コリコリ痛い! 耳たぶや耳の裏に「しこり」ができる原因7つ

【女性からのご相談】
2〜3日前から耳たぶに小さなしこりができています。触るとコリコリして痛いです。しこりを触らなければ痛みはないので、放っておいても大丈夫でしょうか。

a ほとんどが粉瘤(アテローム)と呼ばれる良性腫瘍です。しかし、病気が隠れている場合もあるので念のため皮膚科を受診しましょう。

ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。

触ると痛みを伴う耳のしこり、気になりますね。耳にできるしこりには、心配のないものから、悪性腫瘍までいくつかの種類とそれぞれに原因があります。

141224maki

耳のしこりから考えられる主な原因・対処法7つ

(1)粉瘤(ふんりゅう)

アテロームとも呼ばれる良性腫瘍です。

お世話になっている皮膚科の先生にお話によると、耳の後ろや耳たぶにできるしこりのほとんどは、これが原因とされています。

人間の皮膚の古い角質や老廃物は、通常であれば、垢として剥がれ落ちます。

しかし、皮膚にある毛穴の奥深くの皮下組織の一部は袋状になっていることがあり、まれにこの袋状の部分に垢がたまることがあるのです。

これがしこりとなります。好発部位は、耳、お尻、脇の下などです。

粉瘤は体に害を及ぼすものではなく、飲み薬や塗り薬でおさまります。

しかし、袋を手術で切除しなければ、疲れたときやストレスがたまったときに再発することが多いとされています。

また、先天的な体質によるものとされ、できやすい人とできにくい人がいます。

とりあえずしこりの原因を知りたい場合や、薬による治療を希望するのであれば皮膚科を受診しましょう。

根治を目的とする切除手術の場合は形成外科がおすすめです。

(2)肉芽(にくが)

肉芽(肉芽腫)と呼ばれるしこりは、主にピアスが原因とされています。

人間の体は、異物が体に侵入すると、免疫が働き炎症反応を起こし、異物を排除しようとします。

ところは、金属でできているピアスの場合、免疫機構が頑張って排除しようとしても、ウイルスや細菌ではないのでうまく排除できません。

そこで、今度は異物を隔離しようとして肉芽を形成します。これが耳にできる肉芽で、しこりの原因です。

対処法は、肉芽の原因と見られるピアス自体を変えてみることです。

ピアスのポスト部が金属であれば樹脂製のものに変えてみましょう。

また、ピアスホールの開け方に失敗し、歪んで開いてしまっている場合も肉芽ができやすくなります。

このような場合は、一度ピアスホールを塞いでしまいましょう。期間を開けて、専門医のところでキレイなピアスホールを開けてもらうのが良いでしょう。

肉芽の治療は基本的には皮膚科です。しこりを小さくする注射などで治療していきます。

皮膚科で切除術も行えますが、しこりが大きく傷跡が残りそうなら縫合が丁寧な形成外科を検討してみましょう。

民間療法でクエン酸を使った治し方もありますが、うまく治らずに炎症がひどくなる場合もあるので、自己流の対処法をおこなうよりも病院を受診した方が安心でしょう。

(3)悪性腫瘍

耳のしこりというと、粉瘤であることが多いため、誰かに相談したり自己判断で自分の耳のしこりも粉瘤だろうから大丈夫だろうと思う人も多いです。

しかし、まれに悪性腫瘍の場合もありますので、自己判断は避け、医療機関を受診するようにしましょう。

ちなみに、悪性リンパ腫の場合は“血液内科”にかかると診断がスムーズです。

PAK74_mouiikkaiittekudasaiira1209-thumb-815xauto-16426

(4)痛風

痛風は、一般的に男性に多いとされる病気で、血中尿酸値が高くなり尿酸が結晶化することでしこりができます。

体の末端は血流が悪くなりやすいため、足の親指や耳にしこりが好発します

足の親指を押してみて、ムズムズとしたかゆみや痛みがないか確認してみましょう。

病院にかかる際には、まず内科で診察をしてもらい、それから必要に応じて“痛風外来”や“リウマチ科”などの専門科にかかるようにしましょう。

(5)耳下腺腫瘍

その名の通り、耳下腺に腫瘍ができる病気です。耳下腺は、耳の下に位置しており、症状が進行してくると“しこり”ができます。

また、さらに進行すると顔面麻痺なども起こるとされ、できるだけ早めに診察を受けることが求められます。

耳下腺腫瘍は良性のものと悪性のものに大別されますが、場合によっては良性のものでも手術をして取り出すことがあります。

しかし、この病気の手術は困難が伴うことが多く、顔面の神経を傷つけることで顔面麻痺の後遺症が残る可能性があるとされています。

こちらもまずは内科で診てもらうと安心です。もちろん、耳鼻咽喉科でもOKです。

(6)流行性耳下腺炎(おたふく風邪)

