教員間の連絡票をまわしました』(30代/中学教師)

(7)喧嘩相手の子どもを本気で罵倒する

『中1の女子生徒同士がささいなことで喧嘩をしました。すると、その一人の生徒と父親が、喧嘩相手の子どもを放課後待ち伏せし、親子で罵倒をしたという事件がありました。

本来なら大人が仲裁に入ればいいものを、自分の娘と同じ目線で相手のお子さんを罵るのです。こういった子どもじみた保護者は、何を言っても理解してもらえないケースが多いです』(40代/中学教師)

モンペに関するマメ知識3つ

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(1)アメリカでは『ヘリコプターペアレント』と呼ばれている

日本では1990年代後半から増加傾向にあると言われているモンペ(モンスターペアレント)。

学校に対して理不尽ともいえる要求や非難を繰り返す親のことを指しますが、実は日本だけでなくアメリカにもモンペは存在します。

アメリカでモンペが増加してきたのは日本よりも早い1991年ごろと言われています。

彼らの行動はまるでヘリコプターで学校の上空を飛び回り、自分の子どもや学校を常に監視しているように見えるため、アメリカではモンスターペアレントではなく、『ヘリコプターペアレント』と呼ばれているようです。

(2)『モンスターペイシェント』の略でもある

“モンペ”はモンスターペアレンツの略として知られていますが、実は『モンスターペイシェント』の略でもあります。

子どもに関することで理不尽な要求を繰り返すのがモンスターペアレンツですが、一方でモンスターペイシェントは、病院で理不尽な要求やクレームをし、暴力や暴言を繰り返す患者のことを指します。

簡単に言うと、モンスターペアレントの患者バージョンですね。

彼らの主な行動としては、

・救急車をタクシー代わりに使用する
・必要のない薬を要求する
・診察の順番にクレームをつける
・医療費を払わない
・看護婦にセクハラをしたり暴言を吐く

などがあります。

彼らの存在に頭を抱える病院は少なくありませんが、病院側には診察拒否の権利がない(医師法第19条)ため、モンスターペイシェントにどんな非常識な行動を取られても、診察をしなければなりません。

モンスターペイシェントの中には、この“医師法第19条”を逆手に取り、やりたい放題する人も少なくないようです。

モンスターペアレントに比べるとあまり表面化していない問題ではありますが、心労により体調を崩す医師や看護師も増えてきているため、無視できない問題と言えます。

(3)アニメファンの間でもモンペが急増中!?

多くの教師を悩ませているモンスターペアレンツですが、実はアニメファンの間でもモンペが急増しているようです。

どういうことかというと、特定のアニメキャラに熱狂しているファンの中には、そのキャラを愛しすぎるあまり、「今週は○○ちゃんが出てなかった! もっと登場させろ!」「あたしの○○にキスさせるなんて許せない!」などと製作陣にクレームをつける人がいます。

この行動がまるで自分の子どものことでクレームをつけている親のように見えることから、アニメファンの間では“モンペ”と呼ばれるようになっているようです。

ちなみに、当初は「クレームをつけるオタク」を揶揄する目的で使われていましたが、今では「可愛すぎる。モンペ化せざるを得ない」などと自虐的に使われてることが多いようです。


一昔前までは「もんぺ? あの年寄りが履いてるスボン?」って感じでしたが、最近ではすっかりモンスターペアレントという意味の“モンペ”が定着しましたね。

モンペは今でも増加しており、2014年には5,045人の教師が精神疾患を理由に休職しています(1990年と比較すると約5倍)。

ニュースやネットなどで頻繁に取り上げられる問題ではありますが、未だに具体的な解決策は見つかっていません。

まとめ

一概にこれを言ったから、これをしたから、「モンペ予備軍である」とは言い切れません。

しかし、

・学校は公的な場であると認識すること
・自分の子どもを客観的に判断できること
・大人の立場で物事を考え伝えられること

が備わっていないとちょっと危険な予備軍になり得るかもしれません(もちろん教師側に問題がある場合もあります。ケースバイケースです)。

もしも、自分はモンペ予備軍かも? もしくはモンペと言われてそう……と思われる方は冷静にご自身の考え方や振る舞いを思い返してみてください。

【関連コラム】
「いじめられやすい子」から脱する方法

●ライター/aki(中高英語教員)
●追記/パピマミ編集部

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