過保護はNG? 大人しい子供に自信をつける親の接し方

【ママからのご相談】
幼稚園に通う娘は大人しい性格で、幼稚園でお遊戯をやるときも輪の中に入りません。私自身は好奇心旺盛で活発な方だったので、自信がなく、もじもじしている娘を見ているとはがゆくなります。大人しくて自信のない娘に、親としてどのように接すればよいでしょうか。

a 親の価値観を押し付けないようにしましょう。

ご相談ありがとうございます。個性幼児教育専門家の赤井理香です。

わが子の自信のなさそうな顔を見ると、親としては不安になることがあると思います。ただ、心配のあまり、“こうあらねばいけない”という親の価値観を押し付けることになってしまうと、本来の子どもの個性がなくなり、さらに自信を失うことになりかねません。

今回は、自信のない大人しい子どもに接するときに親御さんが心がけると良いポイントについてお話します。

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子どもの個性を尊重する

自分と違う反応を見せる子どもに対して戸惑う親御さんからの相談を、今まで数多く受けてきました。

親「どうしてわかってくれないの?」
子「どうしてそうしないといけないの?」

平行線のまま、理解しあえない親子は思いのほか多いのではないでしょうか。

当たり前ですが、親と子は別の個性を持つ別々の人間です。子どもが自分と同じ反応をしなくても、自分と同じ感じ方をしなくても、全く心配する必要はありません。

ご相談者さまの例で言えば、お母様は“好奇心旺盛で活発な性格”で、お子様は“大人しくて慎重な性格”という、ただそれだけのことなのです。そこに優劣はなく、ただ個性の違いがあるだけです。

「大人しい性格だと損をする」「大人しい性格は直さなくてはいけない」という思い込みがあるとしたら、それは手放しましょう。

「いつも大人しくてもどかしい」を、「大人しい性格だと争いの少ない穏やかで平和な人生を送れそう」と。「すぐにみんなの輪に入らなくて行動が遅い」を、「安全に生きるための慎重さと観察力を持っている」に、短所だと思っていたことでも、見方を変えれば長所になります。

親御さんの価値観にあてはめず、お子様の個性をまるごと受け止めて、自分との反応の違いを楽しんでみると良いかもしれませんね。

小さな成功体験を積ませる

“大人しい”“活発”については性格なので心配不要ですが、自信のない子には、なんとか自信をつけさせてあげたいと思うのが親心ですよね。

自信を持たせるために有効なのが“小さな成功体験を積ませる”ことです。

保育士時代、いつも自信がなく、おどおどしている男の子、K君がいました。その子は、共働きの両親の代わりに、おじいちゃん、おばあちゃんが保育園の送り迎えを含めた日常のお世話をしていました。

K君が自信がない原因の1つが“圧倒的な体験不足”でした。日常の生活の様子を伺っていると、着替えからお風呂まで、全ておばあちゃんがやってあげていることがわかりました。保育園でも、着替えや食事など、何をやるときにも、誰かがやってくれるのをボーっと待っているところがありました。

子どもには、その瞬間でないと体験できないこと、感動できないことが数多くあります。

・初めてボタンがはめられたうれしさ
・お箸を上手につかえた喜び
・思いっきり走って抱きとめられた感動

“大人が何でもやってあげる”のは、“子どもが体験できる貴重な機会をうばっている”ことになります。

K君のご両親とおじいちゃん、おばあちゃんに、「ご家庭でたくさんの経験をさせてあげ、できてもできなくても、頑張った過程を思い切り褒めてあげてください」とお伝えしたところ、すぐに実行してくださいました。

その結果、以前はつまらなそうな表情が多かったK君の顔が、日に日に元気に、生き生きとしてきました。「先生、見て、ボタン自分でできるんだよ!」と、得意そうに言いにきてくれたK君のとびっきりの笑顔は今でも忘れられません。

教育評論家の尾木直樹さんも

・子どもにはいろんな経験をさせてあげる
・結果を褒めるのではなく過程を褒める

の2つについては、数多くの著書や、TV出演の際におっしゃっています。

本当に大切なのは“自信をつけさせること”よりも“奪わないこと”

子どもは、日々の体験を通して、落ち込んだり、得意になったり、いろんな感情を味わいます。体験のペースも反応も個人差があるので、親がせっついたり、ダメだししすぎたり、ということには注意してください。

・大人の差し出す手が過剰にならずに、失敗も含めた十分な経験をさせてあげること
・子どもの個性を大切にしながら見守り、できた・できないではなく存在自体を愛すること

大人しくて自信のない子どもの親御さんは、この2つを意識して、ゆったりとお子様の成長を見守ってあげると良いと思います。


そうは言っても、親も人間。筆者自身も未熟なので、わかっていてもできていないときが多々あります。

感情的に怒ってしまったときには素直に子どもに謝り、時には悩みながら、子どもと一緒に成長していきたいですね!

【参考文献】
・『親だからできる「こころ」の子育て』尾木直樹・著

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●ライター/赤井理香(働くママ応援家)

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