超絶くさい! くしゃみをした時に出る“臭い玉”の正体&口臭ケア

【男性からのご相談】
この前、クシャミをしたら薄い黄色の小さい玉みたいなのが飛び出して、指でつまんだら潰れて強烈な匂いがしました。

よくかまないから米が喉に引っ掛かったまま腐ったのかと思いますが、それにしても臭すぎます。あれは何か病気のサインですか?

その口臭、膿栓(臭い玉)が原因かも!?

日本人は成人の80%近くが歯周病だとも言われていますが、歯周病も初期であれば口臭には影響がありません。

にんにくやニラといった口臭の原因になるようなものを食べた覚えがない、歯周病も心配ない、そして胃の調子もいいのに、口臭が気になる。

そういった場合はこの膿栓が原因になっている可能性があります。

歯を磨いたのにすぐ口臭が気になる
・喉の奥に何かがはさまっているような感じがする
・喉の奥がゴロゴロするような違和感がある

というような自覚がある場合も、膿栓の可能性があります。

また、口呼吸の人は口から空気と一緒に細菌がついたホコリを吸い込む量が多くなるので、膿栓ができやすいともいわれています。

ご相談者様の喉の奥から飛び出した臭い玉の正体は、おそらくその膿栓だと思われます。きっとあまりの臭さに驚かれたことでしょう。

膿栓は扁桃(へんとう)栓子、石灰化して固くなったものを“扁桃結石”ともいい、臭い玉という俗称があるほど、強烈な匂いを放ちます。

扁桃の表面は複雑に入り組んだ形をしていて、侵入した細菌やウイルスなどを殺して体内への侵入を防ぐ働きを持っています。

この扁桃の表面にある腺窩(せんか)と呼ばれる小さな穴に、リンパ球や白血球、細菌の死骸の塊、食べ物のカスなどがたまって固まり、膿栓を作ります。

大きさは1mm程度のものから、大きなものでは5mmほどになることも。

喉の構造などによって、できやすい人とそうでない人に分かれますが、免疫機能が働いた結果として生じるものであり、病気ではありません

ちなみに、膿栓ができる原因としては、主に

・ドライマウス
・耳鼻系の炎症
・後鼻漏
・慢性扁桃炎
・ストレスや過労

などが挙げられます。

膿栓(臭い玉)の取り方3つ

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どんなに膿栓を予防していても、完全に防ぐことはできません。膿栓ができてしまったらどう対処すべきなのでしょうか。

以下では、膿栓の取り方についてご紹介いたします。

(1)水圧で取る

「水圧で取る」とだけ聞くと意味が分からないと思いますが、要は“膿栓ができている場所に直接水を当てて取り除く”という方法です。

どうやってやるかというと、外国には膿栓を取り除くための専用の商品が売られているのでそれを使いましょう。

とくに『ハンディ・クラウン』という商品はノズルが長く作られているため、膿栓に水を命中させやすいようです。

膿栓を取り除く手順は、

1.容器に水を入れる
2.膿栓に水が当たるようにノズルを調整する
3.少しずつ水を出し、慣れてきたら強めに膿栓に当てる
4.膿栓が取れたら水と一緒に洗い流す

となります。

(2)綿棒で取る

「膿栓を取るためだけに道具を買うなんてイヤ!」「できるだけお金はかけたくない!」という人におすすめの方法です。

用意するのは綿棒だけ。綿棒ならどのご家庭にも必ずありますよね。やり方は非常に簡単。

綿棒を膿栓に当てて、こするだけです。うまくいけばポロリときれいに膿栓を取ることができます。

しかし、過剰にやりすぎると扁桃腺を傷つけて炎症を引き起こしたり、喉に綿棒が触れることで吐き気を催しやすいです。

とてもリーズナブルな方法ですが、扁桃腺の炎症具合によっては多額の治療費がかかって本末転倒な結末を迎えることもあります。

(3)耳鼻咽喉科で取ってもらう

一番手っ取り早く確実な方法です。膿栓の除去は、自力でやろうとしてもなかなかうまくいかなかったり、取れたとしても、見逃している可能性があります。

その点、耳鼻咽喉科の先生はプロですから、確実に除去してくれます。

しかも、治療費は3割負担で100円程度とかなり安く(病院によって金額は上下します)、下手に膿栓除去のためのアイテムを購入するよりは安くすむかもしれません。

また、膿栓ができる扁桃腺はとてもデリケートな部分でもあるため、自力で除去しようとすると傷つける恐れもあります。

そういった面からも、やはり耳鼻咽喉科の先生に任せるが一番かもしれません。

膿栓(臭い玉)を予防する方法

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まずはちゃんと鼻呼吸をすること。鼻から入った空気は鼻腔(鼻の穴)内で温められ、鼻毛によってある程度は細菌や細菌のついたホコリの侵入を防ぐことができます。