これは“おたふく風邪”という名前の方が有名ですね。こちらも耳下腺の腫れが原因で起こります。

14日程度の潜伏期間を経て発症することが多いとされますが、しっかりとした“しこり”が確認できるわけではないため、周囲の人が先に気づくことも多いようです。

おたふく風邪は発熱が起こらない場合もありますが、悪化すると難聴になる可能性もあるので、早めに内科や耳鼻科を受診する必要があります。

(7)リンパ節炎

耳の下にぐりぐりとした“しこり”ができる場合は、リンパ節炎の可能性があります。

リンパ節炎はリンパ腺の腫れによって起こりますが、ほとんどが細菌のしわざだとされています。

リンパ腺の腫れは自然に治癒することが多いですが、ガンの可能性もあるため、一度内科や耳鼻咽喉科で相談した方がいいでしょう。


耳のしこりにはこのようにいくつかの原因が考えられます。

多くは良性腫瘍で心配のないものですが、痛みがある場合は炎症を起こしている可能性が高いので、なるべく早く皮膚科などを受診し、炎症を抑える薬を処方してもらうようにしましょう。

●ライター/MAKI(健康・美容ライター)

編集部追記

今回のコラムでは、耳にしこりができた場合の対処法について、「皮膚科に行きましょう」という視点でアドバイスをいただきました。

『耳たぶのしこり(できもの、丘疹《きゅうしん》、結節《けっせつ》、腫瘤《しゅりゅう》)について、一般的にはどう言われているのか、編集部でまとめてみました。

nature-sunset-person-woman-large

耳のしこりの治療にかかる費用

上記コラムでは、耳のしこりで考えられる病気と対策についてご紹介していただきましたが、それぞれの治療費についても見ていきましょう。

粉瘤は5,000円から!?

粉瘤の治療は、まだ腫瘍が小さいうちに手術で取り出してしまうことが多いようです。

手術の費用としては、3割負担で5,000〜10,000円前後程度とされています。

肉芽は約15,000円のケースも

肉芽の治療には、ピアスを交換する、クエン酸でやけどさせる、などの安くすませる方法がありますが、確実なのは手術です。

肉芽の手術は保険適用の金額で15,000円程度であることが多いようです。

悪性腫瘍は20万円前後

悪性腫瘍の治療には、薬によるものと手術によるもの、放射線による治療といった方法があります。

また、がんの種類や進行具合によっても費用が異なるため、一概には言えませんが、投薬の場合、1コースにかかる費用は100万円前後だとされています。

さらに、放射線治療の場合は平均で60万円、手術は30万円以上のケースが多いようです。

こうみると、がん治療はとても高額ですが、保険適用後の金額だと、約20万円程度が平均だとされています。

痛風は3,000〜5,000円

痛風の治療は薬で行われますが、費用は大体3,000〜5,000円前後だと言われています。

しかし、痛風はなかなか完治することが難しいため、治療の長期継続によって高額になってしまうことも少なくないようです。

耳下腺腫瘍は20万円程度

耳下腺腫瘍は治療が難しいとされ、顔面の神経を傷つけないように手術が行われます。

手術では全身麻酔を施すケースが多いとされ、費用は20万円程度になることがあるようです。

おたふく風邪はあまりかからない

おたふく風邪には特効薬がないため、解熱鎮痛剤などの対症療法が行われます。そのため、あまり治療費はかかりません。

しかし、難聴やウィルス性髄膜炎などを併発した場合は約10万円前後の治療費がかかります。

リンパ節炎は3,000円程度

リンパ節炎には抗生物質を注射して治療する方法と、腫瘍をレーザーなどで焼いて取り出す方法があります。

後者の場合だと、約3,000円程度の治療費だと言われています。

EL15050834-thumb-815xauto-19911

しこりができやすい場所

これまで耳のしこりについてご紹介してきましたが、他にもしこりができやすい場所があります。

耳のしこりと連動していることもあるので、細かく見ていきましょう。

(a)首

首のしこりの原因には、リンパ節炎や粉瘤、脂肪腫などの良性腫瘍などがある一方で、悪性リンパ腫や甲状腺がんである可能性も高いとされています。

しかし、首のしこりの原因の大半はリンパ節炎であることが多いため、むやみに心配する必要はありません。

首のしこりにはさまざまな病気が考えられますが、甲状腺腫瘍なら甲状腺外来、リンパ節炎なら耳鼻咽喉科、悪性リンパ腫なら血液内科など、それぞれ受診すべき科が異なります。

