手術するケースも!? 授乳中のママに生じる「乳腺炎」の基礎知識3つ

【ママからのご相談】
出産後、順調に母乳育児をしてきました。子どももたっぷり飲んでくれて健康で、順調に体重が増えています。ただ生後2か月頃から、おっぱいが腫れやすくなり痛みを感じるようになりました。授乳すると治まるのですが、1、2時間ほどでまた張りと痛みが始まります。マッサージをすると少し楽になるような気もしますが、それも一時的です。だんだん、張りと痛みを感じる間隔が短くなってきている気がするし、乳房に下着や肌着が触れただけでも痛みを感じます。実家の母は、授乳中にはよく起こることだといいますが、このまま放置しておいて大丈夫でしょうか?

a 母乳がたまって乳腺がつまった『乳腺炎』の可能性があります。

こんにちは。海外在住プロママライターのさとうあきこです。

母乳は出産後の母体の乳房で作られ、赤ちゃんが吸うことで排出されます。作られる母乳の量が、赤ちゃんが飲む量よりも増えてしまうと、排出されずに乳腺内に残ってたまり、硬く腫れて痛みを引き起こします。

母乳育児をしているママの多くが多少の腫れや痛みを経験しますが、腫れがひかなくなったり、痛みが激しくなるようなら、乳腺炎を起こしている可能性がありそうです。

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『乳腺炎』についてのポイント3つ

(1)乳腺炎の症状は?

乳房の腫れや痛みは、赤ちゃんの成長によって母乳を飲む量が増えたり、軽症であればマッサージや冷却で症状が改善することもあります。しかし、詰まった状態が長く続くと細菌感染を引き起こし、より激しい痛みや発熱などの症状が出る乳腺炎となることもあります。

また、乳腺炎を発症してしまうと、マッサージ、冷却、搾乳などはかえって症状を悪化させることがあります。さらに症状が悪化し重症化すると、抗生物質などによる治療が必要となります。膿瘍(のうよう)となってしまった場合には、手術で取り除くこともあります。

症状が悪化していくようならば、早めに専門医の診察を受けましょう。

(2)乳腺炎にも種類がある

母乳の排出が不十分なために乳腺が詰まって炎症を起こす乳腺炎は“停滞性乳腺炎”、“急性うっ血性乳腺炎”などと呼ばれ、乳房が赤く硬く腫れて痛みをともないます。

また、同じ乳腺炎でも、乳首や乳輪部などにできた傷口から入り込んだ細菌による感染もあります。

乳首が傷ついて細菌が乳腺に侵入すると、乳首だけでなく乳房全体が腫れて激しい痛みに襲われます。この症状は“急性化膿性乳腺炎”と呼ばれ、高熱をともなうのが特徴です。母乳の温度が高くなったり、変質してしまったりで赤ちゃんが飲まなくなることもあります。

乳輪部のおできから細菌が侵入する“乳輪下膿瘍”は、出産婦だけでなく女性全般に見られる乳腺炎の仲間です。乳輪下部に痛みを伴うしこりができては潰れ、またできるという状態を繰り返す慢性症状が特徴です。

(3)乳腺炎を予防するには

授乳前には張った乳腺をほぐすように優しくマッサージし、授乳の際に、両方の乳房をいろいろな角度からバランスよく吸わせることで、詰まりやすい部分を作らないようにすると、乳腺の通りがよくなります。

また、乳首周囲の消毒は、赤ちゃんと乳房の両方の健康のためにとても重要です。下着や授乳用のタオルは清潔なものを使いましょう。そして、小さな傷でも放置せず、早めに治療することも大切です。

さらに、母乳の濃度は食生活が影響を与えている場合があります。血液をドロドロにさせ、血管を詰まらせやすい食べ物は、母乳をドロドロにして乳腺を詰まりやすくします。高カロリーの食事に偏らず、あっさりとした和食を中心にバランスのよい食事を心がけましょう。


軽症の乳腺炎は誰にでも起こる可能性がありますが、授乳方法や衛生管理、食事などの生活習慣を見直すことである程度防ぐことができます。

また、張りや痛みが強くなってきたり、発熱した場合には早めに専門医の判断を仰ぐことで、重症になるのを防ぐことも大切です。

妊婦には当たり前の症状だからと放置せず、普段から予防し、早めの対処を心がけましょう。

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●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)

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