エチケットとして鼻毛のカットをする場合でも切りすぎには注意した方が良さそうですね。

あとはうがいをするときには、上を向いてちゃんと喉の奥まですすいで、きれいに洗い流すことも大切です。

とくに鼻うがいはウイルスや汚れを取り除くのにとても効果的で、目に見えないところにある膿栓を取ることもできます。

通常のうがいだけでなく、定期的に鼻うがいをするようにしましょう。

また、膿栓を作らせない強行手段として、「扁桃腺を切除する」というものがあります。扁桃腺を取り除くことで、膿栓がほとんどできなくなるため、膿栓の予防法としては一番確実です。

しかし、手術前提となるので、よっぽどでない限りは通常の予防法で十分膿栓を減らすことができます。

膿栓(臭い玉)以外に口臭を悪化させる10の原因

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口臭の原因にはさまざまなものがあり、主に“生理的口臭”、“飲食物や嗜好品による口臭”、“病的口臭”の3つに大別できます。

以下では、口臭の原因となる主な要因についてお話ししていきます。

(1)生理的口臭

生理的口臭は、その名の通り生理現象として起こる口臭であり、誰にでも起こるものです。

とくに起床時や空腹時、過度な緊張状態によるストレスなどによって唾液の分泌量が減少し、細菌の繁殖が活性化することが原因となります。

生理的口臭を抑えるために特別な方法を用意する必要はなく、朝晩しっかりとハミガキをすることで大抵は解消されます。

また、口の乾燥は口臭の原因となるため、できるだけ水分補給をしたり、ガムをかんで唾液を出したりして口の中を潤すようにしましょう。

(2)食べ物

ニンニクやニラ、キムチなどの食べ物は臭いが強烈なため、口臭の原因となります。

会社の前日などに摂取しないことが一番の対処法となりますが、我慢できなかったり上司からのすすめで食べてしまうこともあると思います。

そんなときは、事前に牛乳を飲むようにしましょう。刺激臭のする食べ物には“アリシン”と呼ばれる成分が含まれていますが、牛乳に含まれるタンパク質がこれを抑えます。食後にも飲むとより効果的ですよ。

(3)舌苔

舌苔とは、舌の表面にこびりついている白色や黄褐色の苔状の汚れのことをいいます。具体的には、細菌や食べカス、血球成分などの混合物です。

舌苔は誰にでもあるもので病気ではありませんが、放置しておくと想像を絶する臭いを放つようになるため、日頃のケアが必要です。

ケア方法として一番効果的なのは、舌ブラシで舌苔を取り除くこと。舌苔が多ければ多いほど口臭は強くなるので、なるべく減らすようにしましょう。

しかし、あまりにもやりすぎると舌を傷つけたり、逆にすっぱいような口臭を放つ原因になったりします。あくまでも適度なケアを心がけましょう。

自分に舌苔がどれだけついているかは、鏡の前で舌を思いっきり出してみると簡単に分かります。人によってはゲレンデのように真っ白になっていることもあります。

(4)タバコ・お酒

タバコやお酒などの臭いの強い嗜好品なども口臭の原因となります。

タバコの場合は、タールと呼ばれる成分が舌や歯、歯垢などに付着して口臭の原因になります。

タールはこびりつく力が強く、一度付着するとうがいやハミガキでも簡単に取り除くことができません。

そのため、日常的に喫煙している場合は、口臭の悪化が慢性化している可能性が高いです。

また、同じくタバコに含まれているニコチンには唾液の分泌を抑える効果があるため、さらに口臭を強めてしまいます。

お酒の場合は、アルコール自体の刺激臭もさることながら、泥酔してハミガキをしないまま寝る、もしくはハミガキが適当になっている、などの理由もあり、口臭が悪化しやすいと言われています。

韓国の疫学研究調査によると、アルコールを飲んでいる人は飲んでいない人に比べて1.27倍歯周病になりやすいことが分かったそうです。

さらに、アルコールを摂取している間は水分が不足しやすく、唾液の分泌が減って口が乾燥しがちになり口臭を悪化させます。

対処法としては、どちらも「今日から摂取をやめる」が一番有効な手段ですが、それをオススメするのは野暮の極みですね。

こまめなハミガキや舌磨き、水分補給などで口臭を緩和させることができます。

タバコやお酒をやっている人の口臭は普通の人より強めなので、しっかりケアしましょう。

(5)胃の病気

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口臭がひどい場合には、胃の病気が関係していることもあります。例えば、急性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などは強い口臭を発します。