そのため、まずは内科で見てもらうか、専門科が多く入っている総合病院などで診断してもらうと安心です。

(b)おなか

普段はあまり気がつかないことが多いようですが、仰向けになった際などに見つかりやすいとされています。

おなかに“しこり”ができる原因としては、脂肪腫や粉瘤など、耳のしこり同様良性のしこりであることが多いですが、胃がんや大腸がんなどであるリスクもあります。

ちなみに、触って動くしこりは脂肪腫である可能性が高いです。

おなかのしこりは腸にガスがたまっていても感じることがあるようですが、一過性のしこりでないようなら、内科で受診するようにしましょう。

(c)胸

最近は芸能人が発症したことから、乳がんへの意識がとても高まっていますが、乳がんは“胸のしこり”で気づくことが多いようです。

しかし、必ずしも“胸のしこり=乳がん”というわけではないので、胸にしこりを発見してもむやみに焦らないようにしましょう。

胸にしこりができる他の原因には、女性ホルモンのバランスが崩れることによって起きる“乳腺症”や“乳腺線維腺腫”などがあります。

また、母乳が乳腺に詰まることで起こる“乳腺炎”の可能性も考えられます。

約90%が良性である“胸のしこり”ですが、気になる方は乳腺外科や外科で診てもらようにしましょう。

pexels-photo-large

悪性の“しこり”を見分けよう!

ほとんどが良性のものである“しこり”ですが、中にはもちろん悪性のものもあります。

「どうせ良性でしょ」と楽観視せず、悪性のしこりかチェックすることが大切です。

5cm以上の大きさがある

ここまで大きくなったしこりを放置する人はいないと思いますが、乳がんなどは気づきにくいこともあります。

この大きさのしこりは悪性の腫瘍である可能性が非常に高いです。がんは腫瘍の成長がとても早いため、思い当たる人はすぐにでも受診するようにしましょう。

しこりが動かない

良性のしこりは、ある程度可動性を持つことが多いとされています。

しかし、がんは体に深くつながります。しこりが肉にはりついて動かない場合はがんの可能性があるので注意が必要です。

また、良性のしこりは他の部分との境目が明確ですが、悪性の場合は境目が分からないことが多く、半円型をしています。

痛みがない

普通、痛みがある腫瘍の方を悪性だと受けとってしまいがちですが、がんは痛みを伴わないことが多いようです。

そのため、放置してしまいがちですが、痛みのない“しこり”は大変危険なのですぐに受診しましょう。

fashion-person-woman-summer-large

それでも、自己判断は危険

上記では、良性のしこりと悪性のしこりを見分けるコツを書きましたが、あくまでも参考程度に止めましょう。

5cm以下のがんもあれば、痛みのあるがんもあります。結局のところ、素人では悪性かどうかを見極めることは困難ですので、自己判断で放置するのは危険です。

万が一、放置した“しこり”ががんであった場合、あなたの人生は大きく変わることになります。

「いずれ治るだろう」「たぶん良性でしょ」などと決めつけずに、しこりを見つけたら即病院! くらいの気持ちでいた方がいいのかもしれません。


「悪性のしこりの見分け方」や「しこりができやすい場所」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

しこりといえば、“がん”という認識を持っている人は少なくないと思います。実際には9割のしこりが良性であるとされていますが、油断は禁物です。

もしも自分の体にしこりを発見したら、すぐにでも病院で受診するようにしましょう。

取り越し苦労は笑えますが、放置してがんが悪化していたとなれば後悔してしまいます。

どんな病気でも早期発見は大切なことです。早め早めの行動を心がけたいものですね。

(パピマミ編集部/上地)

data-ad-region="1"> data-ad-region="2">

注目の記事

このコラム読んでどう思う?

  • いいね (250)
  • うーん (92)
data-ad-region="2"> data-ad-region="2">

あなたにオススメの記事

パピマミをフォローする