80%の人に効く!? 自宅でスギ花粉症が治せる「舌下免疫療法」とは

【女性からのご相談】
去年ついに花粉症になりました。毎日つらくて仕方がありません。花粉を食べて花粉症を治す治療法があると聞いたのですが、それを教えてください。

a スギ花粉症を根本的に治療できる“舌下免疫療法”があります。約80%の患者さんに症状の改善が期待できます。

こんにちは、スチューデントドクターのひでくらてすです。ご相談ありがとうございます。

私もかれこれ15年以上花粉症で悩んでいます。ニュースでスギ花粉が飛んでいる映像をよく見るこの季節は思わず外出をためらいますよね。ですが、2014年の10月からスギ花粉症に対する新しい治療薬『シダトレン』が保険適用となり、“舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)”が行えるようになりました。

今回はスギ花粉症に対する“舌下免疫療法”についてお話ししていきます。

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花粉症の仕組みとこれまでの治療

まず花粉症の仕組みについておさらいです。ヒトは体内に異物が入ってきたとき、それを排除しようとする“免疫”というシステムがありますが、その“免疫”が体に悪い影響を及ぼすことを“アレルギー”と言います。花粉症は、花粉が原因でアレルギー反応が起こることの総称です。

花粉症に対するこれまでの治療は、薬の服用などによってそのアレルギー反応を抑制することが主流でしたが、“舌下免疫療法”はアレルギー反応そのものが起こらないようにする、という点でこれまでの治療法とは根本的に異なります。

“舌下免疫療法”ってどんな治療?

では具体的に“舌下免疫療法”ではどんな治療を行うのでしょう。

舌下免疫療法とは、スギ花粉を含むエキスを、書いて字のごとく舌の下から体内に取り込む治療法です。これを、最初の1〜2週間は1日1回、徐々に量を増やしながら、3週目以降も定量を1日1回、舌下に薬を滴下します。

薬を滴下し続ける期間は最低でも2年、または3〜5年が勧められています。これまでも注射による同様の治療法はありましたが、“舌下免疫療法”は痛みが伴わず、自宅で自分でできるという点で患者さんへの利点があります。

“舌下免疫療法”の効果は、花粉症自体症状に個人差が大きいように、効果も人それぞれですが、約80%程度の患者さんに症状の改善が期待できます。

ただし、ごくまれですが、副作用としてアナフィラキシーショックを起こす場合もあるので、治療法や副作用をきちんと理解をした上で治療することも重要です。

“舌下免疫療法”の開始時期と費用

「よし、じゃあ早速この春から始めてみよう!」と思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、舌下免疫療法の開始時期は6〜11月頃に限られます。花粉が飛んでいる季節に治療を始めてしまうとより強いアレルギー反応を引き起こす可能性があるためです。

費用は、保険適用(3割負担)で月々3〜4千円程度、月2回程度の通院が必要で、治療開始前や定期的な検査が年1〜2回×5千円程度が発生します。

また、治療の効果が出るまでに花粉の飛散シーズンに症状が生じた場合、それに応じた薬代などが必要になります。


以上、スギ花粉症に対する舌下免疫療法についてお話ししてきました。舌下免疫療法は治療期間が長く、毎日薬の滴下を行わないといけないいう点で決して楽な治療法ではないかも知れませんが、体質を変え、花粉症を根本的に治療できます。

治療後の時間の方が長いことを考えれば一度検討する価値はあるかもしれませんね。治療ができる施設はまだ限られているので、お近くの眼科や耳鼻科、内科で舌下免疫療法を行っているか確認されてから訪問されるのがよいでしょう。

【参考リンク】
花粉症の基礎知識 | 花粉症ナビ

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●ライター/ひでくらてす(スチューデントドクター)

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