リスクは6倍!? 低出生体重児が“糖尿病”になりやすいのは本当か

【ママからのご相談】
3か月前に2,000g未満の低出生体重児を出産しました。これまでは慣れない育児で精いっぱいでしたが、ふと低体重の赤ちゃんの今後のリスクが気になりました。小さめで発達が少しゆっくりであるということ以外に知っておくべきリスクがあれば教えてください。

a 低出生体重児と糖尿病などの生活習慣病の発症率には密接な関係があると言われています。

ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。

出生体重が2,500g未満である低出生体重児の赤ちゃんは、周りの赤ちゃんと発育や発達が追いつくには、ある程度時間がかかるとされています。

成長が追いつくまでの期間は個人差がありますが、厚生労働省の低出生体重児保健指導マニュアルによると、『在胎週数32週〜37週未満では91%が、在胎週数32週未満では74%が3歳までに身長が周りに追いついた』というデータが報告されています。同様に、体重や発達に関しても一般的な小児科では3歳が目安と考えられています。

一方で、低出生体重児は将来的に“肥満”“糖尿病”“高血圧”などの発症リスクが高いという報告もなされています。

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Barker仮説

Barker仮説とは、『2,500g以下の低出生体重児は心血管障害による死亡率が高い』という英国の疫学調査の結果からBarkerが提唱した仮説です。低出生体重児は、心血管障害のリスク因子があり、心血管障害は“肥満”や“高血圧”、“糖尿病”や“高脂血症”などの生活習慣病を発症するリスクが高いというものです。

低出生体重児は妊娠糖尿病のリスクが6倍

日本でも、国立生育医療センター母性医療診断部の荒木尚子氏の調査によると、『低出生体重児で産まれた女性は普通体重で産まれた女性よりも妊娠糖尿病を発症するリスクが6倍高い』という結果が出ています。

また、日本薬学会によると、『日本の低体重児は年々増加傾向にあり、低出生体重児の割合は北欧諸国(フィンランド、スウェーデンなど)で全出生児の5%以下であるのに対して、新興国(インド、インドネシアなど)や日本では9%を超えている』とのことです。これは、先進国の中でも極めて特異な状況だと考えられています。

低出生体重児は肥満になりやすいというリスク因子は、女性に限ったものではありません。低出生体重で産まれた男児の場合も、2型糖尿病のリスクが普通体重児よりも発症頻度が高いことが報告されています。

普段から健康管理に注意しよう!

このように、低出生体重児で産まれた場合、将来的な病気などのリスクは性別を問わず注意が必要です。

しかし、やはり低出生体重児の女性の場合は特に注意が必要です。女性の場合は、再び低出生体重児を出産するという可能性が高くなるため、次世代への連鎖を避けるためにも、普段から禁煙に努め、太り過ぎや痩せ過ぎなどに注意し、健康管理を行う必要があります。

また、妊娠時における正常な体重管理、適度な運動、禁煙なども低出生体重児の出生率の軽減に大切なことです。

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●ライター/MAKI(健康・美容ライター)

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