強い口臭がありながら、どれだけハミガキや舌磨きなどのケアをしても改善されないようなら、原因は口腔内ではなく胃にある可能性があります。

とくにお酒やタバコを摂取している人、ストレスをためやすい環境で生活をしている人は胃の病気にかかりやすいので、注意が必要です。

口臭の原因が胃の病気であった場合は、自力で改善することが難しいので必ず病院で受診するようにしましょう。

(6)糖尿病

口から果物が腐ったような甘酸っぱい臭いがする場合は、糖尿病が原因です。

この糖尿病独特の臭いは“アセトン臭”と呼ばれますが、ダイエット中などで糖が不足している場合にも発生することがあるため、別名“ダイエット臭”とも呼ばれるようです。

糖尿病にかかると、糖を分解して体内エネルギーを上手に生成できなくなるため、代わりにタンパク質や脂肪などを分解してエネルギーを生成するようになります。

タンパク質や脂肪を分解する際に、“ケトン体”という物質が生成されるのですが、このケトン体の中にアセトンが含まれており、口臭の原因となるわけです。

対処法としては、何よりも糖尿病の治療をすることです。バランスの取れた食事や適度な運動、インスリン注射などで治療していくことができます。

(7)歯周病・虫歯

歯周病や虫歯も口臭の原因となります。

歯周病の場合は歯茎の腫れによる生臭さ、歯周ポケットの中で細菌が繁殖することによる悪臭、歯茎の膿みによる臭いなどが原因となります。

虫歯の場合は、虫歯菌が神経を腐らせることによる悪臭、死んだ神経の空洞で細菌が増加することによる腐敗臭、穴のあいた歯に細菌が繁殖し発酵して悪臭を放つことなどが原因です。

対処法としては、どちらも丁寧にハミガキをする習慣を付けること。朝昼晩にしっかりと時間をかけてケアするようにしましょう。

また、虫歯の場合は歯医者へ行って悪臭の原因となっている歯を治療してもらう必要があります。

歯周病も虫歯も日頃からしっかりとハミガキをしていれば予防できる病気なので、今はまだ発症していない人もしっかりと口腔ケアに努めることが大切です。

(8)蓄膿症

鼻の周りには空洞(副鼻腔)がありますが、細菌などが原因で副鼻腔に炎症が起こると、膿や粘膜がたまって“副鼻腔炎”となります。

さらに、この副鼻腔炎には急性と慢性がありますが、3か月以上持続して症状が見られる場合は“慢性副鼻腔炎”となり、いわゆる蓄膿症と呼ばれます。

蓄膿症になると、鼻づまりによって口呼吸になり口腔内が乾燥すること、副鼻腔内の膿の臭いが口から漏れ出ることなどが口臭の原因となります。

応急処置的な改善法でいうと、こまめな水分補給をしたりガムをかんで唾液を出すと効果的です。

しかし、根本的に口臭を治すためには、まず蓄膿症の改善から始めるほうが良いでしょう。

蓄膿症の治療法には、抗菌薬の使用や膿を洗い流す、手術などの方法があります。

(9)肝機能の低下

肝硬変などによって肝機能が低下すると、アンモニアが正常に処理されずに肺へと流れ、強い口臭の原因となります。

この場合の口臭は強いアンモニア臭となりますが、もしも肝臓が原因でアンモニアの臭いがする場合は非常に危険な状態になっている可能性が高いです。即病院へ行きましょう。

ちなみに、肝機能の低下が始まると、アンモニア臭より前にまず雑巾やカビの臭いがすると言われています。

アンモニア臭まで症状が進む前に、カビや雑巾の臭いの段階で気づくようにしたいですね。

肝機能を改善させるためには、飲酒を控える、バランスのよい食事を取る、適度な運動をする、などの生活習慣の調整が必要です。

(10)肺の病気

肺の病気が口臭の原因である場合もあります。

例えば、肺に膿がたまる“肺化膿症”や腫瘍ができる“肺腫瘍”、“肺がん”などは卵や肉が腐ったような強い悪臭を放ち、口臭の原因となります。

肺が原因となって口臭がする場合は、すでに重い肺の病気にかかっていることが多いようです。

口から強い腐敗臭がする場合はすぐに病院へ行くようにしましょう。肺の病気による口臭は自力では改善できません。

まとめ

「膿栓の取り方」や「口臭の主な原因」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

人は自分の臭いには鈍感なものですが、マスクをしたときなどに「くっさぁああ!」と自分の口臭に驚愕することがありますよね。

もしかしたら周囲にはあなたの口臭に迷惑している人もいるかもしれません。

体臭や口臭によって周囲を不快にすることを“スメルハラスメント”というそうですが、そんなスメハラ人間にならないように日頃から口腔ケアを心がけるようにしたいですね。

【関連コラム】
舌苔(ぜったい)の原因と正しい除去方法

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
●追記/パピマミ編集部

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