身体ナビゲーションVol.33「バセドウ病の症状3つ」

こんにちは。健康管理士のSAYURIです。

前回『身体ナビゲーションVol.32 「内分泌系の病気」』では、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)と甲状腺機能低下症(橋本病)について主な症状だけを簡単に説明させていただきました。

今回は、バセドウ病についてもう少し詳しく解説していきたいと思います。

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20代~30代に多いバセドウ病

バセドウ病という名前は1840年にその病気の論文を発表したドイツの医師の名前に由来しています。甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることによって、さまざまな症状が現れる病気であり、免疫の働きに異常が生じて起こると考えられています。

男性よりも女性に多く、甲状腺の病気全体で男性:女性が1:9。とはいえ、バセドウ病の場合は1:4と、男性も少なくありません。発症年齢では20~30代がもっとも多いと言われています。

免疫の働きには多くの細胞が関わっており、ウイルスや細菌などの異物が侵入したときに攻撃します。ウイルスや細菌などの外敵を“抗原”、これに対抗して攻撃・排除する物質を“抗体”といい、免疫に関わる細胞は密接に連携を取りながらそれぞれの細胞が正しく働くことによって体を守っています。

しかし、何らかの原因で免疫の働きに異常が生じると、自分自身の組織を異物と認識してしまいます。そして自己抗体(自分の細胞や成分を異物と間違えて刺激・攻撃する抗体)という異常な抗体や免疫細胞を作り、自分の正常な細胞を刺激・攻撃します。このような自己抗体によって組織の炎症や損傷が起きる病気を自己免疫疾患と呼びます。

バセドウ病の場合、自分の甲状腺に作用する甲状腺刺激ホルモン(TSH)とよく似た働きをした自己抗体が体内にでき、TSHが増えたときと同じように甲状腺を刺激し続けます。この自己抗体が体から消えない限り、甲状腺ホルモンは作り続けられるため、分泌が過剰になってしまうのです。

バセドウ病の主な症状3つ

『メルセブルグの3徴』と呼ばれるバセドウ病特有の症状があります。

(1)首の腫れ

バセドウ病の原因となる自己抗体が甲状腺を刺激し続け、その影響で甲状腺細胞が増えることから甲状腺全体が腫れて、首全体がふっくらと太くなったように見えます。痛みや食事に差支えはありません。

(2)頻脈

心臓の働きが過剰になるため、動機や息切れ、頻脈などが現れます。常に激しい運動をしているのと同じ状態になるので疲れやすくなります。正常の心拍数は1分間に60~80回程度ですが、バセドウ病では100回以上になることも珍しくありません。

(3)眼球突出

眼球突出については、日本人は欧米人と比較すると症状が軽く、10人に2~3人程度と言われています。

眼球を動かす筋肉(外眼筋)と眼球の奥の脂肪(後眼窩脂肪組織)が自己抗体によって刺激を受け、炎症やムクミを起こし眼球の後ろ側の圧力が高まり眼球が押し出されます。

疲れやすい、ガッツリ食べても体重が減る。そんなときは要注意!

上記の症状の他にも、基礎代謝が過度に高まることによって、

・体温の上昇による多汗
・手の震え
・下痢
・イライラ
・食欲が増進して普段よりたくさん食べているのに痩せる

以上のような変化が起こることもあります。このような場合もバセドウ病の検査を早めに受けましょう。

【参考文献】
・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行

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「身体ナビゲーション」シリーズ一覧

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

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