ビンボーでも合格できる! 難関大学に進む子どもの共通点3つ

【ママからのご相談】
高校生と中学生の男の子の母親です。夫と合わせても世帯収入が低く、授業料の高額な進学塾にはとても通わせてやることができません。でも子どもたちや孫たちの代にまで貧困が連鎖してしまうことは耐えがたいので、私立よりは比較的学費の安い公立の大学になんとか進学させてやれたらと思い、そのためにできる限りのことはしてやるつもりです。何を心がけ、どのような日常生活を送ったらいいのでしょうか。

a 小中高とも公立で塾にも通わずに難関大に進んだ人には共通点があります。

こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。ご相談ありがとうございます。

私が親しくしている青年で、都内にある国立の工科大学の学生がいます。彼は早くにお父さまを亡くしたこともあり、地方の市立小中学校から県立高校と、ずっと公立学校の教育を受け、授業料の高い進学塾にもいきませんでした。

高校卒業後東京に出て、アルバイトをしてアパートの家賃を払い受験勉強用の本を買い、本だけの勉強で2浪の末に志望していた今通う大学に合格しました。

また、30代の女性で、公益法人で管理職に就いている人を知っていますが、彼女もお父さまが大病をされていたこともあり東京の区立小中学校から都立高校と公立学校育ちで、補習といえばある進学塾で設置している通信教育コースを履修したことがあるくらいですが、現役で国立の女子大学に合格しました。

卒業後、何社かの民間企業勤務と結婚・出産を経験されてから現在の仕事に出会い、子育てをしながら要職に就いていらっしゃいます。

ここでは、関東地方のある有名大学でコミュニケーション論の教鞭を取りながら学生たちのさまざまな悩みのカウンセリングにもあたっている精神科の医師に、家計が厳しくても難関大学に進んだ子どもたちの共通点について伺ったお話しを参考にしながら、記述をすすめてまいります。

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難関大学に進む子どもの共通点3つ

(1)保護者が“学ぶことの意味”と“学ぶことの大切さ”を認識している

『いま大学受験を控えた子どもをもつ人が生活保護を申請しようとすれば、お役所は、「お子さんが大学に進学する場合は、お子さんは生活保護を受けることはできませんよ」と念を押します。うがった見方かもしれませんが、「税金で生かしてもらうのだから大学などに行かずに働くべきだ」といわれているようにも聞こえます。もちろん一理はあるのかもしれませんが、なんだか少し寂しいですね。

経済面で決して楽ではない家庭から合格してきた学生は、総じて保護者の方がご自身は大学にいかれていない場合でも、“学ぶことの意味”“学ぶことの大切さ”をよく認識していらっしゃいます。生活保護を申請したいくらい厳しい状況にもかかわらず子どもが大学に進学するためにできる限りの努力をしてくださいます。この点を、第一の共通点として挙げることができます』(50代女性/大学講師・精神科医師)

(2)他人の勉強方法を気にせずに自分のスタイルを持ち、勉強が好き

『家計が厳しくても大学に入学してきた子どもたちの多くは、他人の勉強方法について、「気にしたことがない」と言います。学校の授業内容をきっちりと理解し、それほど高額なお金はかけなくても本や通信講座といった自分に合った方法で反復練習を積んでいるため、自分の学力を信じることができている傾向があります。そして、何よりも“学ぶこと”が好きで、勉強することを楽しんでいます。これが二番目の共通点として挙げられます』(50代女性/前出大学講師・精神科医)

私が親しくしている国立工科大学の学生は、『自分が受験生だったころには、いわゆる“ネット無料塾”がすでにあったけれど特に利用しようとは思わず、自分にいちばん合っている、本による学習方法を選択した』と言っています。

『もちろん、教え子の中には、「進学塾には通えなかったけれどNPO法人が運営する“ネット無料塾”は利用した。将来教育者を目指す現役の学生先生たちとのコミュニケーションが楽しく、自分に向いていた」と話す子たちも、何人もいます』(前出大学講師・精神科医)

(3)ある意味での“割り切り”を知っている

『経済状態が厳しい家庭で育ってきた子どもたちは、それでも大学に進ませてやりたいという保護者の気持ちがわかっているため、「2浪してもだめだったらいったん就職しよう」「公立が駄目だったら、ちょっと大変だけどアルバイトと奨学金で私立でもいいから大学で勉強はしておこう」といったように、多くの子が前向きに割り切る術を知っています。矛盾するようですが、金銭面で何不自由なく大学受験に臨めた子どもさんたちより、かえってのびのびと受験というものに相対してきたようにも見えます。3番目の共通点として、ある意味での“割り切り”を知っているという点が挙げられるかと思います』(前出大学講師・精神科医)

何を心がけ、どのような日常生活を送ったらいいのか

ご相談者様におかれては、学ぶことの意味や大切さをきちんと認識され、子どもたちのためにできる限りのことはしてやりたいということですので、それ以上に心がけていただくことなどは特にございません。

私も零細な会社を経営していた経験がありますので、ご相談者さまのお気持ちが自分のことのようにわかります。子どもたちや孫たちにまで経済面の厳しさを連鎖させないためには、保護者がとにかく今は踏ん張って、子どもに質の高い教育を受ける機会を持ってもらうしかありません。

保護者の愛情を受け、温かい家庭環境で育った子どもは、家庭の経済的指標の諸数値とは相関関係なく学力が高いと読み取れるデータが、国立の政策研究機関の調査結果に表れています。今のままの気持ちで、お子さんたちを見守ってやってください。

【参考リンク】
平成26年度 全国学力・学習状況調査 報告書・調査結果資料 | 国立教育政策研究所

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●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)

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