50%以上の妊婦が苦しむ「つわり」はなぜ起きるのか

【ママからのご相談】
最近妊娠して、吐き気や頭痛などのつわり症状があります。以前出産した姉はあまりつわりがなかったようで、うらやましいのですが、つわりは何のために起きているのでしょうか?

a つわりはホルモンによるもの。50~70%の妊婦さんが苦労されています。

ご相談ありがとうございます。理学療法士のOHSAWAです。

ご妊娠おめでとうございます。つわりは妊婦さんにしかわからないつらい症状ですよね。

今回はつわりの原因と、つわりは必要なものなのかということについてお話したいと思います。

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悪阻(つわり)とは

妊娠初期から多くの妊婦さんに起こりうる悪心、吐き気、胃や胸のむかつき、嘔吐、嗜好(しこう)の変化、眠気、イライラ、頭痛などの症状を総称してつわりといいます。程度や持続期間は個人差も大きく、妊娠の度に違うこともあり、早ければ5週頃から始まり、10~12週頃には治まりますが、16週頃まで続く場合もあるようです。

これらの症状は妊娠すれば少なからず起こるので、いわゆる“生理的症状”で正常なことです。しかし、嘔吐を繰り返し、何も食べられず飲めずとなると体内の水分が無くなり、血液中の電解質のバランスを失って脱水症状となってしまい、“妊娠悪阻”という病気になってしまうため、早めに病院へ行って下さい。

なぜつわりが起こるのか?

現在、つわりのはっきりとした原因はまだ特定されていませんが、妊娠すると子宮の中から『ヒト絨毛性ゴナドトピン』というホルモンが、脳の嘔吐中枢を刺激して吐き気が起こるとされています。また、黄体ホルモンも急激に増えて体内の代謝が変わるため、その大きな変化に自律神経のバランスが崩れ、吐き気や頭痛などという症状が出てきます。

胎盤が未熟であるため、精子の侵入や胎児を母体が異物と判断して、アレルギー反応を起こしてしまうこともあるようです。その他にも母体をあまり動かないようにして、流産を防ぐためということも考えられています。

全身の倦怠感や疲労感は、上記してある大量のホルモンが体内に排出され、それを分解するために肝臓がフル活動することが原因となっています。

どんな人がなりやすいのか?

つわりは全ての妊婦さんにあるのではなく、大体50~70%の方に見られます。なぜ人によって差が出るのかは不明ですが、上記の原因とともに心理的な要因も大きく左右されるとされています。ちなみに“妊娠悪阻”になる方は全体の0.2%前後といわれています。

最近の研究では、初めて妊娠した方、多胎妊娠、胞状奇胎のときはつわりが強いとされています。

つわりは悪いもの?

千葉県の不妊症・小児アトピー専門整体院花葉の院長中野智彰先生は、つわりはいわゆる“症状”で、基本的には体のサインであり、必要なものだと考えられると述べられています。

つわりが治まるのは胎盤ができて、お腹の中の赤ちゃんが胎児になるときです。このころに赤ちゃんの内臓ができあがり、一般的には“安定期”となります。そのため、お腹の中の子どもを守るためにつわりは起こっていると考えらます。

ですので、基本的にはつわりは必要なものであり、難しいとは思いますがつわりのある期間は“体を休めろ”ということだと思います。


つわりのある妊婦さんにはとても大変なことだと思いますが、これも子どもが安心して大きくなるための体のサインだと思って対応してみて下さい。

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●ライター/OHSAWA(理学療法士)

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